相変わらず字の汚い50歳、佐藤です。少しでもマシな字を書けるようになりたいと思い、銀座伊東屋で書きやすいボールペンを買い、小学生低学年~中学生向けの「魔法の下じき」を買って、汚字から美字への覚醒に期待したが、今もなお字が汚いままだ。
今回はさらなる進化を求めて、「大人の魔法の下じき」をAmazonで購入。劇的に上手く書けることに期待して使ってみたところ、今さらながらとても当たり前のことを忘れていたと気付いた……。
・“大人” の魔法の下じき
購入時の価格は701円(B6サイズ)。魔法の下じきはすでに1枚購入していたのだが、子ども用のB5サイズであったために私の使っているノートとサイズが合わなかった。それから大人用はシャープペンとボールペンでも使えるとのことだったので、あらためて購入した次第である。
私の買った子ども用は、青色で升目が記載してあった。対して、こちらは落ち着いたグレーに縦ラインが引かれている。
また、こちらにも特殊印刷技術で0.3mm間隔のドットがある。これでペン先の先走りを抑えて、書き筋をコントロールするのだ。
普段使っているモレスキンのノートとサイズもバッチリ! これならノートに下じきを挟んで持ち歩くこともできるな。
ではまず、下じきなしで書いてみよう。私のいつもの汚字をとくとご覧あれ。
うん、いつも通り。文字の形がバラバラである。アッチ向いたりコッチ向いたりして、トメ・ハネもあったもんじゃない。
続いて下じきを敷いて書いてみよう。前回子ども用を使った時には、上手くペン先をコントロールできる感覚を得ることができた。
今日も頼むぞ! 俺のペン先を上手く制御してくれ。走り出そうとするペン先を、全力で抑えてくれることに期待しているぞ。俺の暴走を止めてみろ!!
アレ? 通常運転の汚字……。それにも増して気になったのは、前回味わった感動的な制御力をあまり味わうことができなかったぞ。なんでだ……。
比較すると、少しマシになった? いや、あんまり変わんないよね。おかしいな。
ひょっとすると、ボールペンが書きやすすぎてペン先が走ったのかも。鉛筆でやってみよう。鉛筆ならきっと上手くいくはずだ、うん。
うん? 変わんない? 少しだけマシになったかも。たしかにボールペンよりもペン先のグリップを感じることができたのだが。
・当たり前のこと
鉛筆で書いている時にふと気づいた。下じきに「俺の暴走を止めてみろ!!」とか言ってないで、自分で走り書きをしないようにすればいいんじゃね? と……。
ぶっちゃけ、今回は下じきに過剰に期待し「魔法」という言葉を信じて、あたかも自動的に上手く書ける気でいたけど、そんなわけないよね。
自分でキレイに書くことを意識して慎重にペン先をコントロールすることから始めないと、どんなに便利な道具であってもその効力を生かせない。
スポーツでいうなら、基本のフォームを習得していないのに、バカスカホームランを打てないのと同じ。あの大谷翔平選手だって、絶対基礎をしっかりやっているからこそ、あれだけの活躍ができるのであって、ある日突然劇的にホームランを打てるようになったわけではないはずだ。
自分の努力なくして、何かを得ることはないのだ。そんな当たり前のことに気づきました。少なくとも、それに気づけただけでもこの下じきを使った意義はある。
ということで、一朝一夕に美字にたどり着くことはできないけど、私は諦めていない。いつの日か、今よりもマシな字を書けるようになるぞ!