私(佐藤)は昔からラーメン・中華そばにそこまで興味がない。島根県出身の私は「出雲そば」に慣れ親しんでいることもあって、以前ラーメンに関心が持てなかった……、が! 東京・都立大学の「ナポレオン軒」に行って、ついに開眼したかもしれない!!

ここの釜玉中華そばを食べて目覚めた! 中華そばにこんな美味い食べ方があったなんて知らなかったよ。釜玉中華そばの美味しさに驚くと共に、トッピングの「玉袋」に驚愕してしまった! こりゃ完全に目覚めたかも!?

・釜玉中華そば

2022年3月に東急東横線都立大学駅の高架下に誕生したナポレオン軒は、関東を中心に店舗を展開する「つけめん TETSU」の創業者小宮一哲氏が手掛けているお店だ。現在は京急蒲田に2号店も出店している。


店前のメニュー看板にこう記されている。

「美味い麺を作ったら1番美味しい食べ方は 釜玉 でした」


釜玉といえば、うどんというイメージがあるのだが、中華そばでも美味しいのか? とにかく食べてみる以外にその真相を知る術はない。


・トッピングの玉袋が気になる

店内はカウンターのみ。満席だったので、まずは店内で食券を購入し、席が空くまで外で待つことになる。


メニューはトッピング違いの釜玉のみだ。通常の並が税込590円。「リッチ」になると、チャーシュー & メンマ入りとなるようだ。


私は「リッチ大」(税込890円)と気になるトッピングの「玉袋」(税込200円)を食べることにした。玉袋……、どんな玉袋が出てくるんだろ、気になるな~。


卓上の調味料は充実している。これらで味変して自分好みの釜玉に仕上げるのだろう。初体験の私は使いこなせそうにないので、今回は味変ナシで行くとしよう。


・麺の美味しさに圧倒された

少しして、玉袋入りのリッチ釜玉中華そばが到着! これが中華そばの釜玉か~。トッピングがあるとは言え、見た目は想像通りにシンプルだ。


そしてコレが玉袋だな。お揚げに煮卵が入っている。なるほどね、たしかに玉袋だ


まずはそのままで麺をすすり上げてみると……。ムムム! ウマ!! ナニコレ、ウマい! ちょっと待って、ここまでシンプルな構成なのに、1発で魅了される味の深さがあるのはなぜ?


麺は平たい太縮れ麺で、ズルリとすすり上げる時の食感が心地よい。モッチモチで噛み応えもあって、妙な言い方だが中華そばなのに喉越しも良い。中華そばでそんな言葉の表現をするのは初めてだが、とにかくこの麺が美味しい。

そのままでも美味しいけど、かき混ぜるとウマさ倍増! 醤油ベースのタレ(汁)と生卵が麺と絡んで、すすり上げるひと口に含まれる美味しい要素が飛躍的に高まる。

注文時に「大」を選んで食いきれるか心配だったけど、味に引き込まれて、結局アッという間に麺を平らげてしまった。替え玉を頼むか迷ったほどだ。今回は頼まなかったが……。


チャーシューもホロホロでウマかったんだけど、麺の魅力の前では完全に脇役。なくても良いかな? とさえ思えた。


そしてもっとも気になっていた玉袋、これもウマし! お出汁で浸したお揚げは、ほのかに柚子の香りをまとっている。


煮卵は半熟で中から黄色い汁(黄身)がジュワ―っとあふれる。これも絶妙な味のトラップだよね。一発で玉袋が大好きになっちゃったよ。玉袋サイコーッ!! 玉袋大好きーーッ! まさかこんなに玉袋に心を動かされる日が来るとは思わなかった……。


……ということで、人生で初めて釜玉中華そばを食べたら、完全にトリコになりました。ラーメンに深い関心はなかったけど、この味は完全に記憶に刻まれた。また食べに来よう。もっとお店が増えて欲しい。そうすれば、もっと手軽に玉袋を楽しめるのにな~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 釜玉中華そば ナポレオン軒
住所 東京都目黒区中根1-5-1
時間 11:00~15:00、17:00~23:00

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24