筆者は激怒した。必ず、かの邪知暴虐のカメムシを除かなければならぬと決意した。なぜならお気に入りの服に盛大にシミがつけられていたからである。

汚された瞬間は見ていないので、明確に奴が犯人だとは言い切れない。

しかし以前、体からこんな色の謎液体を出しているのを見たことがある+ カメムシが大量発生する時期になると似たような汚れが家中に増えることから、ほぼ間違いないと踏んでいる。

え~~~、これなんとか落とせない!? 慌てて染み抜きの方法を検索してみると……

──なになに、「魔法水」……?


・魔法水VSシミ

なんでもその液体を使えば、何の専門技術も持たない一般人でもシミを綺麗に落とせるらしい。

今の状況にぴったりじゃないか……! さっそく作ってみることにした。


用意するものは、

・液体の酸素系漂白剤
・重曹
・食器用中性洗剤
・歯ブラシ
・紙コップなどの魔法水を入れる容器

の5つ。すでに自宅に揃っている場合も多いのではないだろうか。


作り方はとっても簡単。漂白剤を小さじ3杯・重曹を小さじ1杯・食器用洗剤を3滴容器の中に入れ、歯ブラシのブラシ部分を使って5回混ぜたら完成だ。



そうしたら、シミの下にキッチンペーパーやタオルなどを敷いて……


魔法水を付けた歯ブラシで、とんとんと軽く叩いていく。


ある程度叩いたら、下に敷いてあるものの位置をずらしてまた叩く。


「結構時間が経っちゃってるみたいだし、もう落とせないかも」と落ち込んでいたのだが……叩けば叩くほど、明らかに色が薄くなってきている。

え、もしかしていけるのか……!? 祈りながら約30分連打を続けた。



仕上げに、魔法水がついた部分を水に漬けてよくすすぎ……


洗濯機に入れて普段通りに洗濯する。この時、すぐに丸洗いしないと輪ジミになってしまうようなので要注意だ。


待つこと数十分、洗濯終了のメロディが鳴る。取り出した服を見て……驚愕した。



すごくない??????


あんなにくっきりと浮かびあがっていたシミはどこにも見当たらない。何ごともなかったかのようにピカピカだ。

正直、近くでまじまじと観察してもどこにシミがあったのか全く分からなかったので、「たしかこの辺が汚れてたはず……!」とフィーリングでシャッターを押した。そのくらい完璧に汚れが落ちている。

まさか自力でここまでシミを消せるとは……近々この服を着て出かけようと思っていたので、本当に助かった。ありがとう魔法水~~~~~~~!!!!!!



・弱点もあるよ

最強に思える魔法水だけど、1つだけ弱点があるようだ。

それは作り置きができないこと。作ってから3時間ほどが経過すると、化学反応で中和が起こりシミ抜きの効果がなくなってしまうんだそうだ。

魔法水を使おうと思っている方は、その点にだけ注意してほしい。

今後は気に入っている服が汚れてしまっても、受けるダメージが少なくて済みそうだ。

皆さんも服のシミで困った時は、是非魔法水に頼ってみてはいかがだろうか。とんでもなく仕事をしてくれる強い味方だぞ。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.