ジャンボ。反省している。今は、とっても反省している。でも……。
その日、私は友人と一緒にポテ活(※ポテトだけを食べに行くこと)しようとなった。
ケニアの首都ナイロビの、アウトリングロード沿いに、その店はあった。
名前を『ハンタズチップスアンドチキン(Hantaz chips and chicken)』と言うが、読者の皆さんは絶対に行かない方が良い。
なぜならば……。
店は不潔ではなかった。どちらかといえば清潔だ。
だが、最初からスタッフたちはフレンドリーではなかった。
いらっしゃいませの「い」の字もない。
どうすれば良いのかわからない。
なので私はスタッフに「ポテトを食べたいのだけれど、どうすればいいのかな?」と聞いてみた。
すると……
「先にレジで金払って、レシートをカウンターに持って行くんだよ」
と、ものすごく、それはそれはものすごくぶっきらぼうかつ、無礼な態度で私に申した。
これまで体験したことないくらい失敬な対応だった。
でもポテトが食べたいので、私はその通りにした。
オーダーをしにレジに行くと、これまたレジ係のスタッフは失礼だった。
表情が失礼だった。
なんなんだこの店は。
「失礼に対応しろ」という教えが徹底されているのか。
それほどまでにナメた対応。
しかし我慢して「ポテトを……」と注文しようとすると、スタッフは早口で
「大きなポテト『チップス・クブワ』は100kes(約114円)、小さなポテト『チップス・ンドゴ』は60kes(約68円)」
と答えた。
クブワとかンドゴとか、なんなんだよ! スモールかビッグかでいいだろ! 知らないよそんなの!
ともあれ、私たちは大人の男2人なので、それぞれ100kes(約114円)の大ポテト『チップス・クブワ』を注文した。
レシートをもらい、カウンターへ提出。
やがて大ポテト『チップス・クブワ』が出てきたが、トマトケチャップがない。
聞けば「ウチにはチリソースと塩しか無い」と言う。
そんなことあるか!
そんなバカな話があるか!
ポテトにはトマトケチャップだろ!(※編集部注:いや、基本は塩だろ!)
それなのに、なんで主役のトマトケチャップがなくて、チリソースがあるんだよ!
……と、烈火の如くキレまくってしまった私は、この時、スタッフとモメてしまった。
どうモメたのかというと、
「それならトマトソースを買いに外に出てもいいのか!」
とキレながら叫んでしまったのだ。(※編集部注:どんだけトマトケチャップ狂なんだよ……)
しかしスタッフは私に、
「ダメだ。ウチのレストランは、外部の食べ物の持ち込みは禁止だ。なのでトマトケチャップを買いに行くことは許可できない」
とピシャリ。さらに、
「どうしてもトマトケチャップを付けて食べたいのであれば、テイクアウトのポテトを買うか、別のレストランに行ってくれ」
ここまで言い放ったのである!
「落ち着けよチャールズ。もういいじゃねえかよ。スミマセンね、塩とチリソースで食べますんで」(※編集部注:チャオスの正式名称は「チャールズ」)
間を取り持ってくれたのは、ポテ友の知人だった。
彼がいなかったら、まだトマトケチャップ戦争は終わっていなかったと思う。彼は平和の使者である。
で、ポテトの味だけども、美味しくはなかった。
これは決して私がスタッフと大喧嘩したから言っているわけではなく、本当に美味しくはなかった。
食べ終えた後、お腹になんの異常もなかったので、それは幸せに感じたけど、あの対応はない。
トマトケチャップがないポテト屋なんて私は認めない。
今度から持参しようかとも考えている。マイトマトケチャップを。
クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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