誰もが一度は「ジャンボジェット機を操縦して世界中の空を飛び回りたい」と考えたことがあるだろう。高度3万フィート(約9100m)の世界をコックピットから眺めることができたら、なんだか世界を支配した気分まで味わえるような気がする……パイロットって最高だ。
それはともかく、東京・羽田にはプロのパイロットも訓練している「旅客機シミュレーター体験施設」があるそうで、なんと一般人でも気軽に空の旅を体験できるらしい。おいおいマジかよ最高かよ! というわけで、さっそくフライトしてくることにした。
・穴守稲荷駅から徒歩約5分
羽田空港から京急空港線で約5分、やって来たのは「穴守稲荷駅」だ。駅から歩いて4~5分で、今回ご紹介する『LUXURY FLIGHT (ラグジュアリーフライト)』に到着する。マンション1階に店舗があるため、注意しないと通り過ぎてしまうだろう。さっそく入口ドアを開けてみると……
スゲーーーッ!! 待合室が「旅客機の客室」みたいになっている! 窓の外にはしっかり飛行中の景色が映し出されているじゃないか。ドアを開けたら空の上……もうすでに興奮しまくりなんですけど。機内誌『翼の王国』があれば2時間くらい時間をつぶせる気がする。
・15分のお試しコース
さて今回申し込んだのは、初心者にオススメの「ボーイング737お試し15分操縦プラン(3240円)」だ。インストラクターの先生はベテランパイロットなので、専門知識や操縦経験は必要なし。さらに言えば、高所恐怖症で飛行機が苦手な筆者でも十分に楽しめるプランだという。
コースはというと、羽田空港を離陸して3000フィート(約914m)まで上昇し、旋回を繰り返して羽田空港に着陸するといった感じ。結構本格的である。なお、30分以上のコースを申し込むと、自由にフライトの時間帯や気象を選べるらしい。
・コックピットという聖域
それではさっそく制服に着替えて、パイロットのみが立ち入りを許可された究極の聖域・コックピットへ……おいおい確かに本格的だとは聞いていたが、マジで相当リアルだ。気を引き締めて操縦席のシートに座り、シートベルトを装着。なんだか本気で緊張してきたぞ……。
・臨場感がハンパない
まずは先生の指示に従い、機長である筆者が「客室のベルト着用サイン」スイッチをONにする。例の「ポーン」と鳴るやつだ。そしていよいよ真剣勝負、滑走路からテイクオフである。徐々に地上が遠くなって……おおおおお! 最高に気持ちィィィイイイイイッ!!
先生がリードしてくれたおかげで無事に離陸成功。東京スカイツリーよりもやや高い900m付近で飛行を維持しているため、景色が雲に覆われて見えなくなることもない。巨大パノラマスクリーンには広大な景色が映し出されている……う~ん実に快適。マイクがあれば「どうぞごゆっくり空の旅をお楽しみください」と機内アナウンスをしているだろう。
とは言いつつも、機体の姿勢が表示されるモニター(PFD)を確認しながらの操縦は非常に難しく、旋回するたびに先生から「今ので30人は吐いた」と厳しめのアドバイスを頂いた……なんというか、何もかもがリアルだ。手に汗握るフライトである。
その後、先生のサポートのおかげで無事着陸。たった15分間の体験プランだったが、オートパイロット(自動操縦)中に記念撮影ができたり、様々な計器について説明を受けたり……濃度は間違いなくMAXであった。
・趣味を極めたい方や操縦士希望の方も
いかがだろうか。今回ご紹介した「ラグジュアリーフライト」では、パイロット気分を味わってみたいという方から操縦知識を本気で学びたい方まで、それぞれ区別して対応してくれるそうだ。趣味から始めてプロレベルになる人も多いとのことなので、興味がある人はぜひ1度チャレンジしてみてくれ!
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 LUXURY FLIGHT (ラグジュアリーフライト)
住所 東京都大田区羽田5丁目11−1 KOKUYOビルディング羽田
時間 10:00〜20:00
休日 無休
参考リンク:LUXURY FLIGHT
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼穴守稲荷駅
▼お店の入り口
▼待合室ですでにテンション全開
▼制服も準備してある
▼ボーイング737-800
▼旋回するのが難しい
▼インストラクターは超ベテランパイロット
▼着陸は手に汗握る
▼ボーイング747-400
▼G58バロンの訓練もできる
▼操縦知識をしっかり学ぶことができる
▼お土産コーナー