令和になって三角座り(体育座り)を廃止する学校が増えているという。見直しの理由に「体への負担が大きい」ということが挙げられているのだとか。しかし、三角座りが廃止になった場合、体育の授業とかで地面に座る時、どんな座り方をすればいいのか

以前の記事でアメリカ人の経験を参考にしてみたが、ぶっちゃけあの姿勢をキープし続けるのはかなりキツイ。そこで三角座りに代わる新しい体育座りを考えてみた

・三角座りから展開してみる

体への負担という点について、問題は座骨に負担がかかったり、内臓が圧迫される場合があること。ならば、三角座りから展開して負担を逃がすことはできないだろうか? まずは、三角座りをしてみよう。

ふむ、確かに、座骨に負荷がかかっているし、ぎゅっと背を丸めるので内臓が圧迫されているかもしれない。長年三角座りをしてきた私にとってはそこまで無理な姿勢ではないが、体型にもよるだろう。

姿勢をキープし続けることを考えると、体重をもう少し逃がせたら楽になるに違いない。シンプルに考えると、支点を増やせば体重は分散するはず。そこで支点を増やしてみたところ……


こうなった

・生まれた新たな問題

体重的な負荷は問題なくなった。後ろに手をついて体を開くことにより、お腹の辺りにも解放感が生まれている。しかし、なぜだろう? ダラけている感じがするのは。講義をサボって原っぱで時間を潰す大学三回生オーラが出てしまっている気がする。

これは体育教師が最も嫌うところ。さすがに、コンプラにうるさい現代の体育教師と言えど、この姿勢で「へー! やるじゃん!」って話を聞いてたらブチギレられそうだ。少なくとも、私の時代であれば、休み時間に校庭10周の刑であろう。

・敬意が必要

もっと先生に敬意を感じさせることはできないか。そういう意味では、やはり正座の方が適切な気がする。そこで正座をしてみたが……

やはり、足への負担が大きい。なんなら三角座りより長時間キープは辛い。もはや修行である。これは組んだ足の先にほとんどの体重が乗ってしまうことが問題だ。つまりは体重を分散させる必要がある。そこで支点を増やしてみたところ……


こ、これは……


ありかもしれない……!

内臓も圧迫されないし、足の体重が分散されたことによりキープが可能。何より、頭を垂れているためか、この姿勢からは敬意のようなものが感じられるではないか! むしろ敬意が限界突破しすぎて謝っているのではないかと感じるレベルである


・常識を疑え

一体なぜ我々はこんなシンプルなことに気づけなかったのか? ひょっとしたら、三角座りという常識にとらわれすぎて考えることを放棄していたのかもしれない。これぞ令和の体育座り。名付けて「四角座り」だ!!

常識を疑え。このニュースには大切な何かを教えられた気がする。目からウロコが落ちるほど私にとってエポックメイキングだった四角座り。あらゆる面で三角座りを超えていると思うのだがいかがだろうか。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.