軍資金は5万円のみ。海外行きの航空券（燃油サーチャージ代ふくむ）も、宿代もメシ代もお土産代も……それらすべてを5万円以内でまかなえるのかを検証する「5万円海外旅行」シリーズ。
今回の目的地は……韓国・ソウル！
先に結論から書いてしまうと、数件の有名なごはん屋さんで舌鼓を打ちつつ、韓国マッサージで極楽気分、最後にビールまで飲んで残高ギリギリの35円。
ということで、航空券＆宿＆メシ代など5万円以内で “韓国1泊2日を満喫” することはギリギリ可能！ 本当ギリッギリだ。詳しい内訳は以下の通り!!
・超激安5万円海外旅行韓国ソウル編うちわけ
羽田〜ソウル往復LCC航空券（ピーチ） 31100円
予約しといた宿（シャワー・トイレ付き） 3322円
韓国のSuicaみたいなT-moneyカード 5000W（552円）
T-moneyカードにチャージ 10000Wぶん（1104円）
有名店の韓国トースト 3900W（430円）
コンビニでカフェラテ 2200W（243円）
有名店の元祖サムゲタン 24000W（2648円）
スターバックスでキャラメルラテ 5900W（651円）
T-moneyカードにチャージ 5000Wぶん（552円）
60分全身マッサージ 38000W（4191円）
市場で緑豆チヂミ 5000W（550円）
有名店のねじりドーナツ 1000W（110円）
コンビニでコーラ 2300W（254円）
コンビニで31ドリンクチョコミント 1200W（132円）
コンビニで水 1100W（121円）
韓国ナンバーワン冷麺 15000W（1655円）
有名店のかき氷 9500W（1044円）
チキン1羽＋生ビール 9500W（1044円）
T-moneyカードにチャージ 3000Wぶん（329円）
合計 50032円
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T-moneyカード残高 600W（66円）
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差し引き合計 49966円
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残り 34円
現金的には50000円を少し突破してしまったが、T-moneyカードに残っていた残高を差し引くと残金34円フィニッシュと相なった。ギリギリすぎ〜！
それにしても想像以上に物価が高い。なにせペットボトル（500ml）のコーラが254円である。そんなこんなで、同僚たちへのお土産は買えず……。スマン！
次ページからは、今回の韓国ソウル旅行の振り返り。一緒に旅してる気分で楽しんでほしい。それでは5万円を用意して、2ページ目に出発だ〜!!
執筆：GO羽鳥
Photo：RocketNews24
【激安海外】航空券＆宿＆メシ代など5万円以内で “韓国ソウル1泊2日を豪遊” するのは可能なのか試してみたら…（その2） ※1ページ目はコチラ
・航空券
航空会社はLCCのPeach（ピーチ）。2023年3月の時点で、Expediaにて予約していた。価格は31100円と激安だが、安いだけの理由もある。
まず羽田出発が午前2時10分ということ。ということは真夜中24時ごろには羽田にいなくてはならず、強制的に空港もしくは飛行機で半一泊状態になる。
ソウル着は午前4時40分。当然ながら、どこも開いていない。有人の両替所すらやっていないので、ATMを使ったりして両替する必要がある。
帰りも帰りでハードモード。ソウル出発は22時35分。これはよしとして、羽田着は真夜中の0時55分。そう、終電も深夜バスも終わっているのだ。
なので空港で始発まで待機するか、もしくはタクシーを使って帰らなければならない。安さには理由（ワケ）があるのだ。
・宿
ホテルもExpediaで予約した。価格はシングル部屋で3322円。ドミトリー（共同部屋）ならもっと安くあがるが、連載当初より「シャワートイレ付きの個室」は外せないという自分ルールがあるのでここにした。
結果として、この宿で正解だったと思う。ソウルは地下鉄やバスが発達しているので、ド中心の明洞（ミョンドン）などに宿をとらなくても移動は楽チン。ただ、チェックインが「21:00以降」というルールは少し困ったが。
そんなこんなで航空券＆宿の合計は34422円。マッサージにも行きたいし、美味しい食べ物も楽しみたい。果たして、残り15578円でどこまでできるのか？
それでは……
行ってきまーす！
・到着
韓国は空港も地下鉄も撮影禁止のため、地上に出るまでは風景写真ナシでお伝えしたい。
両替は、両替所にも人はいない時間帯なのでATMを使用し、韓国ウォン（以下W）をゲットした。
その後すぐに空港内のコンビニでゲットしたのが、日本で言うところのSuicaにあたる「T-moneyカード」である。価格は5000W（552円）。
このままでは残高0で使えないので、今度は駅の発券機で10000Wをチャージ。メニュー画面で日本語が選べるので、迷うことなく操作できるだろう。
この時点で私が持っているのは、現金13922円ぶんと、T-moneyカード内に入っている10000W（1104円）。
空港から電車を2本乗り継いで──
明洞（ミョンドン）へと降り立った。ちなみに空港から明洞までは、ソウル駅を経由しつつ、合計3900W（430円）の運賃がかかった。
テクテクと歩いて向かったのは、『Isaac（イサック）』という名の有名な韓国トースト店。朝8時だというのに多くのお客さんが集まっている。
注文したのは「ハムチーズ」で、価格は3900W（430円）。
そのまま少し離れた場所まで散歩して、セブンイレブンでカフェラテ（2200W / 243円）を購入。
店の前にちょうど良いテーブルセットがあるので、ここで朝食をとらせてもらうとしよう。
これが「韓国トースト」というものか……！
うん、甘くて美味しい！
その後、その辺の公園などをウロウロして時間を潰してから、続いて向かったのは韓国のダイソー。ここでたっぷり1時間、隅から隅までパトロール。
店内のようすは、過去記事「12階建てビル全部ダイソー！ デカすぎる『ダイソー明洞駅店』に行ってみたら…」にまとめてあるので要チェックだ!!
そうこうしているうちにお昼前。早朝から歩きまくって腹が減った私は、看板に「元祖」と書いてある参鶏湯（サムゲタン）屋さんに行ってみた。
ここ『百済参鶏湯』は、1971年創業の老舗な有名店。様々な種類の参鶏湯があるなか、私がチョイスしたのはメニューに「Best」の文字があった……
「山参培養根参鶏湯（サンサムペヤングンサムゲタン）」！ 価格は24000W（2648円）と高級品だが、せっかくなのでベストを食べたい。
ホッカホカ！ おいしかった〜!!
その後の移動は徒歩かバスか地下鉄。特に重宝したのはバス。どこに行くにも路線があって超便利。価格も900W（99円）〜1200W（132円）と安い。
乗り方も簡単。乗る時にT-moneyカードをピッとして、降りたいところで「STOP」のボタンを押す。あとは降りる時に、再び「ピッ」でOKだ。
そしてやってきたのは、「食品や薬草を扱う昔ながらの市場」とGoogleに書いてある『京東市場』。
ここでの目的はスターバックスカフェなのだが……
なかかか見つからな……って！
あった〜！
別世界すぎいぃぃぃぃ！
なお、キャラメルラテは5900W（651円）。
このスタバの詳細については、「まさかの場所に入口があるスタバが最高だった!! 『STARBUCKS COFFEE 京東1960店』韓国・ソウル」を参照のこと。スゴイぞ！
その後の移動も、やはりバス（1200W /132円）。なお、少しT-money残高が不安になったので、この後5000W（552円）ぶんチャージしておいた。
明洞に戻り、明洞中のマッサージ屋さんの価格を徹底的に調べるも（←ヒマかよ）、統一価格でもあるのか、どこも60分38000W（4191円）だった。
すると、日本語を操る客引きが声をかけてきたので応じてみると、なんと日本の人だった（韓国に嫁いできたとのこと）。
そのまま彼女について行き──
60分38000Wの全身コースをリクエスト。
まずは足湯から始まって〜
ビニール袋を足に被されて、
その後は全身マッサージ。これはもう、文句なし。非常に気持ちよかったし、帰る頃には順番待ちの列ができていた。なにげに人気店だったのかな？
その後の移動も、やっぱりバス。
やってきたのは広蔵市場（クァンジャンシジャン）！
ウマそうな食べ物発見！ 緑豆チヂミというらしい。おばちゃん、1つください〜!!
すると、1人であることに気を遣ってくれたのか、ハーフサイズの緑豆チヂミにしてくれた。うれしいね。価格は5000W（550円）。
ホッカホカでマシッソヨ（おいしい）〜！
その後、なにか甘いものが食べたいな……と市場をグルグルと何周も回っていると、なにやら行列ができているお店を発見！
なんでも『広蔵市場チャッサルクァベギ』という店らしく、揚げたての「ねじりドーナツ（1000W / 110円）」が有名なのだとか。
列に並ぶこと約10分……
うまそう！
モッチモチ!! こりゃホントにウマいわ。並ぶ価値ある！ 今日イチでウマかったのは、間違いなくこのねじりドーナツ。超オススメだ。
おなかいっぱいになったところで、そろそろ宿に向かうとしよう。地下鉄駅まで歩いて行って、電車に乗り込みゴーッっと1本。そして地上に出ると、
もう夜になっていた。ちなみに地下鉄の運賃は1250W（138円）。韓国は本当に移動がしやすい。さ〜て、宿はどこかな……とテクテクテク。
途中、コンビニに寄って、今晩の宴用の飲み物であるコカコーラを……って、たけえええええ！ 500mlで、2300W（254円）!? ひえええ！
あとは、明日用の水（1100W / 121円）と、なにやら珍しい「サーティワンのドリンク（チョコミント味）」も1200W（132円）で買ってみた。
あとは宿で休むだけ。というか、実はもうこの時点で30000歩も歩いている。朝4時から歩きっぱなしなので致し方ないが、早く休みたい！
って、ここだな！ モーテルなのね。もうチェックイン時刻の21:00も過ぎている。
受付のおっちゃんに名前を告げると、すぐに話が通じて、
お泊まりセットみたいなのをくれた。
んで、部屋は……
ふむ。
ふむ。
狭いながらも机はあるし、テレビもあるし、トイレもシャワーも浴槽も、そして冷蔵庫まで付いている。さらに扇風機＆エアコンまで。最高やん！
そしてシャワーを浴び、コーラを飲み、記事のネタのために「サーティワンのドリンク」も飲み……。疲れ切った私は、泥のように眠ったのであった。
ちなみに現時点での残高は、現金が4040円。T-moneyカードの残高が6250W（690円）。果たして2日目は楽しめるのか？ 最終ページへ続く！
執筆：GO羽鳥
Photo：RocketNews24
screenshot：Expedia
【激安海外】航空券＆宿＆メシ代など5万円以内で “韓国ソウル1泊2日を豪遊” するのは可能なのか試してみたら…（その3） ※1ページ目はコチラ
グッスリと寝て、遅めに起床。なにせ帰りのフライトは22時35分。時間は余るほどある。
わりとゆっくり目にチェックアウトした私は、おもむろにバスに乗り込み……
「韓国一の冷麺」との呼び声も高い有名店『乙密台（ウルミルデ）』に行ってみることにした。オープンは11時なのだが、すでに長蛇の列が……！
しかし5分ほど並んだだけで、運良く離れのような店舗に通された。
もちろん注文したのは看板メニューの「水冷麺（15000W / 1655円）である。
それはすぐにやってきた。
氷が入っとるうううう！
冷たくてオイシイ〜！ さすがは韓国一の冷麺だ。
その後、なんとなく自然が見たくなった私は、バスに乗って、「漢江（ハンガン）」という川の近くまで行ってみることにした。
歩いて長い橋を渡ると、
とても気持ちの良い公園（漢江公園）があった。
酷暑。水に足を入れている人たちが大勢いたので、
私もマネしてやってみた。気持ちいい……。
そろそろこの旅も佳境である。またもバスに乗り、明洞へ。ここでの目的はただひとつ。旅行前から「絶対に行ったろ」と心に決めていたスイーツ店……
『ソルビン（雪氷 / Sul bing）』の看板メニュー……
「きな粉餅ソルビン（9500W / 1044円）」!!!
うまいいいいいい！
──で、この時点での残高は現金が1341円。そしてT-money残高が2950W。はっきり言ってほとんど金が残っていないので、
すぐ近くに流れてる清渓川（チョンゲチョン）に行って、
地元の人に混じって川に足を入れて涼んだり、
清渓川の端から端まで歩いたりして、
金をかけずに時間だけを潰しつつ、
最後の晩餐に向け……
汗をかきつつ、空腹感を高めていった。
そして最後のバスに乗り込み……
向かったのはここ！
『新韓国トンタッ 鐘路3号店』って店！ なぜここを目指したのか。その理由は簡単だ。最後の晩餐に食べたかったのは韓国のチキン。ところが！
調べれば調べるほど、韓国のチキン屋さんは「1人で行くところではない」みたいな事がわかってきた。具体的には量が多い（そして高い）のである。
たっぷり2人分のチキンを1人で食べるのも寂しいし……と、さらにネットを調べていたところ、この店がヒット。その理由は……
チキンまるまる1羽5000W（549円）！ 生ビール1杯4500W（494円）!! おひとり様でも食べ切れる量＆良心的な価格なのだ。
なんでもこの店のチキンは、いわゆる「フライドチキン」のような感じではなく、トンタッ（トンタク）という名の “鶏の丸揚げ” らしい。
そしてやってきたのが……
こちら！！！！！
っくぁ〜〜〜〜〜〜〜っ！ 最高!! 25000歩以上も散歩してきた後に飲むビールの美味さは格別中の格別だァ！
そしてチキンは……
マシッソヨ（うまい）すぎ！ この旅イチうまいのは間違いなくこのトンタッ！ やばいこれ!! 超絶うまい〜〜〜〜〜!! 重ね重ねマシッソヨ！
──てな感じで、最後の最後に残しておいた韓国チキンと韓国ビールで、最高のフィナーレを飾る事に成功！ なお価格は合計9500W（1044円）なり。
あとはもう帰るだけ……なのだが、おそらくT-money残高2950Wでは空港まで帰れないと判断し、3000Wぶん（329円）のチャージをした。
そして2本の地下鉄を乗り継ぎ空港へ──。
現金的には、マイナス32円とオーバーしてしまったが、T-moneyに600W（66円）の残高が残っていたので、それを加えると差し引き合計49966円。結果、「34円あまり」でこの旅を終えることができたのであった。
ふぅ……ギリ！ マジのマジでギリギリすぎッソヨ〜!! しかしながら、なんとか5万円以内にはおさまった。貧乏旅行でも、工夫次第で楽しめる。金がなくてもケンチャナヨ（大丈夫）〜！
今回もまた……
良い旅だった！！！！！
【完】
執筆：GO羽鳥
Photo：RocketNews24
▼90秒のインスタ動画もあるよ！
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