2024年3月16日、北陸新幹線に大きな動きがあった。

これまでは石川県の金沢駅が終点だったのだが、この日からは福井県の敦賀駅まで行けるようになったのである。

一気に敦賀まで行けるようになったの、めちゃくちゃ便利じゃん! と思っていたのだが……

先日京都に行った際に初めて延伸後の北陸新幹線に乗ってみたところ、気付いたことが3つほどあったのでご報告させていただきたい。


・1つ目 新しい景色に出会えた

まずは良かった点から。新幹線からだと、見える景色が全然違う!

筆者はこれまで京都に向かう際、「上越妙高~金沢までは北陸新幹線、金沢~京都までは特急サンダーバード」というルートを利用していた。

サンダーバードは普通の電車と同じ線路を走っているので、建物や木に囲まれると周りの景色が見えなかったのだが……


新幹線は高架上を走るのでかなり遠くまで見渡せる! サンダーバードで何度も通っているのに、初めて来る場所なんじゃないかと錯覚するくらい景色の見え方が違っていた。

北陸の街並みや雄大な山々をたっぷり眺めながら移動できてめちゃくちゃ気持ちよかったな~!



・その2 敦賀まで直行はできなかった

続いてはちょっと気になった点を。まず、新潟から出発すると敦賀まで必ず直行できるわけではなかった。

先述した通り、筆者はこれまで金沢駅からは特急サンダーバードで京都へ向かっていた。

そのため北陸新幹線が延伸すると聞いて「金沢駅で乗り換えをすることはもうないのか……」としみじみしていたのだが……

蓋を開いてみたところ、なんと延伸後も金沢駅で北陸新幹線から北陸新幹線に乗り換える必要があったのだ。


……何を言っているのか分からないと思うので、1つずつ説明をしていこう。確かに北陸新幹線で敦賀まで行けることには間違いない。

しかし筆者が住んでいる新潟県を通る「はくたか」は、調べてみた限り午前中に出発するものはすべての便で金沢駅が終点だった。

そのため金沢駅に着いたら、敦賀駅に向かう別の北陸新幹線に乗り換える必要がある。


ただ、乗り換えと言っても真正面に停まっている車両に乗るだけだったので慌てることはなかった。

筆者が乗車した便では行きも帰りもこのありがたい仕様だったけど、他の便については乗車していないため確認ができていない。

そのため、もし同じようなルートで北陸新幹線を利用しようとしている方がいたらこの情報を鵜呑みにして油断しないようにしていただきたい。


13時以降になれば上越妙高から敦賀まで乗り換えなしで行ける便がたくさん出ているらしいんだけど、それだと京都に着く時間が遅くなっちゃうんだよな……! 

北陸新幹線の延伸に伴ってサンダーバードが金沢駅に来ることはなくなってしまったので、今後は乗り換えの手間を取るか到着時刻を取るかを選ぶことになりそうである。


ちなみに東京から出発する新幹線なら、だいたいどの便でも敦賀まで直行できるらしい。羨ましい……



・その3 敦賀からの選択肢が増えた

無事敦賀駅に到着したら、今度は特急サンダーバードに乗るか湖西線の新快速に乗るかを選ぶことになる。


特急サンダーバードに乗った場合は今までより30分ほど早く京都に到着するけれど、運賃の合計額が1530円高くなる。

新幹線で移動する距離が増えたから当然なのだが、30分のために1530円を払うか? と言われると少し悩んでしまう。

それならそのお金でおいしいごはんを食べたりお土産を増やしたりしたいかなぁ……


湖西線の新快速に乗った場合は、運賃は今までとそれほど変わらないけれど移動時間が約20分増える。

今までとほぼ同じ運賃を払っているのに、到着時刻が20分とはいえ遅くなっちゃったのは痛いなぁ……仕方がないことだけど、ちょっと腑に落ちない感じがした。



・さらなる延伸に期待してます!!

──以上、延伸した北陸新幹線に初めて乗って京都に行ってみた感想でした。新潟県という絶妙な位置に住んでいるせいであまり恩恵に預かれていないな……というのが正直な感想。

ただ、これは目的地を京都にしていたからこその感想だ。

敦賀や福井が目的地の場合は、他の電車に乗り換えることなく到着できるので今までより間違いなくアクセスが楽になっていると思う。

この感覚で京都や大阪まで行けるようになったら超便利だな~!

さらなる延伸のニュースが飛び込んでくることを願って、北陸新幹線の今後の動向に注目しておこうと思う。

執筆・イラスト:うどん粉
ScreenShot:Yahoo! 乗換案内
Photo:RocketNews24.