ぬるいご飯が好きな人もいるだろうが、私は熱いものはアツアツで、冷たいものはキンキンに冷えた状態で食べたい、食事の温度過激派である。
誰かに提供してもらえるレストランならまだしも、自炊は作るのも、サーブするのも、食べるのも自分という一人三役なので意外とせわしない。気づけば料理が冷めていることもしばしば。全メニューがアツアツで食べられることは少ない。
そんなある日、ニトリが「フードウォーマープレート」なるものを発売していると知った。これに乗せれば、料理が最後までアツアツのまま食べられるという。
・料理の温かさをキープ
ニトリの「いつでもあったか フードウォーマープレート」は60度で料理を保温できる電気保温プレート。価格は3990円。
この電気プレートの上に料理を置いておけば、温かさがキープできる……というものである。
人気商品のようで、注文してから届くまで約1週間ほどかかった。
箱から出すと、黒いツヤツヤの小型タブレットのようなものが出てくる。
サイズは幅35×奥行25.7×高さ1.5cm。B4用紙くらいのサイズ感だろうか。まるでパソコン用品みたいなので、言われなかったらキッチングッズとはわからないだろう。
使い方は超簡単で、付属のコードをコンセントに挿して、スイッチを入れるだけ。ただし、オン・オフだけで細かい温度調整などはできない。なんという潔さ。
電源を入れるとわりとすぐにプレートが熱くなる。白線より内側の部分だけが熱くなる仕様。真ん中が特に熱くなるような感じだ。
最高温度60度なので、うっかり触ってもやけどするような熱さではない。
・長年悩んだ問題を解決する
私は、このあったかプレートが届いたら絶対に取り組みたい、長年の問題があった。
それは「ホットケーキ最後の方冷めてて美味しくない問題」である。
愛らしい見た目で、食べる前はワクワクするホットケーキ。
ホットケーキのワクワクのピークはバターを載せて写真を撮る瞬間で、そこからひとくち、ふたくち……と食べすすめるうちにワクワク曲線は下降していく。
特にホットケーキがぬるくなってきた時点でワクワク曲線は一気に下がり、後半になると「もういらないな……」と、シロップのしみた冷めたホットケーキに手をつけなくなることもある。
あれはホットケーキが「ホット」じゃなくなるせいだと長年感じていた。この「フードウォーマープレート」があれば、最後まで温かいまま、ホットケーキを食べられるんじゃないか?
・というわけでホットケーキを作る
そもそも自宅でホットケーキを焼く場合は、試練が多い。
まず、1枚目を焼き終わって、2枚目を焼いているうちに、1枚目が冷めてパサつくという問題。そうなると食べ始める前から温かくないのだ。
これも、2枚目が焼けるまでフードウォーマープレートの上に載せて待機させておけば、ホットがキープできる。
それから飲み物を準備している間にホットケーキが冷めるという問題もあるが、ドリンクをあらかじめ用意して、フードウォーマーの上に待機させる。ポットの中の紅茶の温かさがキープできるのだ。
・最後まで温かいホットケーキ
その間に2枚目を焼いて、1枚目の上に乗せると……
全部が完璧に温かい2段重ねのホットケーキセットが無事に完成した!
最初に焼いた下段のホットケーキも温かいし、ドリンクも適温をキープ。
で、食べすすめる……
だいたい普段は半分を過ぎた辺りからホットケーキが美味しくなくなってくるのだが……まだあったかいから美味しく食べられる!
まだあったかいから美味しく食べられる!
2杯目の紅茶も温かいままである。
これや、これ! 私の理想のホットケーキは!!
長年の夢がついにかなったぞ〜〜〜! さすがに最初の温度をキープではないけれど、まぎれもなく「ホット」ケーキであった。
というわけで、最後のひとくちまで温かいホットケーキを無事に完食。
もちろん、ホットケーキ以外にも、冷めると美味しくなくなるピザとか鍋類、普段の食事にも活用できると思う。
置き場所がちょっと邪魔そうではあるけれど、私のようなアツアツ原理主義者、ホットケーキが異常なほど好きな人なら持っていても損はないのではなかろうか。