ジャンボ！ 今回はリクエストボックスに届いた読者からの質問に答えたいと思う。どんな内容なのかというと……
「（前略）外国語に興味があって、色々な言葉を勉強してきて、今話せる言葉は日本語以外に3つ（英語、ドイツ語、韓国語）あります。日本人にはよく驚かれます。
でも、陸続きで移民が多いヨーロッパなんかだと、数ヵ国後話せるのは結構当たり前みたいで、何も反応はありません。
ケニアでも、複数言語話せる人は多そうですが、どうでしょうか。人気のある外国語は何でしょうか。学校以外でもお稽古で外国語を習う人がいるのかなって気になります」
質問ありがとう！ できる限り答えていこう！
・基本は3つの言語かな
ケニアには複数の言語を話せる人がいる。全員ではないし、それぞれの言語のレベルの違いはあるけれど、基本的には3ヶ国語を話せる人が多い気がする。
たとえば、ケニアには42の部族がいる。マサイ族とかね。そして、それらの部族それぞれにオリジナルの言語があると思う。マサイ族ならマー語とか。もうこの時点で1つの言語だよね。
続いて、ケニアの母国語であるスワヒリ語。我々ケニア人の主なコミュニーケーションは、このスワヒリ語だ。カンバ族のオレと、マサイ族のルカが話す言語もスワヒリ語。これで2つの言語。
そして3つ目は英語だ。英語の学習に関しては、以前「質問「ケニアの人々はどのように英語を学んでいるのか？」の回答が想像以上」という記事を書いているからそれを参照してくれ。
ちなみに、オレもルカも、そこまで上手ではないけど英語を扱う。その英語で、日本人のゴー（羽鳥）とコミュニーケーションをとる。てな感じで、3つの言語を操るのが基本かと思う。
・英語に代わる言語
ちなみに今現在、ケニアで最も教えられている言語は英語ではない。もちろん英語も大切だけど、実はフランス語に力を入れているのだ。ケニア全土の中学校ではフランス語の授業があるほどに。
また、インターナショナルスクールの幼稚園でもフランス語が教えられていて、これからの時代の新しい世代は「スワヒリ語、英語、フランス語、それぞれの部族の言語」、合計4つの言葉を操ることになるだろう。
フランス語や英語以外にケニアで教えられているのはスペイン語。これはあまり一般的ではないけれど、観光的に強いので、観光業を営む人がスペイン語を勉強することが多い。
そしてほんの少しだけ、日本語、中国語、韓国語を勉強して操るケニア人もいる。でもこれはほんの少数。実にレア。でも、レアな言語を知っていれば、レアな仕事にありつける。
・外国語を知ることは良いことしかない
オレは3つの言葉しか知らないけれど、多くの言語を知っている人々に対し、オレは尊敬の念を抱いている。なぜなら多くの言語は能力を高めることができるからだ。言葉の数だけ知的になれる。
そして、他の国に旅行するとき、彼らは多くの言語を話すことができるので旅行しやすいだろうし、より楽しめるかと思われる。
さらに、多くの言語を知ると、人々の心はよりオープンになり、賢くなり、記憶力も良くなり、柔軟に問題を解決できるようになるとオレは考えている。外国語学習、良いと思うぞ〜！ ではクワヘリ！
執筆：チャオス（カンバ族）
超訳：GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
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