近年よく耳にする「グルテンフリー」は、グルテンを含まない食品、ならびにグルテンを摂取しない食事スタイルを指す言葉。グルテンは小麦粉と水を混ぜることで生まれる成分だが、実は体質に合わないことを知らぬまま摂取し続けている人も多いらしい。
グルテンフリーによって頭痛、肌荒れ、倦怠感といった症状の改善が期待できるとのこと。あまり意識が高くない人も一度は試してみるべきかもしれない……ってことで、ローマのマックで見つけた『グルテンフリーバーガー』を注文してみたぞ。これでウマけりゃ文句はないが……?
・暑いぞ! イタリア
ちなみに今年のヨーロッパは強烈な猛暑に見舞われている。クーラーの設置率が低いローマ市内において、マクドナルドは貴重な避暑地だ。
おなじみのタッチパネルでは5つの言語から選択できる。さすが文化の中継地。
さて問題のグルテンフリーバーガー(3.5ユーロ / 約482円)は、画像で見る限り普通のダブルチーズバーガーと変わらない雰囲気だ。「少し時間がかかる」と言われ、待つこと10分……。
ボックスタイプの容器を開けると……
おやっ!? あまりマックでは見かけないタイプの袋が登場した!
・まさかのレンチン疑惑
しかもコレ、よく見ると……
なんかグチャッとしてる!!?
調理工程を見たわけではないので断定できないが、様子からして “レンチン” の可能性が相当に高いと言えそうだ。ファストフード店である以上、多少の作り置きや再加熱は止むを得ない。が……ここまで清々しいレンチンは、さすがの私も初めて見た。気になる中身は……
想像よりグチャッとしてるゥ!!!!!
おそらくカンカンに熱したチーズがバンズを押し流したのだろう。外気に触れたチーズはグチャッとしたまま秒速で冷え固まり、お世辞にも「おいしそう」とは言えないビジュアルをキープしてしまった。
力ずくで形を整えてみるも、レンチン感はぬぐえない……ま、味が良ければ問題ないです! いただきま〜す!
やっぱカチカチに硬ぇ!!!!!!!
・グルテンのありがたみ
提供から3分ほど経過したとはいえ、コレはちょっと尋常じゃない硬さである。私が入れ歯ユーザーであったなら、確実に歯ごと持って行かれていただろう。開発した方には申し訳ないが、正直言って “エサ感” がすごい。意識を高めた結果がエサとは皮肉なものだ。
終盤に近づくにつれ「鈍器か」ってくらい硬度を増していったグルテンフリーバーガー。しかし逆を言えば、我々が普段フカフカのハンバーガーを食べられるのは「全てグルテンのおかげ」だったというワケだ。グルテン……ありがとうな!
ちなみに硬さのことばかりお伝えしてしまったが、味は全然悪くない。よってグルテンフリー生活をしている人にとっては重宝する存在と言えるだろう。なぜ冷凍なのかは不明だが、需要が高まればそのうち日本でも発売されるかもしれぬ。心して待つべし。
今回もうひとつ注文したのは『100% Italian Panzerotti with tomato and mozzarella(トマトとモッツァレラチーズ入り100%イタリア産の揚げピザ)』(1.9ユーロ / 約262円)。見た目はギョウザっぽい。
ウワァーーー!!!! モチモチアツアツでめーーーーーっちゃおいし〜〜っ!!!! トロトロチーズとトマトソース、そこにバジルの風味も加わって、イタリアの素晴らしさがギュッと凝縮された逸品だ。グルテンフリーの記事なのにアレだけど……やっぱグルテンって最高だな!!!
なおイタリアのマックでは当然のごとくビールが注文可能。グルテンフリーの人もそうじゃない人も、イタリアへ来たら昼間っからマックで一杯キメちゃってほしい。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼ビッグマックは5ユーロ(約689円)でした