卵かつ丼なのにサクサクしてる! かつ丼のジレンマを解決した存在「とじないカツ丼」に感動し、勢い余って『卵とじないカツ丼を探せ』という連載まで開始してしまった私(中澤)。そんな私の元に、なんとタレコミがあった。「ここにもとじないカツ丼ありますよ」と。
正直、「とじないカツ丼」とか「焼きカツ丼」でググったら、大体の記事は『日本橋とんかつ一(はじめ)』『瑞兆』『丸七』『かつ丼は人を幸せにする』の四天王で終わりなのでこういった民間の目撃情報は大切にしなければならない。そこで行ってみた。
・ここで合ってる?
情報提供者が教えてくれた店は平井にある『とんかつぱんぱん』という店である。JR総武線の千葉行きで、荒川を渡る寸前の駅である平井。初めて降りたのだが、下町感があって商店街にも活気があり、なかなか良い街だ。
『とんかつぱんぱん』はそんな平井商店街から横道に入った外れ。っていうか、ここで合ってる? グーグルMAPを見ながら来たが、パッと見が完全に喫茶店なんですが……。
が、近くにそれっぽい店もない。一応、「とんかつ」という暖簾もかかっているので入ってみた。入口のガラス戸に「軽食・スナック」って書かれてるの、マジ喫茶店オーラがヤバイんですけど。
・正体は
中に入ってみると、内装はビストロ風になっていた。メニューにはちゃんと「とじないカツ丼」の文字が。ほっ。合ってたっぽい。というわけで、「とじない特上カツ丼(2000円)」を注文してみると……
良い。肉が分厚くドカンとしており画のインパクトは前述の四天王に勝るとも劣らないが、さて味はどうか? 食べてみたところ、こ、これは……!
かなりウマイ!! とじない系カツ丼って肉の味が分かりやすいから、パサパサな肉だともう本当にのどに詰まるみたいにパサパサに感じてしまうのだが、これだけ厚みがあるのにジューシーで柔らかいところに質の良さを感じた。
・卵もふわふわ
このとんかつは塩で食べてみたい。卓上の調味料に塩があったので使ってみるとやはり肉の旨みがビシバシ来る。しかも、塩がピンクソルトだ。ヒマラヤ岩塩ピンクだろうか? 個人的な好みで恐縮だが、とんかつに合わせるなら一番好きなんだよな。
ちなみに、メニュー表に特上は卵3個と書かれていたが、ご飯に乗ってる卵焼きもかなり厚めでふわふわである。肉だけではなく、卵へのこだわりも感じた。
・行列なし
味も前述の四天王に勝るとも劣らないものだったと言えるだろう。だが、そんな味はもちろん、この店には味以外にも愛すべき点があった。
それは行列とかが皆無だったこと。フラッと入れてこの味は素晴らしい。というわけで、昼時でもめちゃめちゃ暇そうにしてたから、とじないカツ丼好きは1度ご賞味ください。このまま卵とじない系が流行って注目度が上がってしまう前に。
・今回紹介した店舗の情報
店名 とんかつぱんぱん
住所 東京都江戸川区平井3丁目22-23
営業時間 11:00~14:00、18:00~21:00
定休日 日曜日
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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