昨日の敵は今日の友。漫画などで「かつて死闘を繰り広げた敵が頼もしい味方になる」という展開はよくあることだ。たとえばドラゴンボールのピッコロ大魔王。サイヤ人が襲来した際、世界征服を目論むピッコロにとっても悟空の兄・ラディッツは邪魔だったため……

「敵の敵は味方」という論理で、主人公の悟空とともに強敵・ラディッツと戦う道を選んだ。いきなり何の話かというと、レイちゃんである。かつて女装対決で死力を尽くした戦友が……地下アイドル・星子にボコボコにされているではないかァァアアア!

このまま負けてしまったらロケニューの大天使・レイちゃんは引退してしまう……そこで今回は、星子との戦いをもう少し盛り上げるべく、かつて死闘の末に谷底に突き落とされた砂子がよみがえってレイちゃんのためにひと肌脱ぐことにした。

・女装対決

2023年5月26日、『負けたら即引退! レイちゃん炎の10番勝負!!』の第3戦が始まった。編集長のGO羽鳥扮する「レイちゃん」が女装生命をかけて編集部メンバーと女装対決をするガチ企画で、今回の相手は中澤星児扮する「星子」である。

新宿系地下アイドルとして試合会場に現れた星子は……信じられないほどに “” だった。異常に筋肉質なレイちゃんの横に、思わず守ってあげたくなるような小柄で甘え上手なアイドルが並んだ結果、アンケート投票期間は約2週間だが試合開始4日の時点で……

なんとレイちゃんが1000票以上の差をつけられる展開に……決してレイちゃんが可愛くないわけではなく、星子があまりにも女子だったという驚きや、ビフォー・アフターのギャップ、さらに女装に慣れていない星子のウブさも票を伸ばしている要因だと言えるだろう。

そう、レイちゃんは「見慣れている」という点で不利なのだ。実を言うと「対 砂子」と「対 星子」は同日に撮影が行われたため、無理やりヘアスタイルと衣装をチェンジして試合に臨んでいる。本人も「今後は1試合ずつ行いたい」と運営に訴えていた。


・作戦ミスか

そんなレイちゃんの試合を振り返ると、先に行われた砂子戦では「おしとやかなキャバ嬢」のように振る舞い、星子戦では「チャイナドレスに着替えてファイティングポーズ」を披露していることが分かる。

もしかするとレイちゃんは、パンチ力のある「砂子戦」で気合いを入れたまま「星子戦」を迎えたために、無意識的に男性的なポーズをとってしまったのかもしれない。結果的に星子がより可愛らしく、うさぎ系女子のように見えている。これは強いぞ星子!

つまり、レイちゃんがチャイナ服でファイティングポーズをしたのはダブルヘッダー(1日2試合)だったからで、連戦の疲れを気合いで克服しようとしたら、普段キックボクシングをしている “GO羽鳥” が出てしまったのだ……その状態では、ウブな星子には勝てないだろう。

まだ対決が終わったわけではないが、もっとレイちゃんらしく戦えたらボコボコにされることはなかったかもしれない。死闘を繰り広げた戦友としては、レイにはもっと強くあってほしいし、レイはこんなもんじゃねえぞと皆さんに伝えたい。


いやもっと言うと……


他の編集部メンバーにも女装をさせたいのだ! この企画をこのまま終わらせるわけにはいかない。とりあえず40代になってガチで女装する恥ずかしさを他のメンバーにも知ってもらいたいから、レイちゃんが負けたら残りのメンバーは全員女装して新宿をパレードしろ

星子はかわいいアイドルだったし、レイちゃんはかわいい格闘家だった。いい勝負である。投票がまだの方は今すぐ清き一票をお願いします


執筆:新宿のレディ・ガガ 砂子
Photo:RocketNews24.