2023年12月12日から、松屋が店舗限定で販売を開始した「カットステーキのハッシュドビーフ」。
私は松屋の店舗限定系に対し、新メニューを全国展開するか否か判断するための観測気球的な施策という雰囲気を感じている。
公式に聞いたわけではないので確証はないが、事実、店舗限定で出していた新作がSNSでバズるなどした後に、しばらくして全国の店舗で販売されたというケースには心当たりがある。例えばシュクメルリもそうだった。
・890円
ゆえに、今回の「カットステーキのハッシュドビーフ」も、新商品の実験なのかなと思っていた。
そのつもりで購入しに、一番近い取り扱い店舗へ。値段は890円から。
並盛と大盛があり、大盛は950円だ。
今回は並盛をテイクアウトでオーダーした。
・既視感
こちらが持ち帰った「カットステーキのハッシュドビーフ」。
ハッシュドビーフのいい匂いが広がる。
アイデンティティであるカットステーキはこんな感じ。
この肉が、いったいどれくらい入っているのだろうか? 全て取り出してみたのがこちら。サイズの違うものが合計3切れだ。これをどう評価するかは皆さんに任せようと思う。
その他の固形物は、恐らく玉ねぎと思われるものと、マッシュルームといった感じ。わけあって本記事に使用しているカメラの性能上ピントが合わせられなかったが、まあ、普通のマッシュルームだ。
味については全く期待通りの “The 松屋” という感じ。やはり松屋はカレーにしろシチューにしろ、そして今回のハッシュドビーフにしろ、この手の煮込んだ汁状の料理をしっかり美味く仕上げてくる。
しかし食べていると、ふとこの味と肉に覚えがあるような気がしてきた。
冒頭で述べた通り、新商品のテスト販売だと勝手に思っていたが、どうも以前食った気がしてならない。もしかして既出だったか?
ググってみると、はたして松屋公式で過去の新商品の案内がヒットした。
全く同名の商品が、2022年の4月26日に登場していたのだ。何もかもすべて同じものかどうかはわからない。もしかしたらリニューアル成分があるかもしれないが、既視感のもとは間違いなくこれだろう。
そういえば何度か食った記憶がよみがえってきた。これはほぼ、店舗限定での再販のようなものではなかろうか? まあしかし美味さは間違いないので、復活ということならそれはそれで喜ばしいことだ。
ただ一つ、ほのかな悲しみを禁じえない点がある。スクリーンショットにも写っている通り、去年出た時には790円だったのだ……!
しかし今回は890円から。100円のアップはデカい……!! いやまあ、ここしばらくのあらゆる物品の値上げラッシュを思い返せば、全く妥当で仕方のないものだと納得はできる。
しかしそうか、松屋のハッシュドビーフも100円アップか。何かと厳しい時代だ。今年の12月の都内は今のところ全く冬とは思えないほど気温が高い日が続いているのだが、ここにきて初めて冬らしい寒さを感じた。