ライターであると同時にミュージシャンでもある私(中澤)。バンド活動を開始して約20年の私がJASRACの正会員になってみたことは以前の記事でお伝えした通りだ。作詞家・作曲家の場合、著作権使用料の分配額(平たく言うと印税)が過去2年以内で40万円を超えるとなれるのである。

正会員になったところで特に何かが変わるわけでもないのだが、ミュージシャンというより記者として気になったわけ。すると、JASRACから社員総会の招集通知が届いた。

・封筒の中身

確かに、正会員はJASRACの法律上の社員になることや、社員総会に出席してね的なことは、正会員になった際に送られてきた冊子「新正会員の皆さまへ」に書かれていた。

それにしても、招集通知の封筒には「重要」「親展」「速達」と赤字で書かれていてなかなかの圧である。想像してみて欲しいJASRACからこれが届いた時の気持ちを


おそるおそる封筒を開けてみたところ、中から以下のものが出てきた。

2023年度報告書
招集ご通知
出欠席確認書
出席カード
書面で回答する場合6月18日までに投函してねという注意喚起カード
情報保護シール



・JASRAC理事のシステム

下4つはカードなので特筆すべきことはあまりない。一点あるとすれば、出欠席確認書。欠席する場合は、社員総会の議題について賛か否を書き込めるようになっていた。ちなみに、代理人やウェブ参加もOKみたいだ。

で、肝心の議題が何かと言うと、それがまとめられてるのが「招集ご通知」である。ふむふむ、理事30人の選任などをやるのか。どうやら、現在の理事は今回の社員総会で退任するようだ。で、新しい理事候補者が載っている。

プライバシーを考慮して名前にモザイクを入れさせてもらうが、候補者は作詞者6人、作曲者6人、音楽出版者6人、学識経験者等の区分12人で、学識経験者以外は候補者選挙を当選した人たちらしい。

すなわち、今回はJASRAC理事を決める最終選挙。マジかよ、ビッグイベントやん。そこで出欠席確認書の出席に〇をして速攻で投函した。正会員はみんな選挙に行こう。



・JASRACの構造が判明

それはさて置き、招集ご通知と同じくらい分厚いのが2023年度報告書。これ、こんなに分厚く何を報告してるのか? 気になったのでパラパラめくってみたところ……


組織図みたいなのが載ってた。

JASRACってこうなってたんだ……! いち会員の私からすると、今のところ絡みがあるのは会務部くらいだが、それは各業務部門とまとめられている。こう見ると理事長も結構縛られてるのかもしれない。



・社員総会では何が起こる?

まあ、そんな理事長の顔は「招集ご通知」の最初のページに載ってた挨拶で初めて見たわけだけど。海を漂うワカメのごとき会員である私からすると、大学の校長みたいなもんである

社員総会で理事長が出てきたらテンション上がってしまいそうだ。というわけで、速達により期待感を煽ってきたJASRAC。はたして、社員総会では何が起こるのか? 行ってこの目で見てこようと思う。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.