クリスマスが終わったその瞬間から、街は一気に年末ムード一色。いや、早いところはすでに門松なんか立てちゃって、年始の雰囲気さえ感じさせる。そんななか、とんかつチェーンの「松のや」は、新春を感じさせる新メニューの提供を開始した。「有頭大海老フライ」である。尾頭付きで縁起がイイじゃないの!
……ってことで、私(佐藤)はさっそく食べちゃったけど、2024年1月4日まで食べるべきではない! あえてそう言いたい!! なぜなら……。
・1月4日から始まる……
1月4日15時から10日15時までの6日間、有頭大海老フライセールを実施する予定だからだ! それ以前、もしくはそれ以降に食べてしまうと恩恵を受けることができない。つまり、ちょい損なのである。
セールでは有頭大海老フライのメニュー2品が200円引き。そのほかに通常海老フライを使ったメニュー2品が、お値段そのまま有頭大海老に変更できてしまう。先んじて食べたい気持ちはわかるが、今食うとちょい損なのよ。
・圧倒的なデカさの大海老
そうとは知りつつ私は販売初日の12月27日、販売開始時間の15時直後にお店を訪問していた。はやる気持ちを抑えられなかったんよな~。
店前の壁面にドン! と掲げられた「大海老」の文字。海老がいきり立っているように見える。
大海老フライメニューは全部で5つ。海老フライだけを楽しむもヨシ、とんかつとのマリアージュを楽しむもヨシ。私は12月20日から登場している「超厚切りロースかつ」に、大海老フライが2尾もついたもっとも高い税込1870円の定食を頼んだ。
コレが注文した定食だ。揚げ物てんこ盛り状態! 分厚いロースかつの上に、無造作に2尾のドデカい海老が横たわってる。海老がデカすぎるがゆえに、ロースかつを下敷きにしなければ、上手く盛り付けることができなかったんだろうなあ。
こんなビッグな海老フライを目にするのは、友人の結婚式以来だろうか。レストランでもなかなか見ないレベル。老舗洋食店なら、看板メニューとして提供されていてもおかしくないサイズ感だ。ファストフード系とんかつ屋の松のやが、こんな大海老を出すとは、いやはや驚きだ。
長さ推定15センチ、箸でつかむのもやっとなくらいの重さと図太さである。頭からかぶり付くと、ザックザクの衣の中にプッリプリの身が詰まっている。こう見えて中はアツアツ、慌てて食うと口の中をヤケドしかねないので、タルタルソースに突っ込んで適度に温度を下げるべし。
このメニューの主役は、あくまで大海老フライ……。ではあるけど、下敷きになっている超厚切りロースかつは脇役というわけではない。
バンドでいえばツインボーカルみたいな編成の定食なのである。強いていえば、ロースかつはハモリ役をやらされているだけで、その気になればちゃんとメロディーも歌えるのだ。だがこの定食では、大海老フライに主役を譲っている格好になっている。
厚さ推定2センチ、総重量160グラム。海老がなくてもご飯を食うには十分すぎるおかずである。衣には特製生パン粉を使用しており、軽やかな歯ざわりを演出している。熟成チルドポークをぜい沢に分厚くカットすることによって、ひと口の満足度を高めている。
ここまで豪勢になると、ファストフード感覚で「サクッと飯を食う」類のメニューではなく、ご馳走と呼ぶにふさわしいだろう。そして改めて言いたい。1月4日から6日間はセールなので、そこで食べなきゃ損だぞ!!
・今回訪問した店舗の情報
店名 松のや 中野店
住所 東京都中野区中野5-68-9 岸田ビル
時間 9:00~23:30 土日祝9:00~23:30(L.O.閉店30分前)