「U・S・A! U・S・A!」


ひと昔前にブームになった「DA PUMP」の大ヒット曲『USA』。そして私(耕平)は先日、USAに初上陸を果たした。

しかし、その日はあいにくの雨。運が悪いな……と思いつつ、小腹が減ってきたので食べるものはないかな? と探していたところ、なんと「団子汁」という文字が目に飛び込んできた!

初めてのUSAで食べる「団子汁」。期待を込めて注文したところ「あれ? 思っていたものと違う……」と驚いた。果たして、どんな料理が出てきたのか──。

・USAに到着

成田空港から飛行機に乗って、USAに着いたのは翌日の現地時間で10:30。なお日本時間でも10:30である。


振り返れば長旅だったが、とうとうUSAに辿り着いた。そう……


大分県宇佐(USA)市!


前日に大分空港に着いて、1番近い鉄道駅の杵築(きつき)まで途中から歩く羽目になり、その後 “唐揚げの聖地” 中津に宿泊。

その中津でフラッと入ったBARの店主が宇佐市出身で、同じカウンターで飲んでいた女性客2名からも何やら面白そうな話を聞いたので、足を運んでみた次第だ。


というわけで、とうとう宇佐に初上陸……えっ? 何か間違っている?? 合ってるよね!?


このロゴとかも、特に違和感とかないよね……。



・大分の郷土料理「団子汁」

その後、駅から降りて目的地を目指す。


その目的地とは「宇佐神宮」。前述のBARの方達の話だと、「神社なのにモノレールがある」「カニを擦り潰して作った “がん汁” が美味い」など、興味しかない情報をいただいた。

しかし、宇佐神宮行きのバスを待つこと30分。その間に帰りのバスの時間や、宇佐から大分空港までの時間を調べたところ、なんと飛行機の時間まで間に合わないことが発覚!



どうしよう……と途方に暮れていたところ、駅前に何やら喫茶店らしきお店を発見。


店頭のノボリには「大分名物 団子汁」と書かれている。


次の電車まで40分くらい時間があったので、入店して待つことにした。



・思っていたものと違かった

さっそく、おすすめメニューに目を通す。


注文したのは、もちろん「団子汁(単品、700円)」


注文して、約5分。「団子汁」がテープルに運ばれてきた。


何やら、秋田名物の「ほうとう」のような見た目だ。


白味噌を使用した汁が、また食欲をそそる。


しかし、ここであることに気づく。


あれっ? 団子入ってなくね?


丼の底までかき混ぜても、団子が見当たらないのだ。そこでお店の人に聞いてみると、意外な答えが返ってきた。


「大分の団子って、あの団子じゃないよ。」


そ……そうなんですか? どうも団子汁というと、想像するに鶏肉がベースの鶏団子みたいなものが入っていると思っていた。だが大分料理の団子とは、麺のようなものを指すという。


お店の人いわく、話は戦後に遡(さかのぼ)る。当時は米が食べられなくて、小麦粉を練ったものが主食だったらしい。それを「団子」と呼ぶよになったという。

お店の人は60代くらいのお母さんだったが、なぜ、そう呼ぶようになったかは、お店の人にもわからないとのこと。そして地方によって、「だご」など呼び方も変わるということだった。

なるほど……想像していたものと違かったが、この団子汁は格別! 個人的にも麺料理は太麺が好きなので、コシのある団子と具だくさんで白味噌ベースの汁は、全体的に優しい味だ。


途中、七味を入れて味変することで、飽きも来ない。


──というわけで、「大分名物 団子汁」。もし宇佐(USA)に来ることがあれば、ぜひ食べてみてほしい。特に冬に食べたら、体も心も温まること間違いないだろう。


・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 喫茶プシケ
住所 大分県宇佐市大字岩崎1180
時間 9:00~17:00
定休日 無休

執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.