先日、ボーズを食べてみました。いやぁ、あれ食べ応えがあっておいしいですね。気づいたらそこそこの数のボーズを食べちゃっててびっくりしました。

ボーズって一般家庭でも食べることができるんですね。とってもおいしかったので、是非皆さんにも味わってほしいです!


・モンゴル料理

──あなたが日本人なら、上の文章を読んだ時にかなりグロい絵面が頭に浮かんでしまうのではないだろうか。分かる。筆者も執筆しながら「やばいなこれ……」と思った。

しかし、本記事でご紹介する「ボーズ」はお坊さんのことではない。モンゴルでお祝いやお祭りの時などに作られている、蒸し餃子みたいな料理のことだ。

旭化成のホームページに掲載されていたレシピによると、どうやら日本でも簡単に作ることができるらしい。どんな味なのか気になったので、レシピを見ながら作ってみることにした。

【材料】(20個分)

・薄力粉 150g
・水 約1/4カップ

・羊肉(なければ合いびき肉) 100g
・キャベツ 2枚(100g)
・玉ねぎ 1/2個(100g)
・にんにく 1かけ
・塩 小さじ1/2

【作り方】

まずは皮から作っていく。ボウルに薄力粉と水を入れ……


手で耳たぶくらいの固さになるまでよくこね、1つにまとめる。


それをラップに包み、30分くらい休ませる。



続いてあんを作る。羊肉を使う場合は叩いてミンチにし、キャベツ・玉ねぎ・にんにくはみじん切りにする。

自宅に素の状態のにんにくがなかったため、今回はチューブタイプのにんにくで代用させてもらったぞ。


切った野菜たちを肉と一緒にボウルに入れ、を加えてよく混ぜる。


寝かせ終わった皮の生地を2等分にし、2cmくらいの太さの棒にしたら……


それぞれを10等分に切り……


1つずつ麵棒を使って直径8cmくらいに伸ばしていく。真ん中を厚めに、外側を薄めにするのがコツだそうだ。


ここまで来たら、完成まであと少し!


先程作ったあんを20等分にし、皮の上に乗せる。あとは皮を引っ張りながら、ひだを寄せるようにして包んでいけばいいそうなのだが……


──難しっ!!!! 不器用すぎて、サイトに掲載されているお手本の写真とは似ても似つかない仕上がりになってしまった。

本当はあん全体が皮で包まれていて、てっぺんが富士山みたいな形になるはずなんだけどな……。

これまで各メーカーが公開しているいろんなレシピに挑戦してきたけど、冗談抜きで一番難しい作業だったかも。


何度挑戦してもお手本写真のように包むことができず、なんだか不格好な仕上がりになってしまった。どういう指の使い方をしたらあんなに綺麗に包めるんだ……?

20個全てを包んだら、最後に鍋や蒸し器を使い約15分間蒸して……


完成!!



・素材の味を楽しめる

見た目といい具材といい、なんだか中華料理にありそうだな……と思ったのだがそれもそのはず。ボーズは元々中国から伝わった料理だそうだ。

その際にお饅頭を意味する「包子(パオズ)」がなまって「ボーズ」になったらしい。なるほどな。


さっそくお皿に取り分けてみる。1つ1つのサイズが小さくてかわいい~! 冷めないうちにさっそく口に入れてみると……


お、なるほど! 思っていたより味は薄めだ。そういえば、調味料は塩を0.5gしか入れてないもんな。

しかし、もちもちの甘い皮シャキシャキの玉ねぎの風味ごろごろとした肉のうまみをダイレクトに感じられるのでこれはこれでアリだと思う。

──でも、やっぱりちょっと物足りない気もするなぁ。もしかしてこれ、しょうゆをかけたらもっとおいしくなるやつでは? 試しにやってみたところ……


はい天才。優しいボーズの味に醤油の濃いしょっぱさが加わり、実にちょうどいい味になっている。ポン酢ともよく合っていたぞ。



・皆を驚かせられるかも

は~、おいしかった……次はもっと綺麗に仕上げたいな。ひき肉が手に入ったらまた作ってみよう。

包む工程は少しコツがいるけれど、材料や工程自体はシンプルなので誰でも挑戦しやすいのではないかと思う。味にもクセがないしね。

皆さんも是非ボーズを手作りして、モンゴルの味を楽しんでみてはいかがだろうか。「この間ボーズを食べたんだ」と言えば、皆を驚かせられる……かも!?

参考リンク:旭化成
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.