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“南の島のリアル深夜食堂” で「沖縄ちゃんぽん」を食べてみたら…3日連続通うほどファンになっていた / 沖縄県石垣市『喫茶(頂き)マウス』

2024年1月22日

今や日本が世界に誇る作品となった漫画『深夜食堂』

舞台は新宿ゴールデン街の一角にある小さな食堂であるが、私(耕平)は石垣島を訪問した際に偶然にも発見してしまった。『深夜食堂』の気分を味わえるお店を。

その名も『喫茶(頂き)マウス』。昭和っぽさが残るお店の雰囲気に惹かれて思わず入店したところ、3日連続で通うほどファンになっていた……。

・南の島の “リアル深夜食堂”

“南の島のリアル深夜食堂” こと『喫茶(頂き)マウス』は、「18番街」と呼ばれる場所の一角にある。

「18番街」は細い路地に囲まれたディープな飲み屋街で、石垣島の中心地にある繁華街「美崎町」から徒歩5分程度。あたりにはスナックなど、昭和を思い出すような昔ながらのお店が連なっている。

その街の奥の方に進むと……


お店の看板が姿を現した。時間は0:00くらいだが店は営業している。

入り口を見ると、お店の営業時間は22:00~14:00。まさに『深夜食堂』と呼ぶにふさわしい時間帯だ。本家の『深夜食堂』の営業時間は0:00~7:00くらいまでという設定だが、それを軽く超える驚異の16時間営業!

一般的なアフタヌーンとディナータイム以外は網羅されているという、世間の真逆を行くスタイルだ。



なお、お店の入口は、なんだかスナックっぽくて、一見客には入りずらい雰囲気がある。


だが勇気を振り絞って、扉を開けると……

広っ!


30名くらい入りそうな、まさに「純喫茶」といった感じの広々とした店内。個人的には、すごく好きな空気感だ。


さっそくメニューに目を通すと……


定食から軽食、丼もの、麺類、さらに沖縄独特のメニューで私も以前食べたことがある「ヤギ汁」や「牛そば」などもある。


そして喫茶店なのでモーニングセットもあり、その他ランチやパンメニューも豊富だ。


本家の『深夜食堂』はマスターが出来合いのもので料理を作るところが1つの魅力なのだが、これだけジャンルが幅広いのも1つの魅力なのではないだろうか?

その中で今回注文するのは、以前から食べてみたかった「沖縄ちゃんぽん(税込800円)」



待っている間、沖縄のローカル局で放映されている深夜のバラエティー番組を見て時間を潰す。


注文して約10分後、料理が運ばれてきた。


見た目は一般的なものと変わらない。だが、お気づきだろうか? 通常ちゃんぽんと言えば、麺料理を思い浮かべる人がほとんどだと思う。

ところが、この「沖縄ちゃんぽん」は先ほどのメニューには「丼」の部類に入っていた。ということは……

ご飯の上に具が乗っている。


そう、沖縄のちゃんぽんは麺ではなくて、ご飯ものなのだ。このスタイルのちゃんぽん、内地にある沖縄料理屋の中では出しているお店自体が少ないと思われる。私は何十軒と訪れているが、少なくともこのメニューがあったのは今まで1軒しかなかった。

その時は注文しなかったので、今回食べるのは初めてだ。ということで、期待を胸に口に運んでいく……

おっ! これは美味い。


食べ慣れているちゃんぽんの味ではあるが、ご飯で食べると全くの別物。ちゃんぽんの具が、こんなにご飯に合うとは思わなかった。実はこのお店に入る前に “日本最南端の大勝軒” で「スペシャルつけ麺」を食べたばかりなのに、アッという間に完食してしまった。



・吸い込まれるように入店した2日目

翌日、私はコンビニがファミマしかない石垣島の方々に、セブンイレブンのプライベート商品をお土産として配ったり、日本最南端の「CoCo壱番屋」石垣島限定メニューを2種堪能したりと、島内を奔走した。

夜には石垣島出身の国民的歌手、夏川りみさんのご家族が経営する「スナック 花あかり」で楽しいお酒を堪能して、直後に “石垣島イチのクセツヨ演歌歌手” こと、水原清さんが経営する「演歌三昧パブ 清」とハシゴする。

そして夜も遅くなってきたところで、宿泊していたゲストハウスに向かうべく、歩いている途中……

また、来てしまった。


なんでだろう……「18番街」を歩いているだけで、何かに吸い込まれるような感じで入ってしまう。今まで10回以上石垣島には来ているが、こんな気持ちは初めてだ。



ということで、本日私が注文したのは……

目玉丼(税込750円)


目玉焼き、ウインナー、おしんことモーニングに出てくるようなおかずが、丼になっているシンプルなメニュー。ただ、これくらいシンプルな方が深夜食堂に似合うような気がする。


目玉焼きに箸を入れると、もうトロットロ!


しょうゆをかけて、ウインナーと一緒にパクリ。


家で簡単に作れそうなメニューではあるが、深夜だからこそシンプルかつプチジャンクな味がハマってしまう。そして飲み歩いてからの味噌汁は最高だ。



・まさかの3日連続

その翌日も日本最南端と最西端のファミリーマートを回ったり、日本最南端の回転寿司店でランチを堪能したり、オッサンでもパリピになれる南国の雰囲気が最高の空間を訪問したりと、いろんなところを回った。

そして夜は、 “石垣島で泡盛を飲むなら、ここ一択”「泡盛ゼリー本舗」で、さんざん泡盛を堪能して帰路に着く途中……

まさかの3日連続来店。


今度も完全に吸い込まれた。アルコールが入っていて、そのまま宿に帰ってしまうともったいないような気持ちになったのだろう。だからといって、もう1軒飲みに行くほどでもない状況で、ちょうど良い選択肢だったのだ。


そして、3日目は「牛そば(税込1000円)」を注文。


飲んだ後の「締めのラーメン」的な感じだ。石垣島には「牛そば」の美味しい店が何軒かあるが、深夜に食べられる店舗は珍しいのではないだろうか?



さんざん泡盛を飲んで、へべれけ1歩手前で食べる「牛そば」の味は……

激ウマ!


ゴロゴロの牛肉と、優しい味の出汁が酔った体を落ち着かせるほど体に染みる。


ゆっくり、テレビで深夜番組を視聴しつつ……


しっかり完食。

ごちそうさまでした!



いや〜、まさか石垣島で『深夜食堂』の気分を味わえるとは思わなかった。

“南の島のリアル深夜食堂” は店員さんが2、3人で回しているので、人情味あふれるマスターこそいない。

しかし夜中までやっている飲食店の従業員や、観光客、飲みすぎた酔客など3日間でいろんな人を見ることができて、それぞれのヒューマンドラマが垣間見えた。


もしあなたが石垣島に旅行に来るようなことがあれば、一度この “南の島のリアル深夜食堂” に足を運んでみることを全力でオススメしたい!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 喫茶(頂き)マウス
住所 沖縄県石垣市石垣21-2
時間 22:00~14:00 ※曜日、時期によって変動あり
定休日 木曜日 ※時期によって変動あり

執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.



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