11月17日、今日は「将棋の日」である。近年は藤井聡太八冠の目覚ましい活躍によって、将棋界は大変盛り上がっている。彼の活躍により、さらに注目を集めることになりそうだ。
それはさておき……。私(佐藤)はゲームの将棋で1勝もしたことがない。編集長GO羽鳥も中澤星児も勝ったことがないそうだ。
そこで! 三人寄れば文殊の知恵! っつうことで勝ち知らずの3人が束になって、ファミコンの将棋に挑んでみることにした。絶対に勝つ!!
・ゲームで勝ったことのない3人で挑む!
挑戦するソフトは、1987年発売の「森田将棋」。都内の中古ソフト屋で528円で販売していたものである。
挑戦するのはコイツらだ!
GO羽鳥「絶対勝つ!」
佐藤「お見せしましょう、大人の将棋ってヤツを」
中澤「すべては計算通り」
ということで、早速やってみよう。まず最初に驚いたのは、このソフトにはバックアップ機能が備わっていたことだ。以前の対局の記録が残っていた! すげえ!! 実はこのソフト、ファミコン初のバックアップを搭載したROM作品だった。
途中からやってもしょうがないので、リセットして、いざ対戦! 勝ち知らずとはいえ、大人の3人ならレベル1相手で勝てるはずだ。
対局が始まると、それぞれが積極的に意見を出しながら、次の一手を決めていく。
羽鳥の基本は「攻め」の一手、損して得取れの突っ込み将棋である。私は全体の局面を見ながら、最良の一手を判断している。中澤は相手の動きを先読みして、裏をかく手をとっている。役割分担のできた素晴らしいチームである。
アレコレ議論をしながら、我々は慎重に一手を選んでいる。気が付けばコンピュータが1分考える間に、我々は約20分も考えていた。時間だけでいえば、コンピュータの20分の1の速度しか出ていない。この段階でかなり負けている気が……。いや! 速ければいいってもんじゃない!
50手目くらいまでは、いい戦いをしていると思っていたのだが、100手を超えたあたりから、劣勢になってきたかも。ボクシングで例えるなら、ガードの上からバンバンパンチを打ち込まれている感じ?
銀や飛車などの主要な駒を取られた上に、自陣に龍王(成り飛車)と竜馬(成り角行)に入り込まれてしまっている。
ヤバいか!? いやいや、ここで弱気になってはイカン!! 攻撃こそ最大の防御! ってことで、角で突撃! さしずめ映画『プライべートライアン』である。決死の覚悟で突入じゃい!!
佐藤「これってもしかして、負けるんじゃね?」
羽鳥「え? そう?」
中澤「たしかに押され気味ですねえ」
そしてコンピュータが次の一手を打ったところ……。
「後手(コンピュータ)の勝ちです」
\\\ 負けた~~~!! ///
ということで、3人で協力しても初勝利には至らなかった。それどころか、賢くない判断をしておきながら、「いいね!」とか「さすが」とか互いに褒め合っている我々はバカ野郎である。
そんな我々をこう評したい。
とりあえず突っ込む突撃バカ! GO羽鳥
落ち着いているだけで何も考えてない冷静バカ! 佐藤英典
戦略家気取りのインテリバカ! 中澤星児
いつか我々が1勝する日が来るのだろうか? そのときまで、挑戦は続く……(続かないかも)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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