ちょっとこれは久々に問題作が登場してしまったようだ。何の話かというと、2024年1月29日(月)から発売開始となる『日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば』のことである。
端的に申し上げて私は『ラーメンスープの!? 天ぷらそば』がウマいのかマズいのか、いまだにわかりかねている。ただこれだけは言える……ラーメンスープの天ぷらそばは「歴史に名を残す問題作である」と──。
・実は第2弾
日清食品ファンの方ならお気付きかもしれないが、本作は昨年発売され話題を呼んだ「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? きつねうどん」に続く “ラーメンスープどん兵衛” の第2弾である。
第一弾はかなり好評だったようで、当サイトの西本記者も「鰹だし、鶏ガラだし、醤油の合わさったスープの黄金比が素晴らしい」と絶賛していた。さらに「うどん好きにもラーメン好きにも刺さる」というほどハイクオリティな一杯だったようだ。
・今度は、そば
さて、日清食品によると第1弾の「きつねうどん」から「天ぷらそば」に衣替えして完成した第2弾は「豚の旨みに黒胡椒をきかせた醤油ベースのラーメンスープ」とのこと。そばと天ぷらは通常のどん兵衛仕様で、具にはナルトが追加されているらしい。
前作の完成度がかなり高かっただけに期待は高まる……と思ったのも束の間、まず戸惑ったのが食べる直前に投入したスープである。というのも、
ラーメン屋の路地のニオイがする!
それはとんこつラーメン屋の前を通ったときに鼻を刺激するあのニオイ。お世辞にも “かぐわしい” とは言えない豚骨のニオイがプンプンと漂っていた。大丈夫か……とも思ったが、見方を変えれば「それだけ本格的なスープ」とも言えるのかもしれない。
・いきなり戦闘不能
で、さっそく食べてみたところ、たったの2秒で混乱が始まった。手短にいうと「自分が何を食べているのかわからない状態」にあっさりと陥ってしまったのだ。信じ難いことに これまで生きて来た46年の記憶に無い味である。
具体的に説明すると麺をすする直前までは「どん兵衛モード」なのだが、実際にそばを口に入れると何味なのか説明するのが難しい。ラーメンなのかソバなのか? 確かなのは「カップ麺」という事実だけだ。
ただ当然ながら「マズくて食べられない」ということはない。純粋に「何味なのかわからなくて正確にジャッジできない」という話である。特徴的なニオイだったスープも、食べてしまえば特に香りは気にならなかった。
こんなことは滅多にないのだが、ラーメンスープの天ぷらそばを食べ終えて数時間が経過した今もなお「なんだったんだ……?」と答えは見つかっていない。俗にいう「脳がバグる」とはこのことを指すのであろう。
麺を食べてもわからず、スープを飲んでも戸惑い、一緒に食べると混乱に陥る味。『日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば』は何味なのか? その答えはあなた自身で見つけて欲しい。そしてこっそり教えて欲しい。
参考リンク:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.