先日、横浜を訪れた時のこと。ふらっと入ったお土産屋さんにそれはいた。

中華街のパンダグッズや横浜の有名なお土産たちと一緒に、さも当然のような顔をして並んでいたクロワッサン。

なんで横浜でクロワッサン……? 興味を引かれてじっくり観察してみたところ、どうやらこれは「クロワッサンの形をしたパイ」らしい。

──クロワッサンなの!? パイなの!? あまりに気になりすぎたので、実際に購入して確かめてみることにした。


・クオリティが高すぎる

ということで家に連れ帰ってきた「バタークロワッサンパイ」。価格は5個入りで税込648円だった。

パッケージの写真はまんまクロワッサンだったけど、現物もあんな感じなんだろうか。ドキドキしながら個包装の袋を開封した瞬間……


バターの香りが暴発した。不意打ちを避けきれるはずもなく、見事に食欲が刺激される。

ありがとうございます、香りだけでこんなに濃厚ってことはおいしいの確定です。今すぐかじりつきたい気持ちをぐっとこらえて、パイ本体に目を向けてみると……


クロワッサンだ~~~~~!!!!!! サクサクの質感や生地を巻くことでできる独特の形がほぼ完璧に再現されている!


半分に割って断面を見てみても……うん、クロワッサンだな。言われてみればどっちも生地の質感がそっくりだし、違和感がほとんどないのにも納得だ。

違いと言ったら、指でしっかりつまめる固さ子供の手の平にも余裕で乗っけられるくらいの大きさくらいだろうか。

写真だけだとなかなか伝わりづらいと思うけれど、実際に手に取ってみるとミニサイズで超かわいいぞ。


見事なクオリティで再現されたクロワッサンを食べてしまうことに若干の勿体なさを感じつつ、口の中に入れてみると……サクサクした軽い食感と共に、濃厚なバターの味が一気に広がった。


うますぎる……目で認識した「クロワッサン」という情報が、噛んだ瞬間に「パイ」になるのが面白い。

食感はパンにしては固いけど、パイにしては柔らかめ。1つ1つがかなり軽いので何個でも食べられちゃいそうだ。

ということでバタークロワッサンパイは、ビジュアルでも味でもたっぷり楽しませてくれる大満足のお菓子だった。


・残る謎

ちなみに、この商品に興味を持ったきっかけである「なんで横浜土産としてクロワッサンパイが販売されているのか」については結局分からずじまいだった。

「日本で初めてクロワッサンが販売されたのが横浜だったとか?」と思って調べてみたところ、その偉業をなしとげたのは神戸に本社を置くDONQだそう。「じゃあ製造してるところが横浜の企業なのかな?」と思ったら……


……東京ですねぇ……


そもそも東京バージョンも売られているようだし……って、こういうのはあまり深く考えなくていいのかもしれない。目も舌も楽しませてくれる素敵なお土産、それでいいじゃないか。謎多きお土産「バタークロワッサンパイ」、どこかで出会ったら試してみてはいかがだろうか。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼トレーもクロワッサン型でめちゃくちゃかわいい~!

▼栄養成分表記はこんな感じ