贈り物や引き出物で人気のバウムクーヘン。製造メーカーは数あれど、よく食べるのは「治一郎」かな。あの独特なしっとり感がたまらないんだよね。
全国展開してるお店だから、ファンも大勢いることだろう。だが、その中で「工場直売のアウトレット店」の存在を知っている人は一体どれくらいいるのだろうか。
知る人ぞ知る店舗なのだがとにかくめちゃくちゃ安い。誇張でもなんでもなく、バウムクーヘンが通常の半額以下で買えてしまうのだ。詳細は以下でお伝えしよう。
・浜松 ヤタローアウトレットストア
治一郎の通常店舗は全国に30近くあるが、アウトレット店は日本でただ1箇所のみ。それは静岡県浜松市にある「ヤタローアウトレットストア」。
ヤタローとは治一郎を展開しているグループ。バウムクーヘンをはじめとする自社商品の製造から、レストランの経営、給食の提供など、いろいろやってる静岡の大企業だ。
その工場が浜松市にあって、その横に工場直送のアウトレット店があるってわけ。時々店前を通るんだけどいつ見ても混んでるから、今回は朝イチを狙ったんだけど……
超混んでる……!
完全に出遅れたな。店前で整理券が配られていて、開店5分前に着いたけどすでに60番目だった。聞いたところによると8時15分からすでに配布されていたらしい、マジかい。
数十分待ってようやく中へ。入店と同時にみんなが手に取っていくのが……
そう、バウムクーヘン! 数量限定だが、バウムクーヘンを作る際にできてしまう耳の部分や少し不揃いなものが並んでいるらしい。
正直、見た目に「治一郎」感は無いが、味は一緒だからみんなそんなのお構い無し。
店に来るほとんどの人のお目当てはコレだろうな。1人5個までの制限があるが、飛ぶように売れていた。
他にも、一般には出回らない激安のパンミミや、
工場直送の各種パン、
契約農家さんから仕入れた旬の野菜など、バウムクーヘン以外もいろいろと売っていた。
・味わいは100%治一郎
そんな中、購入したのはこの3点。値段をよーく見てください!
いくらなんでも安すぎません!?!?
切り落としバウムは239円で10カット入ってたんだけど、治一郎で普通に買ったら4カットで330円だもんな。半額どころではない。
見た目は正規品に劣るが、味は治一郎だけあって間違いないおいしさ。しっとりしていてパサつきゼロ。贈答用じゃないならこれで十分すぎるくらいだよね。
やっぱりバウムクーヘンは輪っかじゃないとという人にはこちらのタイプもある。
1枚の厚みは薄く筒の端っこ部分ではあるが、2枚入っていることで通常のバウムクーヘンに負けない厚さになっている。味はもちろん絶品だし、330円ぽっちで買えてよいものじゃない。そりゃみんな並んででも買うわな。
製造過程で割れたり欠けたりしたラスクの詰め合わせは、20枚ほど入って386円だった。正規品は8枚で583円だったから、比べちゃうと驚きの安さである。サクサクでうまい。
・最高のフードロス対策
工場直売とはいえ、なぜこんなに安く買えるのか。その答えはレジ横の壁に貼ってあった。
「消費期限が近い」「ふぞろい」「経費がかからない」などはたしかに納得の理由だ。工場直販だと梱包費や配送料がかからないだろうし。
ただ、「やっちゃいました!」「つくりすぎちゃいました!」は正直すぎて笑ってしまった。工場で働く人にとって、なにかやらかしても「直売店」があるっていうのはもしかしたら心の拠り所なのかもしれない。
食材が無駄にならないし、お客さんも美味しいものを安く買える。まさにwin-winな関係で、これこそ最高のフードロス対策だろう。
野菜やパンの品ぞろえ、そしてバウムクーヘンの種類など、売っているものは日によって違うみたい。何回行っても楽しめる「ヤタローアウトレットストア」、近くに来たときは是非寄ってみて!
・今回ご紹介したお店の詳細データ
店名 ヤタローアウトレットストア
住所 静岡県浜松市東区丸塚町169
時間 9:30~18:00
休日 年中無休(三が日を除く)
参考リンク:ヤタロー工場直売店
執筆:まろ
Photo:RocketNews24
▼ばうむプリン(218円)。バウムクーヘンとプリンが合体した夢のようなスイーツでおいしかった。訪れた日は安売りもやっていたので普段より少し混んでいたかも。やっぱり平日が狙い目だそうです!