ペットボトル入り緑茶のパイオニアとも言える「お〜いお茶」。2024年で発売35周年ということで、通販限定でプレミアムな瓶入りの「お〜いお茶」2種類を4月8日から発売したのだが……。

なんと375mlで1本3240円という恐ろしい価格。500mlですらない、375mlである。

なんそれ!!! もはや日本酒より高いのだが!? これはもう「お〜いお茶」じゃなくて、「こちらお茶でございます」じゃないか。

でも、どんな味か気になる。震えながらポチッと注文した……。

・忘れた頃に届いた

35周年記念の「瓶 お〜いお茶」は「めがみ」と「せいめい」という産地の違うお茶2種で、価格は各3240円。

2024年4月8日から予約開始し、5月27日から順次発送であった。ちなみに2024年6月5日現在は完売で入荷待ちとなっている。

注文したのも忘れたころに、「瓶お〜いお茶」は届いた。

ダンボールを開けると、日本酒みたいな箱に入っているのだが……。


私はめちゃめちゃ拍子抜けした。

いや、通常の「お〜いお茶」の30倍の値段だよ? なんかもっと、仰々しく届くと思ってたんだけど……。

プレミアムなお茶にまつわる説明リーフレットなど何も入ってなかったのだ。

もうとっくに注文したときの記憶はない……。あの公式サイトに書いてあった産地とか味わいの説明みたいなの、教えてよ……!



・3200円の凄み、わかるのか

というか、余計なお世話だが、お中元とかギフトでもらって、説明ゼロでこれが1本3500円もする高級品だって分かるかどうか気になった。

世間的には庶民的なイメージの「お〜いお茶」。瓶入りとはいえ、まさか375mlで3500円もする超高級品とは思わないんじゃないか? 

ちなみに、公式サイトによると……

「瓶お〜いお茶 めがみ」は伝統的な静岡県 牧之原市の茶葉を使用していて、深蒸し製法ならではの、驚くほどまろやかで濃厚な味わいが特徴。


「瓶お〜いお茶 せいめい」は最新技術を導入した鹿児島県 志布志市産の茶葉を使用していて、香り高く、若々しさを感じさせる味わい……らしい。


老婆心と好奇心が渦巻く中、めちゃくちゃドキドキしつつ、通常の「お〜いお茶」と比べて飲んでみた。瓶はかなり厚みのあるガラスで、遮光性が高そう。

これで淹れたての鮮やかな緑色や風味を保っていたりするのかしら……と思いながら、カップに注いでみると……。


あれ、水色(すいしょく)はいつもの「お〜いお茶」と似てるな……。


実際に飲んでみても、たしかに普通の「お〜いお茶」よりも旨味とか余韻はあるのだが、何も知らずに出されたら普通に飲んでしまいそうだ。


あくまでも「お〜いお茶」の延長線上にあるというか。


有り体に言うと「1本3500円ほどのすごみが分からなかった」のである……。



・グルメライターたちに飲んでもらう

というわけで、ロケットニュースのメンバーにブラインドで飲み比べてもらって、いつもの「お〜いお茶」がどれか当ててもらった。ついでに高い方はいくらだと思うか聞いてみたぞ。

先にネタバラシしちゃうと、

A……めがみ
B……いつもの「お〜いお茶」
C……せいめい

である。それを踏まえて、みんなのコメントを見てみてほしい。


・古沢崇道

実はお茶はけっこう飲みます。Aははっきり違いがわかりますね。うーん、何回も飲んでるとわからなくなってくるな。いつもの「お〜いお茶」はBだと思います! AとCは苦味とコクが違う。

高い方の値段は……うーん、1000円くらいですか?


・Yoshio

オレはお茶にはうるさいよ。AとCは深みが違うよね。余韻がある。だから、いつもの「お〜いお茶」はB!

高い方の値段は3000円〜3500円かな。えっ、当たり? だって、瓶にいれても味が変わらない技術みたいなのとか、瓶のパッケージとかの代金でそれくらいいるんじゃない? ふふん。


・佐藤パイセン

うーん、Aは明らかに美味しい。違いが分かるよ。BとCの違いが分からないな……。だんだんわからなくなってきた。うーん、A → B → Cの順で薄くなった気がするから、いつもの「お〜いお茶は」Cかな? 

高い方の値段……500円くらい? えっ、3000円!? 嘘でしょ!


・GO羽鳥

AとCは濃い! Bは薄い! だからいつものはB! とにかくAとCは濃いのよ、Bは薄いっていうか解像度が低い。

高いやつの値段は700円くらい? えーっ、3000円? 雑味はないけど3000円はいらないわ〜


・P.K.サンジュン

オレはね、「お〜いお茶」を年代順に並べ替えるって広告記事で、順番を当ててるんですよ。正答率8%でしたからね。まず、Aは色が違う。飲まなくても分かる。Bはスッキリしてるけど淡白。Cは奥行きがある。答えはB!

値段な〜まあ、どうせすごい高いんだろうけど、自分だったら200円なら買う味。ただAとCは和菓子とかとちょびちょび飲む感じ。街中でごくごく飲むなら普通の「お〜いお茶」。そう考えると、お〜いお茶ってコスパが高いよな〜。



・5名中4名が正解

5名のうち、4名が「Bが普通のおーいお茶」だと分かった。ってことは、プレミアムな「瓶お〜いお茶」も、飲んだ瞬間に「いつものお〜いお茶とは違うと分かる」ようだ。

とはいえ、値段まで当てられたのはお茶通のYoshioだけだった。あとはみんな500円〜1000円前後じゃないかと予想していた。

ただいま売り切れ中だが、お茶通なら買う価値あり……かもしれない。

ただし、今回のみんなの反応を見ると、お茶通じゃない相手へのギフトなどにはあんまり向いてないと個人的には思います!


参考リンク:伊藤園
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.