最初に言っておくと、これから紹介する『卍餃子(バンジー)』はテスト販売中のメニュー。ゆえに2022年11月25日時点で取り扱っているのは一部店舗のみ。逆に言うと、近い将来 全店舗で見かけるかもしれないので、今のうちに警告しておこう。
この卍餃子、中途半端に辛さ耐性がある人ほど危険である。たとえば、私のように蒙古タンメン中本によく行く割に北極ラーメンを選んでは死にそうになっている人など特に危ない。
・期間限定の『卍餃子』
卍餃子は期間限定メニューで、価格は1人前8粒で420円。ハーフサイズ(4粒)も注文可能で、こちらは210円となっている。
POPを見ると、「大阪王将史上最高の激辛」「辛いのが苦手な方はご注意ください」とのコピーが。おどろおどろしい文言であるが、ビビらされたら逆に食べたくなるのが辛いもの好きの性(さが)。
実際に注文すると……
見るからにヤバそうなソースとともに、激辛餃子が運ばれてきた。ノーマル餃子と比較してみたところ、サイズ的にはそれほど変わらない。
全体的な色合いに関しては、激辛餃子の方がややダークな感じ。中身の餡(あん)も同様だ。
ちなみに、見た目で確認する範囲では、激辛餃子の餡に特に変わったところはない。唐辛子が山盛り入っているとか、そういう分かりやすいタイプの激辛餃子ではなさそうだ。
ただ、実際に口に放り込むと……唐辛子をベースにした辛さが口の中に広がる。山椒的な痺れる系の辛さではないから、そちらをお望みの方には少々物足りないかもしれない。
それでもノーマル餃子とは比較にならない辛さで、「大阪王将史上最高の激辛」というのも納得だ。特にインパクトがあるのは真っ赤な専用タレ。
これが見た目通りの辛さで、口の中のヒリヒリ感を2倍増しにしている印象。というか、タレにどっぷり浸かった卍餃子の見た目が凶悪すぎる。
・どのくらい辛い?
その辛さを説明するのは難しいが、少なくとも中本の北極ラーメンほど辛くはない。
私が思うに、同チェーンの『蒙古タンメン』や『五目蒙古タンメン』を食べられるなら、卍餃子も何とかなる……と思うのだがどうだろう? もし怖いのなら、まずはハーフサイズで様子を見てみるのもアリかと思う。
──そんなこと言われても怖くて注文できない! という人のために、辛さを和らげる簡単な裏ワザを紹介したい。それは、真っ赤な専用タレを使わずに普通のタレで食べること。
この方法なら比較的イージーなはず。実際に私は卍餃子の何個かを専用タレで楽しんだのちは、途中で普通のタレに切り替えた。なんというか、卍餃子と専用タレの組み合わせは辛さが鋭角的なのだ。
もちろん真の辛いもの好きはそっちの方が良いのだろうが、私のようなハンパ勢にとってはキツい。普通のタレの方が角が取れて、より餃子本来の美味しさを感じられる気がした。
なので卍餃子を追加注文し、ビールとともに何個も頬張る。うん、美味い。食べれば食べるほど汗が吹き出して目に入ったりするけど、手が止まらない。
パクパクパクパク
パクパクパクパク
パクパクパクパク
……
……
──翌朝。わたしはトイレで自分が痔持ちであることを思い出していた。そういや、今から8年ほど前に「痔になってから感じるあるある50選」なんて記事書いてたなぁ。
最近はすっかり影をひそめていたので忘れかけていたけれど、真っ赤に染まった便器を見てイボ(痔)の存在を再確認するなんて……。
というわけで、私と同様の疾患を肛門に抱えている人が卍餃子を食べまくると、同じような景色を見る可能性がある。同志諸君は十分に注意されたし。
・対応店舗&販売期間
最後に、卍餃子を現在テスト販売している店舗について記載しておこう。大阪王将に聞いたところ、以下の4店舗のみだった。
【テスト販売実施店舗】
・西五反田店
・大井町店
・ビーンズ赤羽店
・御徒町駅前店
なお、テスト販売期間は2022年12月20日まで。あと1ヶ月もない上に取り扱い店舗数も少ないので、卍餃子にありつくハードルはそこそこ高い。
「自分は無理だ」と残念がっている人だっているだろうが、テスト販売後に全国展開……となることを期待し、同時に肛門の状態を万全にして、しばらく待たれよ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼右が卍餃子。味は文句なしに美味いが、だからこそ食べすぎ注意