イイぞ〜、すし大臣はイイぞ〜! 昔からそんな風の噂を聞いたことがあったので気になっていたが、ずっと行かずじまいでここまで来てしまった。

理由としては店の名前に「大臣」と冠がつくため、なんとなく高そうなイメージが幼い頃からあったのだ。ただ、今になって思えば完全に間違えた先入観だったらしい。

・初のすし大臣

2024年6月某日、生まれて初めて佐賀発祥の回転寿司「すし大臣」の鳥栖本店に来た。もし寿司が思ったより高いとしても、大の大人になった今なら問題ない。財布が軽くなってちょっと泣くだけで済む。

この日は平日でお昼の12時ピッタリに入店。1組待ちだったものの、すぐさまスンナリ入ることができた。……って、オイオイ!


寿司が……寿司が……


回ってる……!!


例の寿司テロ騒動以降、めっきり減ってしまった回るお寿司。この光景は久しぶりに見たような気がする。

あぁ、あの頃の平和な日本はどこへ……となんだか切なくなってしまったのはさておき、すし大臣は全店に生簀を設置。長崎県から自社活魚便にて産地直送しているらしいから新鮮さに期待できそうだ。



・豊富なメニュー

それでは実際に食べてみるとしよう。予備知識ゼロでやってきたからどんな金額で寿司が出てくるのかドキドキする。

メニューはいろいろあって「本日のおすすめ」「季節のおすすめ」「ランチ(日祝はナシ)」など。まずはランチから覗いてみると……


寿司だけでなくドンブリ、汁物、うどん、そばなど守備範囲は相当広い。んで値段は……って、えっ!?


やっす!!!!


すしランチにぎり15貫はなんと1342円! それでみそ汁付とかバグってるレベルである。こんなの注文するしかない! ポチッ!


そして数分後、こちらが実物のランチだ。値段が値段だからパケ詐欺みたいなのもあるかも(←失礼)と思っていたが……


これだけ種類があって、ネタの大きさも1つ1つがしっかりしている。そしてシャリも量があるし、ちゃんとした寿司が出てきた。

で、味の方も普通にウマい。ぶっ倒れるくらいの味とまでは言わないが卒なく、ワサビの方もツンと効いてイイものがあった。限定10食とはいえ、これ予算大丈夫なのか……?


そう思いつつパネルを眺めていたら、やはりマッハで売り切れ。まぁコスパの鬼とも言えるくらいお得だもんなぁ。これだけでも「イイぞ」と言われていた理由が分かるってものである。



・ネタがデカい

他の店で食べたら2000円くらいいきそうなだけに、そのコスパにビビッた「すし大臣」。しかし、驚きはまだまだ続く。

そう、タッチパネルに表示されているランキングの上位3つを試してみたら信じられないような寿司が出てきたのだ。


まずは人気1位のサーモン。最初こそサーモンに352円かぁ〜とも思っていたが、食べて納得でとにかく柔らかさがハンパない。そしてサイズもめちゃくちゃデカく、そこらへんじゃ食べられないようなものだった。


続く上やりいか(396円)もとにかくデカいし、噛んだときの歯応えが凄まじい。サーモンより値段が上で1貫あたり約200円になるが、このクオリティーなら逆に安いと言えるだろう。さらにさらに……


3位の赤生えび(396円)もビックリするくらいブリブリ! これまたデカく、普通のエビの倍いかないくらいのサイズ感がある気もした。ネタが大きければ大きいほどイイという人は大好きなタイプの寿司だろう。いやぁ単品は単品でスゴかった!



・実は炙りの元祖

なお、単品で寿司を頼むと、価格は143円〜572円といったところ。大手チェーンよりわずかに高いか同じくらいでビビる必要はまったくなかった。こんなことならもっと早くに勇気を出して来ていればよかった……!

そうそう、後ほど気づいたのだが、公式HPによると「炙りずし」の商品名はすし大臣から全国へ広がったそうな。時は平成10年(1998年)のこと。今度は「炙り」に思いを馳せつつ食べてみたい。

・今回ご紹介した店舗の詳細

名前 すし大臣 鳥栖本店
住所 佐賀県鳥栖市古賀町537-1
営業時間 11:30~15:30(オーダーストップ15:00)16:30〜21:30(21:00)

参考リンク:すし大臣
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼個別で注文したら寿司が乗り物でやってくる。こういうのは子どもが喜びそう。

▼サイドメニューも充実している。2000円あればお腹いっぱいになれるはず

▼ワサビはタッチパネルで選択する

▼日祝日のランチはナシ

▼ガリ

▼卓上はこんな感じ