あわてんぼうはサンタクロースだけで十分だ。子供の頃、私(中澤)は歌いながら思ったものである。クリスマスまえにサンタクロースが来たらそれはそれで嬉しい……と。

しかしながら、現在、そんなサンタクロース以上にあわてんぼうになっているのがスシローである。なにしろ、3カ月早く黄金週間に突入してしまっているのだから。

・「ふぐづくし」が開催中

黄金週間と言っても、別にスシローが休みになっているわけではない。しかし、店舗に通うスシロー好きにとっては今のスシローを黄金週間と例えても違和感はないはずだ。順番に説明したい。

普段、スシローではキャンペーンが約2週間開催され入れ替わるというサイクルになっている。これは回転寿司チェーンのキャンペーンで考えると、かなり早いサイクルだ。スシローが「キャンペーンの鬼」と一部で呼ばれる所以(ゆえん)である。

ちなみに、2022年1月31日現在、スシローで開催されている最新のキャンペーンは「ふぐづくし」というものだ。身だけではなく、皮湯引きやアラ唐揚げなども含めた6種類のメニューは、ふぐが初めての人も気軽に楽しめるキャンペーンである。

・「ふぐづくし」のオススメメニュー

本キャンペーンを全部食べてみた結果、オススメは「ふぐ白子天ぷら(税抜き150円、都市型店舗は税抜き170円)」と「てっちりラーメン(税抜き380円、都市型店舗は税抜き400円)」の2つだ。

揚げ物を注文すると揚げたてが来るスシロー。サックサクな衣の中からクリーミーな白子が口に広がるふぐ白子天ぷらの味は、回転寿司チェーンでもスシローならではな旨みがあると思う。ジュレポン酢が乗っているが、ジュレポンを外して塩で食べてもウマイぞ。

また、てっちりラーメンに関してはスープがウマイと思った。個人的にはスシローの麺類はスープの味がいまいちだと思っていたが、今回のてっちりラーメンは旨みがしっかり出ている。

さらに、公式サイトのキャンペーンメニューに記載はないのだが、私が行った店舗には「追いシャリ(税抜き120円)」というメニューが追加されていた。

これはただのシャリ三貫の皿なのだが、てっちりラーメンの残り汁に投入することで、おじや的にスープを味わうことができる代物である。酢飯の味がスープに合うのか疑問が残るところだと思うが、実際やってみたところ、ラーメンスープの味が強めのためシャリの味が上書きされて気にならない。

結果として、普通にスープのポテンシャルが引き出されていた。というわけで、てっちりラーメンは、味以上に庶民的な発想にスシローっぽさを感じた次第である。まさしく黄金の組み合わせ。

・実は

だが、私が「黄金週間」と言ったのは、もちろんてっちりラーメンがあるからではない。すでに、店舗に行ったスシロー好きは気づいたと思うのだが、実は……

前回キャンペーンの「とろトロ大市」がまだ継続中なのだ。そう、通常は1つ終わったら次が来るサイクルのキャンペーンがダブッているのである!

前述の通りキャンペーンの鬼であるスシロー。キャンペーンをやりたすぎて期間の計算を間違ってしまったのかもしれない。バグ発生である。そこでいつものノリで食べたいものを注文してみたところ……


ふぐ+うなぎ


+中トロ


+大トロ生キングサーモン


+和牛サーロイン寿司


=豪遊

ラインナップがチートすぎてもはや自分がどこにいるのか分からないレベル。1つだけ言えることは口の中がめちゃくちゃ幸せということだけだ。まあ、その分支払いもバグってたわけだけど

・バグは1週間続く

ちなみに、「ふぐづくし」は2月3日までだが、入れ替わりで2月4日から6日まで「特ネタ大とろ半額」キャンペーンが開催される。一方、「とろトロ大市」は2月6日までなので、今週1週間はこのバグが続くことになる。

人知れず開催されているあわてんぼうのスシロー黄金週間。豪遊したい人はライドオン。みんなも踊ろよスシローと。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼以下『ふぐづくし』のその他のラインナップ。「とらふぐ皮湯引き(税抜き100円、以下都市型店舗は全て20円プラス)」

▼「とらふぐ食べ比べ(税抜き300円)」

▼「とらふぐ3種盛り(税抜き680円)」

▼「ふぐのアラ唐揚げ(税抜き330円)」