先日、サイゼリヤのグランドメニューが改訂された。私(耕平)もサイゼリヤが大好きで、当サイトのサイゼリヤ関連の記事はライターでありながら、いち読者として楽しく読ませてもらっている。しかし一方で、ずっと疑問に思っていたことがあった。その疑問とは……
「なぜ『ラコンブリッコラ』が取り上げられていないのか?」
というもの。そもそも『ラコンブリッコラ』の存在すら知らない方も多いかもしれない。そんなわけで今回は個人的に激推しするサイゼリヤのワイン『ラコンブリッコラ』の魅力を存分に紹介しよう!
・『ラコンブリッコラ』とは?
『ラコンブリッコラ』を知らない人のために一言で説明すると、俗に言う「デザートワイン」と呼ばれるものに属されるものだ。原料となるブドウを陰干しして糖度を上げる「バッシート」という製法で作られていて、ワインとは思えないほどの激甘口。好きな人なら1回飲んだらリピート必至のイタリア産ワインだ。
ちなみにサイゼリヤといえば、超リーズナブルな「フレッシュワイン」がアルコールメニューの象徴ともいえる。赤ワイン、白ワイン共にグラスで税込で100円。デカンタでも250mlで税込200円、500mlで税込400円。そして1500mlのマグナムは税込で1100円。しかも残った分はテイクアウト可という、安さが売りの大衆酒場も真っ青な激安価格で提供されている。
一方『ラコンブリッコラ』は45mlで税込300円と、「フレッシュワイン」の量と金額を比較したら割高感は否めない。ちなみにアルコール度は14%だ。
しかしこの手の「デザートワイン」は「貴腐ワイン」と呼ばれるものを代表として、日本では流通量が少なくイタリア料理店やワインバーなどで出されるものは、1杯1000円以上するものがほとんど。なので、一般的な値段と比較すると激安価格と言って差し支えないだろう。
・知名度と思われる理由
しかし冒頭に述べたように、実は本記事で『ラコンブリッコラ』を初めて知った人もいるのではないだろうか? 個人的に感覚の話になるが、サイゼリヤ関連の記事を100以上公開してきた当サイトでも今まで取り上げられなかったくらい、このワインの知名度は低いように思われる。
その理由を考察しよう。繰り返しになるが、『ラコンブリッコラ』とはワインの銘柄の一つだ。無論、本来であればグランドメニューにはワインの種類の一つとして掲載されるはずである。ところがワインのメニューコーナーには『ラコンブリッコラ』が掲載されていない。
では、どこに掲載されているのか? なんとこの『ラコンブリッコラ』は、最終ページの「デザート」のコーナーの最下部に細々と載っている。
要は商品はワインでありながら、サイゼリヤではデザート扱いされているということ。「サイゼリヤ=ワイン」のイメージも強いなか、『ラコンブリッコラ』はデザートカテゴリーに分類されている上に最終ページの最下部に小さく掲載されているという、不名誉な扱いを受けていることが影響しているのではないだろうか?
・至極の食後酒
前述したが『ラコンブリッコラ』はワインとはいえ、スタンダードなワインとは味の点で、まるで別物である。
ただ私はサイゼリヤに訪れるたびに、この『ラコンブリッコラ』を必ず食後に注文している。特に肉料理の後は格別に美味い。特に個人的に合うと思っているのは、ラムの串焼き「アロスティチーニ(税込400円)」だ。
あの中毒性の高い「やみつきスパイス」につけて食べた後の、激甘ワインは至極の組み合わせと言える。
食って……
飲む!
これがファミレス飲みの最適解だ!!
・品薄で未入荷の可能性も
実はこの『ラコンブリッコラ』は、つい最近まで私の地元のサイゼリヤでは、半年以上未入荷の状態が続いた。地元の行動範囲の中でサイゼリヤは5軒あるが、このワイン飲みたさに各店舗を定期的に周るも全滅。本当にここ1ヶ月くらいから再入荷されたようだった。
実際にサイゼリヤのワインを通販している「ADDA WINE SHOP(アダワインショップ)」でも、『ラコンブリッコラ』は、ここ数ヶ月ずっと【入荷未定】となっている。
今はまだ飲める店舗も多いと思うが、また未入荷になり飲めるチャンスが減る可能性がある。なので、もしサイゼリヤに行く機会があったら、ぜひ一度肉料理の食後酒として味わっていただきたい。好きな人ならハマること間違いないだろう。
参考リンク:サイゼリヤ、ADDA WINE SHOP
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.