日清シスコの「チョコフレーク」が2023年に発売55周年を迎えたのだという。そのことを記念して『飲むチョコフレーク』を開発し、抽選で1000人にプレゼント企画を実施した。

飲むチョコフレークってなんやねん……と気になりつつ、抽選に応募していないので実態を知る機会はないだろうと思っていた。ところがどっこい、知人が入手し記者のところに持ってきてくれたのだ。


・当てた人に分けてもらいました

『飲むチョコフレーク』が生まれたのは、チョコフレークを購入した人から「一度食べ始めたら止まらない」という声が上がったことがきっかけなのだとか。

上記の通り抽選に当たった人のみが知ることのできる味で、なんと記者の知人の同僚が応募の上当選。30缶も届いたため、知人も何本か分けてもらい飲んだのだが、消費しきれなかったのかこちらに回ってきたという訳だ。

いやはやしかし、なぜ飲みものに……という気がしてならない。チョコフレークは、あのサクサクしたところが良いところであるはずだ。液体になったら、フレークらしさは消えてしまうではないか。

いまいち釈然としない気持ちを抱えつつ、いただいたからには試してみねばなるまい。いざ、開栓だ。


・結構イケるが……

先にフレークらしさ云々と書いたが、缶をよく見ると “つぶつぶコーン” が入っていることがわかる。なるほど、食感でなく味でコーンフレーク部分をカバーしたようだ。

ますますなんとも言えない気持ちになったが、とにもかくにも飲んでみなければ始まらない。コーンが底に溜まらないようによく振り、グラスに注ぐ。


がしかし、その努力も虚しく最後までコーンが残ってしまったので、トントンと缶を叩いて外に出すこととなった。そうして頑張ってグラスに開けた『飲むチョコフレーク』は、パッと見だとこれと言った奇抜さはなく色も匂いもココアのようだ。


思いのほか美味しそうなのだが、沈殿しているコーンはやはり異様。丸ごとコーンを入れなくても、ほかにやりようがあったようにも思うが、インパクトは十分だ。

意を決して飲んでみたところ、なんとこれが結構イケる。匂いの通りで、味はサラッとした優しめのココア。しっかり冷やして飲むと、より一層美味しい気がする。


上澄み部分だけで満足してしまったが、コーンが残っていることを忘れてはならない。液体部分にコーンの風味が染み出している、だなんてことは一切ないので、口に入れて噛まなければならないようだ。

気合いを入れて、グラスの底に少し残った液体部分とコーンとを一緒に味わうと……うむ。不味くはない、がめちゃめちゃ美味しい訳でもない。なんというか、コーンとココアだ。


口に含んだからといって、チョコフレークそのものの味になることはないようだ。しかしながらなんとかあの味を表現しようという、チャレンジ精神だけはものすごく伝わってきた。

もし今後、何らかの事情によりこちらの商品を販売することがあれば、あと1回くらいは買ってみても良いかなあ……と思わないではない、そんなドリンクだった次第である。

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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