マクドナルドが進出する世界100以上の国々を少しず〜つ制覇してゆくシリーズ。私のマック探訪13カ国目はイギリスである。
果たしてメニューに『フィッシュ&チップス』はあるのだろうか? フィレオフィッシュとポテトで実質フィッシュ&チップスな気もしなくないが、そこはイギリスのこと。フィッシュ&チップスそのものが売られている可能性も、ワンチャンあるんじゃない?
ちなみにイギリスのマックでは『ビッグマック』が単品で3.99ポンド(約745円)。イギリスが高いのか、日本が安いのか?
・意識高い系マック
今回のロンドン旅で私はのべ5回ほどマックを訪れた。どこも混んでいて、比較的乱雑な印象だった。
(※ フィッシュ&チップスはありませんでした)
私は今回初めて知ったが、イギリスは世界トップクラスのヴィーガン先進国らしく、メニューにはバーガーやドリンクと並んで「ベジタリアン」「ヴィーガン」という項目があった。ベジタリアンとヴィーガンが分かれているとは、意識高い!
サイドメニューも野菜が豊富。なお以前イタリアのマックの『グルテンフリーバーガー』をご紹介したが、ここイギリスでは販売されていない模様だ。国によって意識の方向性が違うんだなぁ。
・レタス散らかり事件
せっかくなのでヴィーガンメニューのセットを注文してみた。
『McPlant(マック プラント)』の価格はビッグマック超えの4.09ポンド(約779円)。「Plant(プラント)」は「植物」の意味。
一見するとパティとチーズを挟んだ普通のハンバーガーだが、ヴィーガンは肉や乳製品を食べない主義のことであるため、おそらく大豆とかで作った代替品なのだろう。それはそうと……
レタス、散らかりすぎじゃない?
いくつかのレタスはトレイに散乱している。テイクアウトならともかく、レジから5メートルの距離でこの散らかり方はなかなか大らかだ。私はつねづね「盛り付けの散らかりレベルには地域差がある」と感じており、今後レポートする際はチェック項目に加えたいと思う。
・散らかりデフォルト説
と……ここで私は、あるとんでもない事実に気がついた。少しだけ時を戻して、タッチパネルのメニュー画面を確認してみよう。
…………お分かりだろうか?
「散らかるレタス(推定)」が確認できるのだ!!!!
よく見ると、どのバーガーの画像にも、小さく “散らかったトッピングらしきもの” が描かれているのだった。これは「散らかる可能性があるので、後から文句を言わないで」という意味なのだろうか? 訴訟対策的なノリ? たまたまですか?
なお、私がこれまでに訪れた国のマック画像をいくつか確認したところ、メニューにこのような描写は発見できなかった。レタスが散らかった状態こそデフォルトなのだとすれば、逆に注文どおりの商品が出てきたことになり、感服の念を禁じ得ない。
……さて。レタスのくだりが長くなってしまったが、マックプラントは見た目のとおり、スタンダードなおいしいハンバーガーである。ややジューシーさに欠けるなど、言われてみればヴィーガンメニューっぽさを感じるが、言われなければ何も感じなかった可能性が高いだろう。
あと、ここまで言っといてアレだけど、私は別に散らかったレタスがダメだとは言っていない。手作りの温かみが感じられて、むしろ好きだ。イギリスのマックを訪れた際はレタスの躍動感にも注目してみてくれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼サイドのレタスも青々と元気でよい
▼イギリスマックはセルフコーナーが充実している