ジャンボ! 今回もリクエストボックスに届いた質問をば。


「はじめまして、いつもカンバ通信楽しみに見てます。

ケニアでは民間人も銃を持つ事が許可されていると聞いた事が有るのですが民間人でも銃を持つ事が許可されているのでしょうか?

ちなみにチャオスさんは銃を撃った事は有りますか?」


すばらしい質問だ。答えよう。

まず「ケニアでは民間人も銃を持つ事が許可されている?」についてだが、基本的には間違っている。


正しくは「民間人はいかなる銃器の携帯も許可されていない」だ。


攻撃のためではなく防御のため、すなわち「個人の安全のために銃器を所有することを法的に許可される民間人」も、いない。


ただし……!


例外として、個人の安全のために銃器を所有している人もいる。警察や軍隊以外に、いる。誰かと言うと──


リッチピープル(裕福な人々)だ。



どうしてお金持ちは銃を持てるのか?


その答えは、銃所持の資格(ライセンス)を持っているからだ。


銃所持の資格をとるためには、まず身分証明書やパスポートが必要。真っ当な人でないと無理だよな。


また、警察の犯罪捜査部長からの「善行証明書」も必要となる。犯罪捜査部長と仲良しでないと厳しいだろう。


さらに、政府病院からの「精神状態報告書」を持っている必要も。マトモな人でないともらえないだろう。


とどめとばかりに、「税務コンプライアンス証明書」ってのも要る。しっかりと納税している人しか取得できないだろう。


普通の民間人が上記のアイテムを全て揃えるのは困難……いや、不可能に近い。


だが、金持ちなら……。


いかなる手段を使ってでも……。


わかるだろう。


つまりはそういうことだ。


また、ケニアでは、いまだに「1人が所有できる銃器の数を制限する法律」は存在しない。


ということは。


……いずれにせよ、金持ちは武力も最強ということだ。



・オレの銃経験

なお、「チャオスさんは銃を撃った事は有りますか?」についてだが、上記の理由から私が銃を持ったことはないし、撃ったこともない。


ただ、撃たれそうになったことはある。


昔、オレが車に乗っている最中、乗っ取られそうになったんだ。


泥棒(カージャック)たちは、オレの頭に銃を向けてきた。


オレはパニックになり、体じゅう、全身がブルブルと震えた。


髪の毛がピーンと逆立つような感覚は今でも克明に覚えている。


ドキドキドキドキと心臓が異常に早く鼓動していた。


さらに、そのままおしっこをもらしそうにもなった。


でも、車のドアをロックしていたので幸いにも振り切って逃げることができた。


なので命は助かったけど、本当に怖い経験で、一生忘れることはできないだろう。


まとめとして、車内にいる時は必ずドアのカギを閉めておくこと。ケニアであっても、日本であっても。何が起きるかわからないから。クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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