突然だが、質問だ。あなたは「からあげ派」だろうか? それとも「とんかつ派」だろうか?
どちらが好き、どちらが無くなったら困る、何でもいい。あなたは「からあげ派」だろうか? それとも「とんかつ派」だろうか?
あなたの清き1票は文末でご投票いただくとして、ここに究極の選択「からあげ vs とんかつ」の火ぶたが切って落とされたことを宣言したい。もう1度、あなたは「からあげ派」だろうか? それとも「とんかつ派」だろうか?
・ふとしたきっかけで
まずはそもそも「からあげ vs とんかつ」が始まった経緯をざっくり説明しておこう。ある日、私(サンジュン)がGO羽鳥とあひるねこの3名でランチをしていたところ、GO羽鳥がからあげに痛く感動していた。
その口からは「からあげってこんなに美味しいだ……」とこぼれ出るほどGO羽鳥は大感動。そこで帰り道「世の中にはからあげ派ととんかつ派、どちらが多いのだろう?」という話で盛り上がった結果「読者投票で聞いてみよう!」となった次第である。
・甲乙つけがたい
いい勝負になると思った理由は「どちらも好き」という層が大多数を占めると思われるから。からあげにとんかつにも、それぞれの良さがある! これは名勝負の予感……!! というわけで、編集部のメンバーにどちら派かを聞いてみることにした。
ところが……
「からあげ様をとんかつと比較すること自体失礼」というメンバーもいれば「からあげがこの世から無くなっても構わない」というメンバーもいる始末。想定よりハートフルな展開にはならなさそうだが、以下で各自の派閥と主張をご覧いただこう。
サンジュン: からあげ派
「迷うところだけど俺はから揚げに1票を投じたい。値段的な気軽さはやっぱり捨てがたいし、からあげと遭遇するシチュエーションが多いのも魅力的だ。まあでも、美味しいとんかつは本当に美味しいよね~。
そうそう、からあげは鶏肉の最高に美味しい食べ方だと思うんだよな。豚肉にはとんかつ以上に美味しい食べ方があるかもしれないけど、鶏肉はからあげが最高の食べ方じゃなかろうか? ディスティニー(運命)込みでからあげに1票だ」
GO羽鳥: とんかつ派
「あまり外食をしない自炊派の私だが、揚げ物は滅多にやらない。よって、たまの揚げ物はスペシャリーなごちそうであるのだが、からあげととんかつがそこにあったら、やはり選ぶのはとんかつだ。ゆえに私、とんかつ店にはそこそこ詳しい。
からあげは、“いつでも食べられる感” がある。また、仮に自分で作るとしても、とんかつよりからあげのほうが作りやすそうなので、どうしても私の中ではとんかつに軍配。ちなみに私の中でのベストとんかつは「吉平(旧店名:丸山吉平)」である。」
砂子間正貫: からあげ派
「どっちも好きで選べないけど「世界的に有名なシェフが最高級の素材を使って両方作りました!」と言われたら、とんかつを選ぶと思う。しかし「この世から片方がなくなる」と言われたら、からあげを選ぶ。いつも食べたいのは、からあげ。ごちそうなのは、とんかつ。
んで、結局どっち派なのかというと……今回は「からあげ派」と答えたい。いつどこで食べても確実にウマいしビールとも合う。ってことで、からあげ!」
Yoshio: からあげ派
「世の中から「からあげ」「とんかつ」どちらがなくなったら寂しいかを考えると断然「からあげ」だろう。からあげは、とんかつと違って、自宅でも美味しく作れるし、何より揚げたてでも翌日になっても美味い。
よって、お弁当の人気お惣菜としても人気が高い。ここまで、全世代的に愛されるおかずがあっただろうか? もし世の中からからあげが消えたら、日本中のママと子供たちが泣き叫ぶだろう」
あひるねこ:とんかつ派
「実は今の今まで からあげと書こうとしていた。自分の人生を振り返った時、からあげがあって嬉しくなかった瞬間などただの一度もなかったはず。迷うまでもなく からあげ派だろうと。
しかし、ふと思ったのである。からあげと とんかつ。おごってもらってテンションが上がるのはどっちかと。どう考えてもとんかつである。とんかつをおごってほしい。ちょっと良いとんかつをおごって欲しい。人の金でとんかつが食べたい。とんかつ最高ォォォォオオオオ!」
和才: からあげ派
「からあげ派と言っておきながらなんだが、白米との相性で言えばトンカツの方が有利かと思う。からあげでもイケるけど、どっちがご飯に合うかと言われたらトンカツかなと。
でもそれはつまり、トンカツにはホカホカご飯の存在が欠かせないということだ。パサパサのご飯、あるいはベチャベチャのご飯しかない状態だと、トンカツは半分死んでいる。その意味で、トンカツは白米の質に依存していると言っていいだろう。
一方、からあげは単体でも十分に強い。ベストな白米がなくても(あるに越したことはないが)、存在するだけで人のテンションを上げられる。
飲み会で誰かが頼んだら、みんなハッピー。お弁当に入っていてもハッピー。惣菜コーナーで割引になっていたら超ハッピー。こんな万能選手、他にいないだろう」
佐藤: からあげ派
「まず最初に断っておくと、私はその議論の最中に編集部にいなかったので、どういう文脈でこの話になったのか、正確に理解していない。その上で、私の意見を述べさせて頂くと、そもそもこの比較自体が非常にナンセンスで、話し合う必要すら感じない。
どう考えてもからあげという結論に達するので、とんかつが可哀そうである。からあげがスマホくらい、我々の日常の身近にあるとしたら、とんかつは公衆電話くらい、距離の遠い存在だ。少なくとも私は2つの料理に対して、そのくらいの距離感をとっている。
普段あまり望んで「とんかつを食うぞ」というテンションにはならない。ということで、からあげと比較されるとんかつは気の毒である」
御花畑: からあげ派
「断然からあげ。そもそもトンカツが嫌いなので以下はトンカツの悪口になる。とにかくあの油っこさがいや。トンカツほど胃腸に負担のかかる食べ物もない。トンカツは年に1~2度、めちゃめちゃ体調いいときにいい店のしか食べられない。
今日いきなり『トンカツ行こうぜ』って言われても、1週間くらい前からトンカツ用に体調仕上げないと行けない。あっ、でもココ壱のヒレカツは好きだな。なんでだろ。ちなみに唐揚げは子供の頃から好き。ムネかササミだけど……」
中澤星児:とんかつ派
「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ──と、美味しんぼ28話『トンカツ慕情』のトンカツ屋の店主は言った。
もし、これが唐揚げだったらこの美談は成り立たない。むしろ何言ってんだオヤジって炎上してしまうだろう。つまりは、それがトンカツと唐揚げの格の違いだ。
確かに、私(中澤)は唐揚げをめっちゃ買う。毎日食ってるんじゃないかと思うほどだ。しかし、自分の心にガチで向き合った時、必要としているわけではない気がした。
そう、トンカツは選んで食べているのに対し、唐揚げは常になんとなく買っているのである。最も消去法で残りやすいのが唐揚げというだけ。唐揚げ派のあなたに問いたい。「それは愛ではなく惰性ではないでしょうか」と」
【ロケットニュース編集部内の総合結果】全9人
からあげ派:6人
とんかつ派:3人
思ったよりも殺伐とした空気になってしまったが、当編集部では「からあげ派」がやや優勢のようだ。とはいえ、マジでいい勝負になる予感がしている! だってどちらも超魅力的だもの!! なかなか即答できないよ!
というわけで、いきなり始まった究極の選択「からあげ vs とんかつ」で、あなたはどちらを選ぶだろうか? 味・価格・食べる頻度・思い出……などなど、全ての想いをのせてぜひ1票を投じていただきたい。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]