過去の話で恐縮だが、幸楽苑の福袋といえば昨年のインパクトがすごかった。人気イラストレーターとコラボした浮世絵風のトートバッグは、飲食店のノベルティの常識を越えて粋でモダンなアート作品。愛用者の個性を1年にわたって表現できたことは間違いない。

しかし今年は実用性、実利性にステータス全振り! アートどこいった!! 値上げラッシュの昨今では信じられないことに、お食事券も3000円に戻って登場だ。その振れ幅にびっくりさせられっぱなしの内容を見ていこう。


・幸楽苑の福袋(税込3000円)

福袋は1種類で、店頭購入の場合は税込3000円、通信販売の場合は税込3500円(送料込)となる。近隣に店舗があるなら店頭購入のほうがお得だ。セット内容は以下のとおり。

・デジタルお食事券3000円分
・オリジナル醤油 × 1本
・酸辣麻婆の素 × 1箱
・酸辣炒飯の素 × 1箱
・追いこうじみそ × 1パック
・塩こうじ × 1本

福袋本体の価格は変わらず、食事券が2000円→3000円にボリュームアップ!

一昨年に回帰した感じか。工夫をこらしたオリジナルグッズよりも、シンプルに「お得に食事したい」「ラーメン食べたい」というニーズがあるのは十分に想像できる。

スマートフォンに登録するデジタルチケットなので、紙のチケットを持ち歩く必要がない。ただし使用は1000円単位で、おつりは出ないので電子マネーとは少し使い勝手が異なる。昨年は500円単位だったので、この点は変更あり。

「スマートフォンを使えない人はどうするんだ」という議論はあるだろうが、使ってみれば便利だし、ペーパーレス化の流れだろう。有効期限は2023年3月31日までと短めなので注意。

ちなみにこれだけで3000円分だから、福袋の購入金額に達している。以降のアイテムは、そのまんまボーナスだ。

おなじみの「オリジナル醤油」が1本。未開封なら2024年6月まで期限があったのでストックにもよい。

「酸辣麻婆の素」と「酸辣炒飯の素」1箱ずつ。所定の食材に混ぜて加熱することで、チャーハンや麻婆豆腐になる調味料。

なんと「みそ」が来たー! ハナマルキの「追いこうじみそ」1パック。新年の買い出しに行く前に調味料が揃ってしまうラインナップだ。

同じくハナマルキの「塩こうじ」1本。普段料理をしない筆者は「どうやって使うんだろう」と思ったが、ハナマルキ公式レシピページが有益。同商品を使ったレシピが掲載されている。


以上、3000円の食事券で福袋の元を取ったうえに、各種の調味料がついてくる。人を選ぶファッションアイテムではなく、どんな家庭でも使うであろう実用品に振り切った内容だ。家計応援!


・店頭販売は1月2日から

幸楽苑は働き方改革として「大晦日&元旦一斉休業」を実施している。多くの店舗で元旦は休業し、1月2日から福袋の販売を行う。1月2日も時短営業になっており、普段と営業時間が異なるため注意。

ショッピングモール内のテナントなど、一部店舗は元旦にも営業&販売を行った。最寄り店をチェックしてみよう。


参考リンク:幸楽苑
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.