低糖質を食べるにあたり、ネックとなりがちなのがお金である。それもそのはず低糖質は意外と高く、量も少なめだからサバなどでも合わせようものならワンコインオーバー。お店で食べたら1000円近くするところだって珍しくない。

低糖質ダイエットはコンビニで揃えられる手軽さがあるも、限られたメニューしかないので似たような組み合わせになりがち。そのあたりも悩みなんだよなぁ……って、そうだ! どちらも解決してくれそうなあの店に行こう!!

・激安スーパーで低糖質

思い立ったら即行動でやってきたのが、関東を中心に店舗を展開するオーケーストア。高品質・Every day Low Priceでおなじみ激安ディスカウントストアである。経験上、普通のスーパーじゃ見かけない商品を取り扱っていることがあるのだ。

入り口から陳列されている商品の安さにいきなりビビりつつ、低糖質コーナーを覗いてみると……うおおおぉぉ!

めちゃんこある! しかも値段がまたエグい! 例えば「おさしみこんにゃく」だと、メーカー希望小売価格が152円のところ78円とほぼ半額。一体どうなっているんだ、オーケーは。

その場でサッと「おさしみこんにゃく」の情報を調べたところ、群馬県産のこんにゃくでダイエットはもちろん、なんと美肌効果もあるらしい。ブリブリの体がプリンプリンになるとか……一石二鳥とはこのことか!

製造しているのは群馬県のヨコオデイリーフーズで他にも商品がいくつかあるなか、とりあえず「おさしみこんにゃく」「稲庭うどん風こんにゃく(74円)」「冷し中華麺こんにゃく(74円)」を買ってみた。ちなみに初ヨコオなので、どんな味がするのか楽しみだ。


・おさしみこんにゃく

まずは「おさしみこんにゃく」から食べてみよう。栄養成分表示をざっと見たところ、エネルギーはたったの9kcal。そして糖質は0、たんぱく質と脂質0.2g(こんにゃくのみ)といった感じでダイエットするにはもってこい。内容量は170gだから結構お腹が膨れそう。

あおさの影響なのか、中身を袋から取り出したらなかなか強烈な臭いがする。とはいっても、水洗いすることでかなり緩和されるので安心してOK。あとはよく水を切って皿に盛り付けたら完成!

おさしみこんにゃくという名前だが、ホントに おさしみ のようになっているのだろうか。一抹の不安を感じつつ、付属の酢みそをつけて食べてみると……

な……る……ほど……! 手放しで絶賛とまではいかないが、まぁ言わんとすることは分からなくもない。こんにゃく自体はトゥルンとしていて、酢みそとの相性はかなりいい。ただ……!

こんにゃくの味が淡白なので、酢みその2度つけ3度つけは当たり前。串カツ屋なら怒られるレベルでやらないと箸が進まないかなとも感じた。得意不得意が分かれそうで個人的にはコレをたくさん食べられない……一食で全部食べるのは心を燃やさなければいけなかった。

あと「わさび醤油」で食べる方法も紹介されていたので試してみたが、思うように箸が進まず。味がケンカを始めるとでも言おうか、食べているうちに “飽き” がくるスパンが短かったように感じた。とはいえ、トゥルンとした こんにゃく が好きな人ならアリな商品かも。


・稲庭うどん風こんにゃく

続いて稲庭うどん風こんにゃくはどうだ。スペックとしてはエネルギー19kcal、たんぱく質0.2g、脂質1.4g、炭水化物5.8g、食物繊維5.6g、そして糖質は0.2g(こんにゃく170gあたり)となかなかの数値。こちらもさっきと同じく開けたら独特な臭いがするも……

やはり水洗いしたら大丈夫であった。あとは水を切って(そのままでもいけるけど、麺を切るのがオススメ)、付属の玉ねぎポン酢たれをかけたら出来上がり。

結論からいうと、正直これはなかなかイイ。こんにゃくのモソッとした感覚が少しだけ喉に引っかかる感じもするが、一度チュルッと入っていけば麺を食べているように思える。豆腐麺にも通用する美味しさだ。

また、こんにゃくと たれ の相性もよし。玉ねぎポン酢たれという名前とあって全体的にサッパリしているため、夏にピッタリな味付けで食が進む……って、もう少し前に知りたかった。

これが74円という激安価格(メーカー希望小売価格は152円)なのはビックリ。おさしみこんにゃくと同じ内容量(170g)とは思えない食べやすさだったから、できるだけ安く済ませたいというダイエッターにとってありがたい存在となりそうだ。


・冷し中華麺こんにゃく

最後に「冷し中華麺こんにゃく」。こちらはエネルギー22kcal、たんぱく質1.0g、脂質1.5g、炭水化物7.0g、糖質0.4gといったところで上の2つ同様にダイエット食として利用できそう。もう3つめだから作り方は割愛する。水洗いして水を切ったら終わり!

付属の冷し中華スープ醤油をかけたら完成なのだが、サラダにトッピングするのもイイとのことなのでやってみよう……としたら合いそうなサラダが売り切れだったので卵とチャーシューを追加してみた。で、お味はどうだったかというと……

素直によい。ただ、オススメされている麺を切る行為は必ず遂行した方がいいだろう。というのも、麺が口の中に入るとキツい印象で、こんにゃくが渋滞を起こしてしまう。味に反して飲み込めず、そのあたりが気になった。

思い切って麺を短く切る、もしくは少量ずつ食べていくと美味しくいただける……と思う。こちらも内容量は170gだから、合わせ技をすることで満足感はかなり高そう。ちなみに通常の麺と混ぜ込んで調理するのもオススメらしい。


──以上、激安で売られていた低糖質を食べてみた感想である。日持ちもする印象なので安く低糖質をやりたいという人は参考にしてほしい。それにしても、低糖質は奥が深い。こんにゃく、そしてオーケーストアのスゴさに気づかされた実食でもあった。

参考リンク:こんにゃくパーク
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼おさしみこんにゃくの裏面

▼稲庭うどん風こんにゃく

▼冷し中華麺こんにゃく