ロケットニュース24が総力を結集してお届けしている2023年の福袋特集。この記事を執筆している時点で180本の福袋記事が公開されているが、ぶっちゃけた話、すこぶる評判が良くないのが『いきなり! ステーキ』の福袋である。
詳細については後述するが、確かに福袋の内容は「そりゃないぜ」の一言。というか、ちょっと心配になってくるレベルである。というわけで、久しぶりに『いきなり! ステーキ』へ足を運んでみたのでご報告しよう。
・さすがにキツい
近年、福袋の概念は大きく変わっている。かつての「売れ残りばっかりなんじゃないの?」という怪しさはほぼ消え去ったと言っても過言ではなく、ほとんどの福袋の中身が “見える化している” と申し上げていいハズだ。
まあ、ヴィレヴァン及びにヴィレヴァンアウトレットだけは容赦なくゴミを詰め込んで来るのだが、ヴィレヴァンはそういう芸風なのだから仕方がない。逆に『いきなり! ステーキ』は中身がわかっているにもかかわらず、すこぶる評判が良くないのである。
今どきどうすればそんな福袋が出来上がるというのか? 気になる『いきなり! ステーキの福袋 2023』のポイントを以下でご覧いただきたい。
・ 3000円で3900円分のお食事券(300円 × 13枚)
・ 1度に使えるお食事券は1枚のみ
・ 使用できるのは福袋を購入した店舗のみ
・ 有効期限は2023年3月末まで
・ 現金以外での購入は不可
当初「3000円で3900円分のお食事券なら良くない?」とも思ったが、確かにルールの縛りがかなりキツい。1度に1枚しか使えないということは、最低でも13回は『いきなり! ステーキ』で食事をしなければならないということだ。
そこに「3カ月以内」と「1つの店舗でしか使えない」という条件が加わるのだから、評判がよろしくないのも頷ける。というか、『いきなり! ステーキ』が大丈夫なのか心配になってきた……。
・大丈夫なのか?
確かに最近はあまりいい話を聞かないし、私(P.K.サンジュン)自身も1年以上は足を運んでいない。かつて隆盛を誇った『いきなり! ステーキ』はどうなっているのだろうか?
というわけで、近所の『いきなり! ステーキ』に直行! かつては月2くらいで『いきなり! ステーキ』で食事をしていたため、それなりに同店の良し悪しはわかっている……つもりだ。
注文したのは1番人気の「ワイルドステーキ(300g)」で、単品価格は1890円。2020年の3月と比較すると500円高くなっているものの、全てにおいて値上げラッシュのご時世である。一概に文句は言えないだろう。まあ、500円のインパクトは大きいけれども。
・味が……
で、気になる味はと言うと、率直に「かなりウマい」と感じた。なんなら昔のワイルドステーキよりも美味しくなっているのではなかろうか? 当然「驚くほど柔らかい」とか「肉汁したたる」といった感じの肉ではなかったものの、強めに赤身肉の味がしたことは好印象だ。
さらに言えばソースの他、わさびなどで食べるスタイルも健在で「あれ? 全然悪くないじゃん。むしろウマいじゃん」と感じる結果に。また店員さんの接客も良く「値段が上がったこと以外はマイナスが見当たらない」というのが正直な感想である。
となると、やはり問題は価格なのだろうか? それともそれ以外の何かがあるのか? 真相はわかりかねるが、料理が美味しかっただけに「福袋ごときで評判を落としたのは勿体ない」と感じずにはいられなかった。
私自身、気が付けば『いきなり! ステーキ』から足が遠のいてしまっていたが「ワイルドステーキがウマかった」とは自信を持って断言できる。2023年、出足からつまずいてしまった『いきなり! ステーキ』だが、かつての輝きを取り戻す1年に出来るのだろうか?
参考リンク:いきなり! ステーキ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.