Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)のサイトは眺めているだけで楽しい。色とりどりで、種類も豊富。たくさんのスープを出しているんだなと感心していると……おやおや??
“フリーズドライ” 商品なんてあったんだ。取り寄せられるものは冷凍が主と思っていたが、これならば冷凍庫の空きスペースを気にしなくてもいい!
・冷凍のスープと比べると
ということで、さっそくポチっとして注文してみた。スープだけでなくおかゆも入った、その名もそのまま「スープとOkayuの8種セット(税・送料込4010円)」である。
単純計算で1個当たり500円くらいなので、フリーズドライにしてはなかなかに強気な価格設定だ。例えば「人気の8スープセット / カジュアルボックス」は税込5650円。
こちらには冷凍されたスープが8つ入っており、フリーズドライよりも1つあたり200円程度高いことになる。比べて安いと取るか高いと取るか、人それぞれだろうが、驚くほど大きな差は見られない。
食べる際にお湯を注ぐだけで済む方がいいか、湯せんまたはレンチンする方がいいか。こちらもさして違いがないように思うが、ややフリーズドライの方が手軽かもしれない。
そんなことを考えながら、届いたフリーズドライ商品を開封していく。まずはスープからいただきます。
・シャキシャキと濃厚さに驚き
箱を開けると「オニオンスープ・とうもろこしとさつま芋のポタージュ・5種の野菜のミネストローネ・魚介のチャウダー」と、スープストックトーキョーの定番商品が入っていた。
パッケージデザインはシンプルでありながら、可愛くておしゃれ。開封するとキューブ状のものが2つ入っていた。2人分かなと思い説明書を見ると、どうやら2粒で1人前らしい。
スープの種類によってお湯の量が異なるので気を付けつつ、指示通りに注いでかき混ぜる。スプーンですくってみると、例えばとうもろこしとさつま芋のポタージュなんて、とろっと濃厚であることがわかる。
キューブを2粒も入れているもんなあと、感心しつつ飲んでみると……そうじゃないかとは思っていたが、めちゃめちゃ美味しっ!
ひとつ500円だものなあという気持ちと、それにしても美味しいという気持ちとが交互にやってきて忙しいが、とにかく味が良い。
店頭、あるいは冷凍で提供されるものと、味はほぼほぼ遜色(そんしょく)なし。フリーズドライ特有の、少し舌にザラっとさが残りはするが、そこも含め個人的には好きだ。
そして驚いたのが、野菜のフレッシュなシャキシャキ感。ミネストローネやオニオンスープを味わうと明らかだが、生に近い歯ごたえなのだ。オクラのにゅるっとさまで完璧に残っていて、びっくりである。
フリーズドライは手軽で、ご飯を作るのが面倒な時などに重宝するイメージだった。しかしスープストックトーキョーの商品においては当てはまらず、一杯一杯、ゆっくり時間がある時に味わいたいと思わせてくれた。
・かみしめながら食べたい
この勢いのまま、おかゆも味わってみたい。店頭でも出しているおかゆを記者も食べたことはあるが、さまざまな種類があり、あれもまた美味しい。
フリーズドライスープが思っていた以上にすごいものだったために、Okayuも期待大。こちらは「2種のきのことチーズ・鶏肉とセミドライトマト・鯛と3種の海藻・梅とトマト」。
一袋につきキューブがひとつだ。定められたとおりのお湯を注ぐと、ふわふわと膨らんでくる。当たり前だが、ちゃんと米だ。麦も入っている。
はじめに「鯛と3種の海藻」を食べてみたが、出汁が効いていてジワッと体に染み渡って、美味しい~~~。 ひじきもシャキッとしているし、鯛も乾燥していたとは思えない肉厚さ。
そのほか「鶏肉とセミドライトマト」などもやはり大正解。野菜はスープと同様シャキシャキで、噛めば噛むほど味が染み出してくるのだ。
Okayu、すごいじゃないか。ちょっと良いご飯屋さんのシメで、こじゃれたお皿に盛られて出てきそうな雰囲気である。
朝ごはんにササっと食べるには量も控えめなので、小腹が空いたときにかみしめながら食べるのが良いかもしれない。
このようにスープもおかゆも、いずれも期待値をはるかに超える出来栄えだった。買い貯めておいて、ちょこっとずつ自分へのご褒美に味わうことにしようかなと思っている。