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【5万円海外旅行】裏技? 航空券込み5万円以内で韓国・釜山(プサン)1泊2日を “ホテルなし” で満喫してきた!

2024年4月17日


おまっとさんでした!


航空券&宿代メシ代含む5万円だけでどこまで満喫できるのか? 毎度おなじみバックパック旅連載『5万円海外旅行』の時間でごわす。


今回の目的地は韓国の釜山(プサン)! ソウルは昨年の夏に行ったけど釜山は初。


そして今回、韓国ならではの裏技を使った異例の旅になっているのでご注目!


1泊2日の釜山旅、5万円の内訳は以下の通り〜!!

【5万円海外旅行韓国釜山編うちわけ】

※レートは2024年3月下旬


・成田〜釜山往復LCC航空券(エアプサン) 42990円


(1日目)
・空港から市内へ釜山金海軽電鉄&地下鉄 1950ウォン(481円) 
・デジクッパ 9000ウォン(1016円)
・路線バス 650ウォン(73円)
・路線バス 1150ウォン(128円)
・路線バス2本 1480ウォン(167円)
・おみやげ(コーン茶) 1900ウォン(214円)
・路線バス 1550ウォン(175円)
・ピンデトック(緑豆チヂミ) 6000ウォン(676円)
・地下鉄 1450ウォン(163円)
・屋台でたい焼き2個 1000ウォン(113円)
ロッテリア特とんかつバーガー 9400ウォン(1060円)
・コンビニで水 1000ウォン(113円)
・コンビニでコーラ2300ウォン(260円)
・チムジルバン 12000ウォン(1355円)


(2日目)
・鉄道(KORAIL)で釜山からグポまで 2600ウォン(293円)
・グポから空港までバス 1480ウォン(167円)
・空港のコンビニでコーヒー 3200ウォン(361円)
・空港のコンビニで水 1100ウォン(124円)


合計 49929円
———————————————
あまり 71円



意外と高かった航空券のせいで「のこり7010円」での滑り出しだったが、結果的には余裕の71円残し。


どれだけ余裕なのかは、最後に空港でコーヒーなんぞを優雅に買っちゃっているところで察してほしい。


もうひとつ注目していただきたいのは、ホテルの料金が入っていないこと。また、謎の単語「チムジルバン」。


さらに、いったいなぜ海鮮がウマイとされる釜山まで行って、ロッテリアのハンバーガーを食べているのか……。


謎だらけのプサン旅。すべての答えは、次ページに! 5万円を用意して、いってらっしゃ〜い!


執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【5万円海外旅行】裏技? 航空券込み5万円以内で韓国・釜山(プサン)1泊2日を “ホテルなし” で満喫してきた!(2ページ目)※1ページ目はコチラ


・航空券

利用したのはTrip.comで、航空会社は韓国LCCのエアプサン(Air Busan)。話せば長くなる諸事情により、チケット購入は出発11日前の2024年3月15日。


そして成田〜釜山の往復チケットの価格は4万2990円だったのだが……実はコレ、めっちゃ高い。最初の時点で負け戦 (いくさ)決定コース。


時期を選んで探したら、例えば今月(4月)だったら、なんと2万5000円チョイでの往復チケットも存在する(4月16日現在、今でも買えるよ!)。


ただ、もう多忙極まる私のスケジュール的に、どうしても「ここ!」な日程しか空けられなかったゆえの釜山4万2990円だったのである。


しかしながら、たとえ「のこり7010円」でも楽しんじゃうのが「プロフェッショナル5万円バックパッカー」。“楽しみのプロ” の技を、とくと見よ!


・宿

なし。まさかの「なし」だ。とは言っても「空港で1泊」とか、そんな野暮なことはしない。きちんとした施設に「泊まる」ので安心してくれ。


なお、なぜホテルを取らなかったのかといえば、帰国が朝8時の便だったからである。


こうなると空港には朝6時には着いていたい。空港まで時間かかるから4時半には出発。となると4時起き。なら、ホテル取るの、もったいなくね? となるわけだ。


どう1泊したのかの答えは、謎の単語「チムジルバン」。詳細は次ページ(3ページ目)に書かれているので、お急ぎの人はジャンプしちゃってね〜!


それでは……


行ってきま〜す!



・到着

まず金海国際空港に到着して、サクッと1万円ほど両替。んで、こっから市内へ移動するわけなのだけれど、私は持っていたのだ。「いつかまた韓国へ」と思い大切に保管しておいた……


クレヨンしんちゃんの「T-moneyカード」を! このカード、日本でいうところのSuicaみたいなもんで、韓国を旅するなら絶対に持っておくべき便利すぎる必須のアイテム。


なお新規で買うとカードだけで5000W(552円)ほどするが(以前のソウル編を参照)、私はすでに持っているので0円とさせてもらう。


んで、1万ウォンほどチャージして……(※1:チャージ機は日本語メニューありなので簡単)(※2:カード残高の確認は「BucaCheck」ってアプリが超便利なのでiOSユーザーなら絶対入れとくべし!)


釜山金海軽電鉄と地下鉄を駆使して……


西面(ソミョン)」ってエリアの「デジクッパ横丁」なるところにやってきた。いろいろデジクッパの有名店はあるようだが、


私が選んだのは『松亭3代クッパ』ってお店!


1人でも入れるし、日本語メニューもあるから安心。ちなみにデジクッパというのはプサン発祥の「豚肉スープごはん」のこと。


こんな感じで出てくるので、


サラダバーならぬキムチバーで、キムチやニラなど、お好みの具材をセルフサービスで持ってきて、


自分好みに調節しながら食べると……


劇的にマシッソヨ!(おいしい!)


しかも!


劇的に「汗かきグルメ」!


まさかこんなに汗だくになるとは思わなかったが、本当の本当に激ウマだった。ちなみに価格は9000ウォン(1016円)。


なお今回の旅のグルメに関しては、この1発目のデジクッパがピークであり、この後、グダグダと失敗方向に転がり落ちていくことになる。



その後は、太陽のあるうちに観光しておこうと、路線バスを乗り継いで……


釜山松島海水浴場(松島ビーチ / ソンドヘスヨッチャン)にやってきた!


\(^o^)/ 海だ〜! \(^o^)/


\(^o^)/ ビーチだ〜! \(^o^)/


ちなみにここ、韓国旅行情報「コネスト」によると「100年の歴史を誇る韓国第1号のビーチ」らしい。え〜、そうなんだ。やったやった!٩( ᐛ )و


さらにここには「松島スカイウォーク」なる、海に浮かぶ散策路があり、それも韓国最大だという。しかも無料! 行くっきゃない!!


──と思いきや!


閉まってた〜(泣)


まあ良い。海を楽しめただけで、それでOK。それに私には時間がない。明るいうちに、次なる観光地に行かなくては……!


──と、バスを乗り継いで向かったのは、


フォトジェニックなカラフルスポット『甘川文化村(カンチョンムナマウル)』!


カラフルな街並みだけではなく、


アートも見どころ!


BTSのジョングクとジミンの壁画もあり、多くのファンが一緒に写真を撮っていたぞ。


個人的には、まるで韓国ドラマ『イカゲーム』の中に出てきたような風景の狭い小道や、


どこまでも続く階段が良いなぁ〜と思った。


つか、どんな傾斜の階段だよこれ(笑)


そうこうしているうちに日が暮れそうになってきたので、徐々に甘川文化村から街の方に歩いていたところ……


スーパーを発見!(※根っからのスーパー好き)


韓国のアルミホイルの箱って、なんでこんなにデザイン的にカッコイイんだろ……とか思いつつ、


同僚たちへのバラマキ土産は「コーン茶」に決定! 20パック入ってて1900ウォン(214円)。よし、ウチ、15人くらいだから足りる足りる。


んで、もうホントに時間がないから次のスポット(メシ)に向かおうかと外に出ようとしたら……


アチャ〜! 2階にダイソーがあると!


行くしかないだろ!


これなんてまさに韓国っぽい商品だよなぁ。キムチ用のアルミ皿かなぁ。ちなみに価格は5000ウォン(554円)。


こういうのも良いお土産になりそうだなぁ〜。ハングルのプレート。いいなぁこれ……


なんてやってたら、


_人人人人人人人人人人人人人人_
> マジで時間がなくなっていた! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄



大急ぎで釜山市の中心地「南浦洞(ナムポドン)」へ向かう。


目的はただひとつ。ガイドブック(まっぷる)に載っていた「かき氷&ぜんざい横丁(ハッピンス&タンバッジュコルモッ)」に行くためだ。


夏はかき氷、冬はぜんざい屋さんが並ぶエリアらしく、極寒だったこの日、私は心から温かいぜんざいを求めていた。


が!


この後、私は「5万円海外旅行シリーズ」史上、もっともグダついた失敗の連続を体験することになる。


何が起きたのか。そして、どこに泊まったのかは、最終ページ(3ページ目)へGO!


執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【5万円海外旅行】裏技? 航空券込み5万円以内で韓国・釜山(プサン)1泊2日を “ホテルなし” で満喫してきた!(3ページ目)※1ページ目はコチラ

駆け足で向かったのは南浦洞(チャガルチ市場)あたりの「富平カントン市場・夜市」なる場所。


この中に「かき氷&ぜんざい横丁」があるとGoogleマップは言っている。


ところが!


いろんなお店の店員さんに声かけて写真を見せたり調査しまくったのだが、どうにもこうにも見つからない!


時刻は19時前。クソッ、遅かったか……! もしくは場所を間違えてる?


でも、他にも食べたかった屋台スイーツがあるので、そう落ち込みはしなかった。


それこそが、小麦粉に黒砂糖を入れて揚げ焼きにしたという「ホットッ」なる料理。無類の黒糖好きとしては絶対に食べておきたい一品。


あった! これだな!


で、食べてみたら……


緑豆チヂミこと「ピンデトック」だった……。思いっきり間違えた……! てゆうかコレ、むかし食べたことある……。


しかも甘い系を求めていたのに、つけダレは酸っぱい系という……。


美味しかったから良いけども……。ちなみに価格は6000ウォン(676円)。なお、すでにグルメの失敗2連発だが、この後もことごとく失敗し続けることになる。



その後、地下鉄に乗って向かったのは釜山駅。

事前調査で「絶対に食べたい!」と思っていた「アワビ粥」の名店の支店が、


ここ釜山駅にもあるとGoogleマップは示していた。だからこそ私は釜山駅に来た。


その店の名は「済州家(チェジュガ)」なのだが……あった、ここだな?


Googleマップも「そや。ここや」と太鼓判を押しているが、なんだか写真と少し違うような……。


んで、店に入ると、注文はタッチパネルであるもよう。しかし、肝心の「アワビ粥」が、ない。他の海鮮系の鍋(?)はあるけど、アワビ粥が見当たらないのである。


んで、店員さんに、ネットで拾ったアワビ粥の写真を見せつつ聞いてみると……


「ナッシング」


えーっ!? ない、と。


表情から察するに、売り切れとかではなく「最初から無いよ」的な眉毛の下がり方をしている。え、ちょっとまって。チョマテ、チョマテヨ〜。


もしかして、もしかして……


別の店になっちゃった系?


ハングル読めないからわからんけど、Googleレンズも「済州家」ではなく「八道駅」なんて表示している。Googleテメ〜、オメーがココだって言ったんだろ! ッザッケンナよ……。


いずれにしても真相はわからんので、とりあえず退散。また、時刻も19:30を回っているので、時間的に、もう別の街の「済州家」に行くことも不可能。


ということで「釜山駅 グルメ」とかで検索。すると焼肉屋さんなどがヒットしたのだが、


どこ行っても「1人でも3人前からだよ〜」とのことで退散。そんなに食べられる自信がない。韓国に「ひとり焼肉」みたいな文化は無いのか……。


どうしよう。完全に難民。


途中、たい焼き屋さんがあった。2つで1000ウォン(113円)と安いので買ってみたが……


やばい、うまくない……。マジかよ……。あまり悪いことは言いたくないが、マジで「まずい」の部類に入る食べ物だぞこれ……。


う〜ん、どうしよう。やっぱ釜山まで来て焼肉ってのもアレだしなぁ……。釜山に来たからには海鮮食わんと……


……で、結局、どうせ海鮮を食べるなら、最初の「八道駅(済州家?)」に戻ってみようということに落ち着いた。


もしかしたらワンチャン「やっぱりアワビありました」ってあるかもしれないし!


──が!


「クローズ! フィニッシュ〜!」


時刻は20:16。私がウダウダと悩んでいる間に、「最後の海鮮チャンス」だった店も、閉店の時間を迎えていたのであった……。


もうマジで絶望。ぜんざい横丁の失敗から数えたら6連敗。今年のオープン戦の阪神かよ! どうなっちまうんだよこの旅……!!


──と、そんな時、目に入ったのが、


韓国ロッテリアの、このバカみたいにデカい「とんかつバーガー」だったのである。


いったいなぜ私は「海鮮の街」にまで来て「とんかつバーガー」を食べようとしているのか。


ただ、これは1本のネタ(記事)になる。そんな職業病も発動し……


釜山のラストディナーは、なんとまさかのロッテリアという事態になったというわけである。


なお、とんかつバーガーの詳細は過去記事を参照してほしい。



さぁて……。メシも済んだし、あとはフロに入って寝るだけだ。


とりあえずコンビニで、いつものセット(水&コーラ)を買っておきつつ、徒歩でテクテクと向かったのは……


24時間営業のチムジルバン『Bally Aqua Land Sauna』であるっ! 今回の旅のメインは、このチムジルバンといっても過言ではない!


そもそもチムジルバンとは!


日本で言うところの健康ランド。裸で入る大浴場あり。サウナあり。館内着を着て入る「釜」みたいな温浴室あり。


さらに、いたるところに休憩スペースもあるので、そのまま「ざこ寝」して夜を明かしても良いという場所である! これぞ裏技〜!


利用方法もわからずドキドキしながら入店すると、受付のお姉さまは、なんと早口の日本語で案内してくれた!


12000ウォン(1355円)を払うと、館内着と番号の振られたカギが手渡されるので、その番号通りの靴箱に靴をしまって、


番号通りのロッカーに荷物を入れる。


そして大浴場で、思う存分、疲れを癒す。別料金でマッサージやアカスリもやってるもよう。


なお、この大浴場の雰囲気は、日本のそれとまったく同じ。入り口あたりにシャワーがあり、中央にドドンと大きな浴槽が3つで、それぞれ38度、40度、43度。


そんな浴槽を囲むように洗い場があり、使い方は日本と同じ。


サウナは乾式サウナが86度。スチームサウナが97度。個人的にはスチームサウナが最高だった。


さらにプールくらい大きな水風呂もあり、その温度が実に絶妙!


また、韓国ヤクザ映画に出てくるようなモンモンの入ったお兄さんも数名いたのでタトゥーもOKかと思われる。



お風呂を終えたらタオルをもらって体をフキフキ。


そして


部屋着に着替えて館内を探索。


ここ『Bally Aqua Land Sauna』の場合は、


1Fがロビー。受付や靴箱もここにある。2Fは女性用の大浴場とサウナ。3Fは先ほど説明した男性用の大浴場とサウナ。


4Fはドームみたいな温浴室がたくさんあって、30度、53度、75度など、それぞれ温度が違ったりする。


ためしにいろんな温浴室に入ってみたけど、


暑いところは本当に暑い。岩盤浴的というか、ホットヨガ的というか。わたし的には、30度くらいがちょうどよかった。


また、このフロアは薄暗くなっていて、その辺でザコ寝してOK。


5Fはテレビや売店がある休憩スペースになっていて、ここもザコ寝OK。みんなスマホを充電しようと、コンセント近くのスペースが大人気だった。


6Fにはフィットネスセンターもあって、自由に使える。


最上階の7Fは、ザコ寝ではなく、2段ベットが並ぶ「睡眠室」になっている。


また、ここは男女別になっているので、女性の方でも安心して眠ることができるようだ。


私は、だいぶ明るい場所ではあったが、5F休憩スペースのコンセント近く(ゴミ箱近く)に陣取り、


スマホやモバイルバッテリーやApple Watchなどを充電しつつ(※プラグ変換アダプタは必須だよ


ザコ寝して睡眠をとることにした。


んで、


4時に起床し(ひでえ写真だな


身支度をととのえ、


釜山駅へ。


ここから地下鉄やバスを乗り継いで空港に向かうのかと思いきや、どうも違うっぽくて右往左往。助けを求め、そのあたりの人々に聞き込みしまくる。


するとみなさん本当に親切な人たちばかりで、少しずつ情報が集まってきた。


どうも私が乗るべき電車は地下鉄ではなく、「ソウル行きの鉄道(KORAIL)」らしく、クレヨンしんちゃんの「T-moneyカード」は使えないらしい。


よって、別途チケットを購入(2600ウォン / 293円)し、


実に味のあるソウル行きの列車に乗り込み、


なかなか快適なシートに座りながら、


グポ」という駅で下車。


そこから少し歩いてバス停に向かい、


空港まで行くバスに乗り込んでスタート地の金海国際空港に到着!


けっこうお金が余っていたので、空港内のコンビニで甘そうなコーヒー(3200ウォン / 361円)を買うなど余裕を見せつつ、のこり71円でのフィニッシュと相なったのでありました。



グルメに関しては負けまくったけど、ふれあいたくさん、思い出深い旅だった。特にチムジルバンは楽しかった!


いつか「チムジルバン3連泊」とかやるのも楽しそう。ホテルに行くより安いし、なんならドミトリーに行くよりも安いし。


気の合う男同士、はたまた女子会で「宿なしチムジルバン行脚の旅」をやったりしたら盛り上がりそうだな〜と思ったり。


いずれにしても、


円安極まる今日この頃だが、


楽しもうと思えば、少しのお金でも楽しめる。


今回もまた……


良い旅だった!!!!!


【完】


参考リンク:昭文社『まっぷる プサン』
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:Googleマップ、Googleレンズ

▼今回の旅を90秒でまとめた動画もあるぞ

【▼これまでの5万円海外旅行▼】

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