簡単なようで意外と難しい料理、オムレツ。ただ焼くだけならまだ手軽に作れるけど、お店で出てくるようなふわとろのオムレツとなるととたんに難易度が跳ね上がる。
しかし、ありがたいことに現代では「ふわとろオムレツ 作り方」で検索すれば、WebサイトやYouTubeにいくらでも分かりやすい作り方が掲載されている。
自分でこんなおいしそうなオムレツを作れたら、毎日幸せだろうなぁ……。動画では簡単そうに作ってるし、案外私にも作れるんじゃないだろうか。さっそく挑戦してみることにした。
・いざ挑戦
今回の挑戦で使用する卵は2つ。これに牛乳を加えて混ぜ合わせ、卵液を作る。
フライパンを煙が出るくらいまで熱したら、バターを投入。フライパン全体にバターが広がったら……
卵液を投入! 半分くらいの卵液が固まるまで、菜箸で手早くかき混ぜる!!
ある程度固まったら、周りを軽く剥がして扇形になるように寄せていく。
続いてフライパンの柄をとんとん叩くなどして少しだけ卵を巻くのだが……これがなかなかうまくいかない。苦戦するあまり、写真を撮っている余裕がなかった。
このままだと火が通りすぎてしまう。仕方なくそれっぽく菜箸でまとめて、一気にフライパンを動かしてひっくり返す!
事故った!!!!!!!!!!!!
力が入りすぎて、危うくオムレツが脱走するところだった。そんな事件もありつつ、何とか完成したオムレツは……
見事なまでにズタボロだ……なんかぺしゃんこだし、明らかに火が通りすぎてるし。
一応切ってみると……
わあ……すごいウェルダン……中まで火がしっかり通っており、食中毒の心配は一切ない仕上がりとなっていた。
味はおいしいけど、ふわとろには程遠いな。さすがにこのままでは終われないので、成功するまで焼き続けるぞ!!
・ふわとろへの道のり
写真を撮りながらだと、やっぱり調理に集中するのは難しいな。そんなわけで、2日目以降は完成品の写真だけを撮影することにした。
・2日目
出来あがったものがこちら。
焼きすぎたクレープ……? 1日目と同じようにひっくり返す工程に手間取ったところ、しっかりと焼き色がついてしまった。あとやっぱりぺたんこになってる。
どうしても潰れてしまう理由を調べてみると、どうやら卵液を作る際にかき混ぜすぎていたのが原因のようだ。良かれと思ってしっかり混ぜるようにしてたんだけど、逆効果だったか……!
しかし、中は若干ふわとろに近づいてきた気がする。牛乳の量を少し増やしたのが良かったのかもしれない。
・3日目
昨日学んだことを活かして卵液をざっくり混ぜるようにしたところ、ふわとろ具合と膨らみ方は申し分ない。しかし、柔らかすぎて巻くことができずに終わってしまった。
スクランブルエッグのつもりで作ってたら最高だったんだけどなぁ……なかなか思うようにいかないもんだな。
──しかし、事態はここで急展開を迎える。
・4日目
なんかそれっぽくなってきたんじゃない!? これまでに作ってきたものと比べると、明らかにオムレツの形に近づいている気がする。
表面はまだ焼きすぎている感が否めないけど、中は安定してふわとろさせられるようになってきた。あとは見た目だけだな……!
・5日目
盛り付けの際に形を崩してしまったけど、それまではほぼ完璧なオムレツの形だったんです……!
中を開いてみるとこんな感じ。焼き加減はほぼマスターできたみたいだ。口の中でほろほろほどけて大変美味。
・6日目
だいぶ理想形に近づいたんじゃないでしょうか!!
形も膨らみ方もふわとろ具合も申し分ない。あとは表面の焼き色が少し濃いのが気になるくらいかな……!
・7日目
そして、挑戦を始めてからちょうど1週間の7日目。焼き上がったオムレツがこちら!
で き た ! ! ! ! !
これぞオムレツといった形に綺麗な黄色。間違いなく過去最高の仕上がりだ。
中の火加減も申し分ない。ふわふわの食感に卵、牛乳、バターの優しい風味が合わさってめちゃくちゃおいしい~!! これはふわとろオムレツをマスターできたと言ってもいいのではないだろうか。
実際に作ってみて分かった最も重要なポイントは、間違いなくスピード。
①卵液を入れる
②かき混ぜる
③扇形に成形
④ちょっと巻く
⑤ひっくり返す
この流れを頭に叩き込んで、途中で作業を止めないことが成功率を高めるコツだ。いくら牛乳を混ぜているとはいえ、油断しているとすぐに火が通ってしまうので。
へへ、これからいつでもふわとろオムレツが食べられるの嬉しすぎるな……今後もたくさん作って、オムレツ職人の腕をさらにランクアップさせていきたい所存である。
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.