今ではすっかりお馴染みになったサブスク。動画をはじめ、音楽、ファッション、さらには車などなど、いろんな分野でサービスが展開されている。

多くの人が1つくらい入っているだろうが、サブスクと切っても切れないのが「解約」の存在だ。ほったらかしにしておくと、ズルズルお金だけ引き落とされていくのはご存じの通り。

・解約寸前まで行ったNetflix

んで、私にとってネトフリことNetflixがそれにあたり、ここ数年は「いつ解約しよう」とばかり考えていた。

『ナルコス』『ブレイキング・バッド』『全裸監督』『愛の不時着』『イカゲーム』──視聴して面白かったものは数え切れないくらいある一方、まったくと言っていいほど視聴しなかった月もしばしば。それゆえ “無駄に月額を払ってる” と強く感じていたのだ。

上手な人なら契約と解約をやりくりするのかもだが、ズボラな私はそれができず。何なら、数ヶ月以上も視聴せず放置していたときもあった。

それだけに昨年末には解約することを決意。最終的には踏みとどまったものの、「解約」のボタンを押す寸前までいったのだった。



・なくてはならない存在になった理由

では、なぜそこから「なくてはならない存在」にまで大復活したのか。

単刀直入に言うと「スポーツジムで有酸素運動をする際、スマホでNetflixを視聴するようになった」からである。


えっ、それだけ!?


そう思う人もいるかもしれないし、今さらかもしれない。でも、私にとっては大きな変化だった。

こういうのも私はスマホに縛られるのが嫌いで、スポーツジムにいるときくらい運動に集中したいと考えていたのだ。スマホを運動する場に持ち込むなんて言語道断。そんなの依存症がやることとさえ思っていた。

しかし、だ。「解約前に一度くらい動画を視聴しながら有酸素運動してみるかぁ〜」と軽い気持ちでスマホを持ち込んだところ……

これがドンピシャでハマった



これまでだと20分もしたら有酸素運動に飽きていた私が、不思議なことにドラマなら1話分、アニメなら2話分……つまりは50分〜1時間ものあいだ、有酸素運動をできるようになったのである。


しかもしかも……!!


見たかった作品を見られる上に運動にもなることで「一石二鳥」を実感できたから、もうNetflixなしでの有酸素運動は考えられない体になってしまった。時間を有意義に使うってこういうことだと改めて教えられたような気分である。



・視聴したいものばかり

今じゃ次のストーリーを見るのが楽しみになり、その流れで有酸素運動をするのが楽しみになりつつある。ひと昔前の私じゃ考えられない意識の高さに到達し、好循環が生じているのが現状だ。

ちなみにここまで有酸素運動をやりながら視聴したのは、『ウォーキング・デッド』『SPY×FAMILY』『呪術廻戦』、そして現在は……

『葬送のフリーレン』を2話ずつ進めている。特にフリーレンは漫画を読んでおらず予備知識ゼロ。イチから視聴しているから楽しみがハンパじゃない。



・もっと早くやっておけばよかった

有酸素運動を長くやるのが苦手で、予定より短い時間で切り上げてしまうのが悩みだった私はもういない。もっと早くやっておけばよかったとも思うが、長年の悩みが1つ解消しただけでも今はありがたい気持ちでいっぱいだ。

もしNetflixを解約するとしたら見たい作品がなくなったとき……とも思ったが、最近は軽い気持ちで見始めた韓国ドラマ『秘密の森』もなかなかどうして面白い。選択肢も多いから当分は作品探しで困ることもなさそうである。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子