突然だが、皆さんは怖い食べ物ってあるだろうか? 基本的には食べ物が怖いなんておかしな話である。だからこそ、落語でも『饅頭怖い』が成り立つわけだが、私(中澤)はフグが怖い。ブラフじゃなくてガチで。

だってだって、なんかの手違いで毒のある部位が混じってたら死ぬ可能性あるやん。特に、内臓系なんて食べたいと思ったことすらない。そもそも、生半可な店にはないし。

ゆえに、メニューとして見たこともなかったのだが、フラッと入った回転寿司屋になんとフグの白子があるではないか。ビックリしたから食べてみた

・死ぬほど暇だった

それは私(中澤)が死ぬほど暇だった日曜日。ふとこう思った。「パルコヤ上野のレストラン階って何があるんだろ?」と。そう言えば、近所なのに上階のレストランフロアに行ったことがない。そこで何も考えずに登ってみたところ『金沢まいもん寿司』があるではないか。

石川県発のグルメ回転寿司である『金沢まいもん寿司』。以前、ロケットニュース24の記事を見て以来、気になっていたのだがこんなに近くにあったとは。


・珍味があった

価格帯的には最安120円みたいな回転寿司ほど安くはないけれど、少し羽根を伸ばしたい時にグルメ回転寿司に金を使うのは個人的にアリな休日だ。というわけでフラッと入ってみたところ、メニューでフグの白子を発見したのである。

回転寿司の白子と言えば、ほとんどは鱈(たら)。正直、鱈の白子はめちゃくちゃ好きなのでフグの味も気になった。そこで「ふぐ白子軍艦(570円)」を注文してみた。


・食べてみた結果

フリルみたいな鱈の白子に比べ、フグの白子はぼってりとした塊になっていた。軍艦の上にひと塊が置かれている感じでボリュームがある。食べてみたところ味も鱈の白子と全然違った。噛んだ瞬間、「ブシャア!」と何かが噴き出してきたのである。なんじゃこりゃあ! あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

『中の液が噴き出してきたかと思ったら白子の歯ごたえとボリューム感はそのままだった』な…なにを言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…

思わずポルナレフ風にレポートしてしまったが、それほどに意味が分からない。もう一個食べても同じ感じだ。これひょっとしてみずみずしくトロけすぎなゆえに何かが噴き出してきたように感じているだけなのだろうか。今まで食べたものの中で一番意味の分からない味をしている。

ただ1つ言えることは、確かにふぐの白子でしか味わったことがない味であるということ。そのオリジナリティーにフグを感じたのであった。


・店舗限定で8月20日まで

ちなみに、「ふぐの白子ポン酢(税込み1010円)」というメニューもあるので酒のつまみにも良さそう。そんな『金沢まいもん寿司』のふぐの白子はどうやら店舗限定の夏メニューであるようだ。

公式サイトによると、たまプラーザ店、センター南店、上野店、渋谷パルコ店、三軒茶屋店、イオンモール幕張新都心店、吉川美南店、マークイズ福岡ももち店で販売されているという。期間は2023年8月20日まで。珍味とも呼ばれるその味を手軽に味わえるチャンスかもしれない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 金沢まいもん寿司上野
住所 東京都台東区上野3丁目24-6 パルコヤ6階
時間 11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 休業日はパルコヤに準じる

参考リンク:金沢まいもん寿司
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼海老が分厚いの嬉しい

▼サバに白板昆布を添えてくれてるのも関西人としては良かった

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