開幕まで残された時間はあとわずか。2023年9月9日（日本時間）から4年に一度のラグビーW杯がフランスで開催される。注目はなんと言っても我らが日本代表、そしてオールブラックスことニュージーランド代表であろう。日本にもファンが多く、言わずと知れた世界最強軍団である。

8年ぶりの王座奪還のため精鋭中の精鋭が招集されているが、今回は直前ということで絶対に注目すべき選手を動画と合わせてお伝えしたい。彼の名はボーデン・バレット。ラグビーファンからするとお馴染みではあるも、彼のプレーは何度見てもスゴい。というかヤバすぎる。

・スゴいところ

ボーデン・バレットは1991年5月27日生まれの32歳。基本はSO（スタンドオフ）という10番のポジションで、フォワードとバックスのつなぎ目で試合を組み立てるのが主な仕事だ。ちなみに2023〜24シーズンからトヨタヴェルブリッツへの加入が決まっている。

さて、これから日本での活躍も期待されるボーデン・バレットの何がスゴいって、なんと言ってもスピードに他ならない。縦への推進力はもちろん、自分が抜かれたらトライを許してしまうという絶望的なシーンで相手を仕留める俊足は必見！

実際、動画「Best of Beauden Barrett」には守備的な姿も収録されているから見てほしいのだが、1つ1つのプレーが判断力にも長けていてチームを窮地から救っている。そしてもちろん攻めてもOK！

キックの精度、ボディコンタクトの強さもスゴく……ていうか、もう全部がスゴく「さすがオールブラックスの司令塔」というしかない。ずっと見ていて飽きないとはこのこと。よく瞬時にこのチョイス、このプレーを正確にできるものだと感心してしまう。あっという間の4分である。

・バレット3兄弟

なお、今大会で注目してほしいバレットは1人じゃない。というのも、ボーデン・バレットをはじめ、スコット・バレット、それからジョーディー・バレットの3人兄弟がメンバーに名前を連ねているのだ。

ニュージーランドの初戦&開催国・フランスとの開幕戦こそ、ジョーディーが左膝の不安でメンバーから外れているが（バレットは「最後の砦」のフルバックでの先発出場予定）、大会中この3本の矢がどこかで一緒にプレーするのは間違いない。世界最強軍団に共存する3兄弟、そちらも合わせて注目していただきたい。

開幕戦は9月9日の朝4時15分キックオフと日本から視聴するには厳しい時間だが、いきなりヤバい展開になりそうな気配しかしない。そうそう、日本の初戦は10日の20時キックオフでチリ代表と激突する。こちらも見逃さないようにしたい。

参考リンク：YouTube、スポーツ報知
執筆：原田たかし
Photo：RocketNews24.