以前、編集部のP.K.サンジュンが「世界の機内食」を羽田空港で買えることについてお伝えした。彼はその時、「地上で機内食が食べられるだなんて……素敵やん? というわけで、羽田空港に直行」と、喜び勇んでわざわざ羽田まで行っている。

「素敵やん?」じゃねえよ! そんなとこまで行かなくても買えるんだよ! 東京・阿佐ヶ谷の高架下の自販機コーナー「ゴリオモール」にもその素敵やん? はあるんだよ!

羽田まで行かなくても素敵やん? と思ったのだが、やっぱりせめて空港で売るべきではないか? と考え直した……。

・10台の冷食自販機

ゴリオモールは2022年10月11日に誕生した。したがってサンジュンが取材した当時(2022年6月)は、まだ存在していなかったわけだ。羽田まで行ってしまったのも無理はない。許そう! サンジュンを許そう!!

……とにかく、阿佐ヶ谷駅の高架下の商業スペース「アルーク阿佐ヶ谷」を訪ねた。


中ほどの区画9・10のあたりに行ってみると、計10台の冷凍食品自販機がズラリと並んでいる。ここがゴリオモールだな。


販売商品は、牛タン・お好み焼き・餃子・うなぎ・ラーメン・スイーツ・アイス・ピザ・パスタ・アジア料理。それと機内食である。大抵の外食メニューがそろっていると考えてよいだろう。



アジアン料理の隣に「国際線でしか食べられない! 世界の機内食」の自販機がある。


ラインナップは「ロコモコ」「コック・オー・ヴァン」「エビの柚子胡椒クリームソース」「フリフリチキン」「パエリア」の計5種類。あいにくコック・オー・ヴァンは売り切れ。もしかして、サンジュンが絶賛したから売り切れなのか……。


購入したのはサンジュンが紹介していない「ロコモコ」と「フリフリチキン」(各税込1000円)の2つだ。



・駅に機内食?

持ち帰って保冷袋から取り出すとこんな感じだ。


電子レンジの解凍モードで5分、そのあと500ワットで4分加熱するそうだ。袋を開封せずに、そのままレンジで加熱して良いとのこと。それぞれ味をたしかめてみよう、まずはロコモコから。正直見た目はそこまで美味しそうではないかなあ。そこも踏まえて機内食らしさは十分にあるけど……。


紫キャベツとアボカドの色がちょいと毒々しいかな……。


が! ハンバーグは美味かった!! ふんわりした食感で深いソースの味わい。冷食にしてはかなり優秀だと思う、うん。


続いてのフリフリチキンは、ロコモコよりも色彩のバランスが良いかな。


ちなみにフリフリチキンはハワイの伝統料理なのだとか。チキンの上にパイナップルがのっている様子は、酢豚のパイナップルを思い起こさせる。


食べるとコレも美味しいね。肉が柔らかく、酸味と甘さのバランスがいい。どちらもメインはかなりイケてる。



この冷食弁当は1つ1000円、弁当で1000円はちょっと高いよなあ。物珍しさはあるけど、気軽に買える値段ではない。それにも増して気になったのは、なぜここで販売しているのか? だ。羽田空港に機内食があるのはわかる。

でもここで売っていたんじゃ、味もそっけもない。「どこでも買えるただの冷凍弁当じゃないか」って、商品の魔法から覚めてしまう。やっぱり空港で売るべきなんじゃないかなあ

とにかくコック・オー・ヴァンは人気のようなので、見つけたら買うべきかも。駅で機内食買えるの、素敵やん?


・今回訪問した店舗の情報

店名 ゴリオモール
住所 東京都杉並区阿佐谷南2丁目40-1 アルーク阿佐ヶ谷 区画9・10
時間 24時間

参考リンク:JR東日本
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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