タピオカ、マリトッツォ……ときて、ネクストブレイクのスイーツがない。トレンドはわれわれネットニュース屋のメシの種である。困った。

カヌレとかピスタチオ味が流行ってるといえば流行ってるけど、もうちょっと「得体のしれないもの感」がほしい。90年代に流行っていたナタデココとかティラミスには異国の香りや得体のしれなさがあった。タピオカとマリトッツォもしかり。

そんなわけでスーパーやコンビニで「得体のしれないお菓子」を必死に探していたところ、「トリュフ塩」を使ったスイーツが並んでいるのを発見した。トリュフといったら高級食材。得体のしれなさとしては十分だろう。これはもしや、トレンドの原石なのか……?

・高級食材トリュフをスイーツに…?

トリュフ塩とは、高級食材である「トリュフ」を入れた塩である。トリュフの香り高さを手軽に味わえるので、ステーキにつけて焼いたり、高級ポテトチップスやミックスナッツの味付けなんかにも使われている。

ディーン&デルーカとか、成城石井みたいな高級食材店で売っていることが多く、かつて和才記者がディーン&デルーカの福袋の記事で、その美味しさに感動していた。

とまあ、おつまみやスナック菓子界隈では、「トリュフ塩味」は珍しくなく、一部の食通の間では知られた食材ではあったのだが、甘いお菓子に「トリュフ塩」を入れるというのは聞いたことがない。


・王道のダースとチョコボール

今回、コンビニやスーパーで見つけたトリュフ塩スイーツは


・大玉チョコボール<トリュフ塩>
・白いダースプレミアム<トリュフ塩>


の2種類。よく見たらどっちも森永の商品やないか!森永的には「次はトリュフ塩が来る」と踏んでるってことだろうか?

塩キャラメルとか、塩アイスなんてのもあるので、塩と甘いものの組み合わせ自体は珍しくもないのだが、そこにトリュフが加わるとどうなんだ? なんかものすごい高級感あふれる味になるのか?

気になりつつもまずは「大玉チョコボール」を食べてみたところ……

私がまず感じたのは塩気以上にニンニクの香りだった。いうなれば、甘いチョコレートの後ろからちょっとだけパンとステーキが顔を出してるみたいな……。

これがトリュフの香りなのか本当に? と思って、パッケージの裏を見たらやっぱり「ガーリックパウダー」って書いてる! お前は来るなよ!

続いて「白いダース」の方をいただくと……

うむ、こっちはホワイトチョコであるぶん、より一層塩気を感じるような。そしてやっぱり他のスパイスの香りが気になる。

なんだろう……個人的には「トリュフ塩とチョコが合ってる」とは言い難い気がした。ちらちら見えるステーキの気配が気になってしかたないのだ。


・みんなに食べさせてみた

しかし、ひとりだけでジャッジを下すわけにはいかない。とりあえず編集部のみんなにも食べてもらうことにしたのだが、意外とみんな「普通に美味しい」「ナッツみたいな風味がする」という普通の反応だった。

ちなみに、何が入ってるか当ててもらったのだが、みんな虫入りとか変なものを食べさせられすぎて「コオロギじゃないですよね?」とやたらと疑われたことは追記しておきたい。なお、トリュフ塩が入ってると当てられた人は皆無であった。

今後もトリュフ塩入りのスイーツが流行るかどうか……。私は「流行る!」とは断言できなかった。みんなも食べてみて判断してみてほしい。


参考リンク: 森永製菓(1)(2)(3)
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

▼後日「カレ・ド・ショコラ トリュフ塩」を見つけたので買ってみた。メーカーはやっぱり森永。

▼こちらはガーリックなど余計なものが入ってなくてシンプルかつオトナな味