全国4000万のおっさんたちにお伺いしたい。どうか正直に答えて欲しいのだが、あなたは『推しの子』をご存じだろうか? タイトルくらいは聞いたことがあると思うが『推しの子』のストーリーまで知っているおっさんはどれほどいるのだろう?
お恥ずかしながら、私(サンジュン)は『推しの子』の内容をチョッピリしか知らない。ライターたるものそれではアカン! というわけで、おっさんたちが『推しの子』のストーリーを予想してみることにした。
・ほぼ知らない
かなり前からたびたび話題になる『推しの子』であるが、キラキラの46歳のおっさんである私は『推しの子』との接点がほとんどない。最近では「推しの子が実写化うんぬん……」とネットニュースで見かけたくらいである。
そんな私が知っている『推しの子』の知識はごくわずか。アニメ作品であるということと、そのテーマ曲がYOASOBIの「アイドル」だということである。歌詞から察するに『推しの子』は “究極のアイドル” の話なのだろう。
内容を知りたければアニメを見ればいいのは重々承知しているが、そこまで『推しの子』に興味があるワケでもない。一方でライターとして最低限は『推しの子』について知っておくべきだとも思う。推しの子を知らない自分が恥ずかしい気持ちも無くはない。
・予想してみよう
というわけで、推しの子を知っていそうなおっさんを2人招集。1人は「TWICE」を猛烈に推しまくっている砂子間記者、そしてもう1人が当サイトで最もアニメに精通している中澤記者である。
2人に聞けば『推しの子』が何たるかをズバッと教えてくれるに違いない。2人とももちろん『推しの子』を知ってますよね?
砂子間「全ッ然知らないです」
中澤「当然知ってます」
ムム。砂子間が『推しの子』を知らないのは意外だったが、これもいい機会。一緒に中澤記者から『推しの子』について学ぼうではないか。推しの子を教えてください、中澤先生!
中澤「いいんですけど、まずは2人のレベルを知りたいので『推しの子』について知ってることを教えてもらっていいですか?」
砂子間「推しの子……。そうですね、タイトルからして推しの子、つまり大好きなアイドルの子供と恋に落ちる話だと思います。学生の主人公が転校したら、ある女の子と出会う。それが実は推しているアイドルの娘だった……こんな感じですかね?」
中澤「それはそれで面白そう。サンジュンさんは?」
サンジュン「実はふわっと導入部分は知っていて、アイドルが死ぬところから始まるんだよね? YOASOBIの歌詞をヒントにするとそれが究極のアイドル……。彼女はなぜ死んだのか? 犯人は誰なのか? アイドル業界の闇に切り込むサスペンス作品……とか?」
中澤「うーん、何となく合ってるんですけど……。推しの子は説明が難しいんですが、まず “転生もの” なんですね。主人公が最初に殺されて、推しのアイドルの子供に転生しちゃった☆みたいな感じで始まります」
サンジュン「転生ものなのか……!」
砂子間「完全にラブストーリーだと思ってました」
中澤「序盤で母親のアイドルが死ぬのとサスペンス要素はサンジュンさんが言ったとおりです。で、その部分には前世からの伏線もある。
ただ、それはあくまで大筋で面白いのは過程なんですよね。殺されたアイドルの痕跡を追うわけだから、主人公たちも芸能界の中に入り込む感じになるんですよ」
砂子間「僕は混乱してます」
サンジュン「ふむ、なるほど。複雑だけどちょっと面白そう。ちなみにセイジくんは『推しの子』のどのあたりが好きなの?」
中澤「聞かれて改めて考えたら、ジャンプ漫画っぽいところかも。ドロドロした内幕の話が多いからワンピースみたいな熱血ジャンプ感とは違うけど、舞台が苛烈な競争社会ということもあってハッキリと勝ち負けが描かれる。
そのため逆説的に友情・努力・勝利を深く考えさせられる。邪道だけどその読後感は至極少年漫画っぽい気がする。盛り上がるところめっちゃ盛り上がるし。そもそも推しの子はヤングジャンプで連載中なんですよ」
サンジュン「ヤンジャンなのか! キングダムしか読んでなかった」
砂子間「僕は小説だと思ってました」
・ちょっと興味が湧いた
ネタバレになってくるためこれ以上はやめておくが『推しの子』は転生ものの漫画作品のようだ。毎週ヤンジャンを読んでいるのに知らなかったぜ……! ともあれ中澤から聞いた限りだと、確かに面白そうな作品ではあった。ちょっと読んでみようかな?
個人的には何となくではあるものの『推しの子』の概要を知れて良かった。やはり1番恥ずかしいのは、知らないまま放置し続けること。『推しの子』を知らなかったおっさんたちも、この機会に勇気を出して『推しの子』を読むか観るかしてみようぜ!
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会