中国の大きめのスーパーには「タマゴ売り場」がある場合が多い。3〜40個入り巨大パックから1個ずつのバラ売り、グラム売りなど販売方法は多岐にわたり、圧倒的な市場規模を感じるばかりだ。

日本のスーパーではまずお目にかかれないタマゴも当たり前に販売されている。中でも今日は「ハトのタマゴ」を購入したので、中国人の監修のもと調理してみたいと思う。ってかハトのタマゴって食べられるんだね……初めて知りました。

・中国タマゴ事情

もちろん中国のタマゴ売り場も大部分はニワトリのタマゴなのだが、同じニワトリタマゴでも様々な種類が売られている。


コレは……どういうタマゴなんだろ? グーグルのカメラ翻訳で確認してみるが……


……翻訳サイトの限界を思い知るばかりなのだった。中国の人ってタマゴにこだわりが強いんだねぇ。



・飛ぶ鳥のタマゴを食う文化

なお、こちらは以前エジプトで食べたハトの丸焼き(エジプト名物)。

で、こちらが今回購入したハトのタマゴ。

ハトそのものを食べた経験がある人は多いはずだが、ハトタマゴは結構レアなのではないだろうか? 10個入り45.5元(約1001円)。1個100円と考えると、まぁまぁ高級品だ。

中国人の友人(上海在住)いわく「ハトのタマゴは中国人なら誰でも1度は食べたことがあるものの、上海周辺ではあまりメジャーな食材ではない」とのこと。しかし頻繁に食べる地域もあって、スタンダードな食べ方は「ゆで」だそうな。(※ あくまでも友人の証言です)

ニワトリタマゴの3〜4分の1くらい、ウズラタマゴの2倍くらいのサイズ感。

ふとパックの裏側を見ると、2個割れていた。カピカピ具合から察するに私の不注意ではなく、出荷時にはすでに割れていた可能性が高いように思う。1個100円だと思うと痛いなぁ。

現段階でハト感は1ミリも無い。



・だがしかし

が! とりあえず目玉焼きにしてみたところ……

ニワトリタマゴみたく白身が真っ白にならない!

半透明状態の白身はモチモチプルプルと、ゼリーみたいな食感で面白い。中国人いわく、栄養価はかなり高いとのこと。(※ あくまでも友人の証言です)

残りの卵は友人が炊飯器でゆでタマゴにしてくれた。

スゲェ色合い!!! 見た目はランブータン(東南アジアのフルーツ)みたいである!!!

クセのないピータンのような食感。味はまぁ普通にタマゴなのだが、とにかくハトのタマゴが食感を楽しむものであることはよ〜く分かった。これはおもろい。いつまでもいつまでも食べていられる。

ちなみに今回協力してくれた友人にハトタマゴを振る舞ったところ、「緑っぽくなっているタマゴは鮮度が悪い可能性がある」と教えてくれた。日本でハトタマゴが流通しているかどうかは不明だが、ゲットした際は参考にしてくれよな!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.