牡蠣の卸売、種苗・養殖、加工事業を展開するゼネラル・オイスターは今夏、世界で初めて “あたらない牡蠣” の養殖に成功したらしい。マ、マジ!? あたらない牡蠣ってそれ、もう世界最強の食いもんなんじゃない!?!?
さっそく私は、そんなゼネラル・オイスターが販売する『生牡蠣福袋2024』(40個入り / 1万円)を注文。2産地の殻付き生牡蠣が食べ比べでき、ポン酢(先着500名)に殻むき用ナイフ、おまけに軍手までついてくるという。今夜は生牡蠣パーティーや!
・鮮度バッチリ
……と、注文した後に気づいたのだが、実は “あたらない牡蠣” は現在のところ、量産化と市場販売に向けての準備段階。要するにこの福袋は “あたらない牡蠣” ではないらしいのだった。Oh……!
とはいえ、そんな超意識高い系牡蠣企業ゼネラル・オイスターのバイヤーさんが厳選した牡蠣ならば、味と鮮度はバツグンであるに違いない。ちなみに、ここまで言っといてナンだが、私はこれまで牡蠣にあたったことがないぞ。箱を開けると……
強烈な磯の香り〜☆ 中身は広島県・呉情島産『情の雫』と兵庫県・室津産『がき大将』が各20個ずつ。
これで10個。サイズとしては申し分なさそうに見えるが、牡蠣とカニは「剥いてみたらスカスカ」ってパターンもあるので、この時点で安心はできない。
・牡蠣プロ現る
セットには「牡蠣の剥き方」を詳しく記した説明書きがついていて、牡蠣を剥いたことがない人でも安心。
ちなみに……実は私は牡蠣剥きのプロなので説明書は必要ない。
なぜなら10代のころ、居酒屋のバイトで死ぬほど牡蠣を剥いていたから。画像はうっかり軍手をはめる手を間違えているが、プロであるがゆえ、牡蠣剥きに軍手を使ったことがなかったのである。そこんとこヨロシク。
牡蠣剥きのコツは、閉じた殻のどこかにある隙間を見極めること。見つけるのが難しい場合は、カナヅチで端っこを少し破壊すればOKだ。あとは隙間から殻にそって、ひと思いにグサリ! とナイフをぶっ込み貝柱を切断。
ジャン! 上手に剥けました〜!
・真冬の牡蠣まつり
生き物なのでもちろん個体差はあると思うが、今回私が引いたヤツは全て、殻から想像したより中身デカめだった。
言うまでもないけどプリプリ新鮮で超絶ウマい!!
なお食べ比べという観点においては、編集部にいた全員が「広島産のほうが好み」と回答した。理由は「クリーミーさが強い」とのことで、これは好みによるだろう。
中でも無類の牡蠣好きで知られるサンジュン記者は嬉しそうに牡蠣を頬張っている。おいしい牡蠣にはその空間にいる全員を幸せにするパワーがあるので、年末年始にパーティーを企画している人などは買って損なし。
わりとオイスターバーによく行く私の率直な体感として、今回の牡蠣は “デートに使えるようなオシャレ・オイスターバーで1個500円くらいで提供されるものと同クラス” といった感じだっだ。
それが1個250円で買える計算なので、「おいしい殻付き生牡蠣をお腹いっぱい食べたい」という人にはお得。なお福袋には5000円、1万円、1万5000円、2万円のバージョンがあり、たくさん買うほどお得になっていくシステムだ。2万円の福袋なら1個あたり200円の計算。
ただし……大量の殻の始末、そして手に染みついた牡蠣の生臭さはオシャレ・オイスターバーのイメージとはかけ離れたものなので注意されたし。何度も言うが「おいしい殻付き生牡蠣をお腹いっぱい食べられりゃそれでいい」という人には超オススメだぞ!
参考リンク:e-oyster
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼セットのポン酢