定食や丼を提供する外食チェーン「やよい軒」は、2023年12月に新しいブランド価値を世界に届けるため、新ロゴ・キャッチコピーなどを発表した。それに伴って、新ブランドイメージ1号店を東京・錦糸町北口にオープンしている。
そして今年2月には、新宿御苑店も新ブランドイメージ2号店としてリニューアル。利用してみたところ、注文から会計までめちゃくちゃスマートになって、利用しやすくなった! ところでこのロゴ、あそこのに似てない?
・新ロゴはあの回転寿司に似てる
新宿御苑店がリニューアルオープンしたのは、2024年2月27日である。外観は以前とそれほど変わらないけど、従来の看板やロゴを見慣れているせいで、新看板・新ロゴに落ち着かない。やよい軒とは書いてあるけど、別の店みたいになっちゃったなあ。
木目のベースに黒文字……。この組み合わせ、寿司屋っぽくない? ロゴのデザインと配色がかっぱ寿司っぽくもあるよな。
……それはさておき、暖簾のようなデザインのこの新ロゴは、アルファベット表記の「YYI(yayoi)」の文字を暖簾に見立てたものなのだとか。たしかに「Y・Y・I」に見える。
・全席タブレット
久しぶりにやよい軒を利用するんだけど、たしかこのお店は券売機で食券を買うんだったはず。だが店内に券売機を置いていない。もしかして、口頭で注文? かと思ったら、全席タブレットで注文する方式になっていた。
最近の外食チェーンはコレをよく見る。卓上にメニュー表すら置いていない店も珍しくなく、券売機がないお店も増えてきた。やよい軒も時代の流れに合わせて、全席タブレットになったんだなあ。
注文を完了すると、タブレットの表示は「テーブル使用中」になる。1人席は、空いたらすぐに誰かが座ってしまうので、少し席を離れているうちに誰かが座らないためのひと工夫だ。
それからカウンターの1人席は左右に衝立(ついたて)が置かれていて、ラーメン一蘭の「味集中カウンター」みたいになっている。ほかの人が視界に入らないから、食事に集中しやすいね。
注文商品ができあがると、タブレットに「商品ができあがりました。お渡し口にて席番号をお伝えください」と表示される。
松屋やマクドナルドのように受取口のモニターをイチイチ確認しなくて済むのは良いんだけど、席番号で注文商品を確認する仕組みは少し不安だ。間違えて席番号を言ってしまって、他人の料理を持って行ったりしないか心配だ。
注文番号をオーダーごとに発行した方が、間違いが少なくて良い気もするけど……。
・ご飯ロボは健在
幸い、私は間違わず、無事に自分の注文した品を受け取った。注文したのは「しょうが焼ランチ」、税込830円である。
メニュー写真は平皿だったが、今回おかず類は鍋で出てきた。ここではこの日、鍋料理が品切れだったので、鍋をランチの盛り付けに使ったようだ。厨房がとても忙しそうだったので、鍋に盛り付けて急場をしのいでいたのだろう。
さて、やよい軒といえば、ご飯おかわり自由である。リニューアルしてもそのシステムは健在で、ご飯ロボが大活躍していた。
普段はご飯1膳で満足の私も、せっかくなのでおかわり。このマシンは、関西を中心にチェーン展開する「宮本むなし」にも導入されていたことが思い出される。
お茶碗をセットして「一口(50g)」を押すと、ボタボタボタとご飯が落下してくる。これだよな、やよい軒のご飯は。無造作にご飯が落ちてくるさまは、見ていて心が和む、うん。
最後に会計は、料理と一緒に渡されるレシートでセルフレジで行うという流れだ。
やよい軒は今後オープンする国内外の店舗で、新ブランドイメージを展開していくそうだ。
注文から会計までオールセルフで、少々味気なくなったけど、これからも美味しい定食を提供し続けてくれることに期待している。可能な限り、ご飯おかわり自由を継続して頂きたいものだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 やよい軒 新宿御苑店
住所 東京都新宿区新宿1丁目34-8 近代グループBLG.15 1F
時間 8:00~23:00
参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24