毎年恒例、幸楽苑の福袋。今年も販売価格3000円(税込)で、食事券&調味料の超実用的なセットとなっている。
購入金額と同額の食事券が手に入り、さらに食品の分がまるっとおトクになるため “元とれ確定”。総額5000円相当の太っ腹で、まったく不満はない。
ないのだが……
本音を言うと筆者はちょっぴり寂しいぜ……
・幸楽苑「2024年福袋」(税込3000円)
幸楽苑「2024年福袋」のセット内容は以下のとおり。
・お食事券3000円分
・冷凍餃子引換券 × 1枚
・オリジナル本醸造醤油 × 2本
・オリジナル醸造酢 × 2本
・オリジナル辣油 × 1本
調味料の一団として、恒例のオリジナル本醸造醤油が2本。
オリジナル醸造酢が同じく2本。
オリジナル辣油が1本。
醤油や酢は2本ずつにボリュームアップし、一般的なご家庭なら数か月は店で買わなくてもいい状態に。賞味期限も2024年11月など十分にあるのでストックにも◎。醤油、酢、辣油の3色で幸楽苑のテーブルを再現することも可能だ。
そして、縁起物が満載の正月らしい華やかな封筒が同梱。
今年、嬉しいのが冷凍餃子引換券! 上手く焼けるかという調理者の技術の問題はあるものの、自宅でお店の味を再現できる! 今から楽しみだ。
最後に500円券×6枚、合計3000円分のお食事券。有効期限は2024年3月31日までとやや短いものの、店内飲食の支払いに自由に充てられるもの。なお、電子ではなく紙のチケットに回帰した。
以上、総額5000円相当! 福袋の代金が3000円なので、すでに購入金額は回収済みで、調味料は丸々ボーナスという形になっている。絶対に勝ちが確定している勝負なのだ。
────しかし。
筆者は忘れられない。
2022年の福袋を。
あの年、幸楽苑では食事券のボリュームを抑え、トートバッグを付けてきた。そのデザインというのが、それはもう「どこで使うんだよ!」と言いたいくらい個性的かつサイケデリックなジャパネスクで、強烈なインパクトを残した。
福袋に入っているコラボアイテムというのは諸刃の剣である。
そもそも「好きじゃないブランドのコラボグッズ」とか「使わない生活雑貨」などは無駄の極みだし、即ゴミ化するアイテムも日本中でたくさん生まれているのだと思う。
極端な話、グルメ系なら「購入金額にちょっとだけ色をつけた食事券」だけでも福袋は成り立つし、それが一番喜ばれるかもしれない。
けれど。
福袋にはみんなでワイワイと開封しては「こんなの使わねーよ!」というアイテムを楽しく笑う、そんな側面もあったはずだ。2022年の、あのぶっとんだ遊び心が恋しい……
とはいえ、おトクを無視した遊び心 “だけ” の福袋だったら「なんじゃこりゃぁぁぁ!」って絶叫するんだけど。
幸楽苑の福袋は1月14日(日)まで販売。なくなり次第終了だ。
参考リンク:幸楽苑
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.