福岡県発祥のラーメンといえば? そう聞かれたら高い確率で名前が挙がるのが「博多一風堂」だろう。なにせ、国内だけにとどまらず海外でも大人気。いまや一風堂は「Ramen “IPPUDO”」でもあるのだ。

主軸はモチのロンでとんこつラーメン。それ以外に考えられないところだが、実は醤油ラーメンも食べられるってご存じだろうか。

・本店の限定メニュー

醤油ラーメンを食べられるのは、福岡市中央区にある大名本店。そう、醤油ラーメンは店舗限定メニューなのだ。


──と今ではドヤっているものの、実は私も先日まで知らなかった。一風堂に醤油のイメージがないから本当に置いてあるのか不安だったが、本店に行って確認してみると……


あった!!


全部で4種類でラーメン単品なら950円、もっとも豪華な「極博多しょうゆらぁめん」だと1390円だった。単に醤油ラーメンを置いているわけじゃないあたり、こだわって作っているのがよく分かる。



・豪華な一杯

さて、今回はせっかくなので極を注文。英語や中国語、さらには韓国語まで書いてあるメニューが普通に置いてあることに感心しつつ、注文から待つことしばし。極博多しょうゆらぁめんがやってきた。


半熟塩玉子1/2個、のり2枚、ねぎ、かいわれ大根、ロースチャーシュー2枚、厚切りバラチャーシュー1枚で構成されていて、豪華な一杯に仕上がっている。


中でも注目したいのは……


なんと言ってもいつもの とんこつ と違うスープだろう。見た目から洗練されている印象を受けるが、なんでもこれはスッキリとした豚清湯スープに地元大名のジョーキュウ醤油を合わせた一杯らしい。

ここ数年「清湯(チンタン)」「クリア豚骨」といった言葉をよく聞くようになったが、まさか一風堂の醤油ラーメンにも通じているとは……!

そしてそのスープはあっさりしていてホッとする味。スイスイ……いや、ゴクゴク飲める系といえばいいだろうか。それくらいに優しいものがあって幅広い世代に好まれそうだ。

もちろん他も抜かりなし。チャーシューはホロっと柔らかく溶けていくような……それでいて味がしっかり染みている。かいわれ大根、それからちょっと味がついた海苔といったサイドのアクセントも計算されているのが舌から伝わるようだった。


加えてスベッとした麺も食べやすく、これから暑くなる時期にも食べやすそう。1985年の創業当時から提供していたとあってレベルが高かった一風堂の醤油ラーメン。「また食べたい!」と思わせてくるあたり、さすがの1杯であった。



・他にも限定メニューあり

赤丸、白丸のイメージが強いものの、一風堂の醤油ラーメンは本店を訪れたら1つの選択肢として大いにアリ。店舗限定というスペシャル感もあるため、一度は経験しておくのもいいだろう。

ちなみに本店以外にも店舗限定メニューは存在する。詳しくは一風堂のHPをご覧いただきたいが、もしかしたらあなたの住んでいる近くにもあるかも!?

参考リンク:一風堂
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼外国人観光客に優しいメニューが置いてあった

▼6月上旬に行ったのだが期間限定でつけ麺をやっていた