「人生で1回も京ばあむを食べたことがない」
その言葉を京都市民の友人から聞いた時、筆者は衝撃を受けた。
えっ、あの京ばあむを食べたことがない!? 確かに地元のお土産品をわざわざ買って食べる機会ってあまりないけれど!! せっかくこんな絶品が地元にあるのにもったいないよぉ!!!!!
これは何が何でもこのおいしさを知ってもらわなくては。ちょうどその友人の家にお邪魔する予定があったので、手土産として京ばあむを持って行ってみることにした。
・京ばあむ
今さら説明することでもないかもしれないが、京ばあむは数ある京都のお土産の中でも絶大な人気を誇るバームクーヘン。
お土産屋さんや観光地に近いコンビニなどを覗けば大体どこにでも置いてあることから、その人気っぷりが伺える。京都駅に行くと「京ばあむ」と書かれた袋を持っている人を見つけない方が難しいくらいだ。
しっとりとしたスポンジ部分は抹茶と豆乳が混ざり合う優しい味。外側はシャリシャリのほろ苦い抹茶のフォンダンでぐるりと取り囲まれていて、普通のバームクーヘンとは一味違う食感と味を楽しめるぞ。
京都らしい和の雰囲気が漂う上品な包装にはこの京ばあむを焼いた人の名前が記載されており、1つ1つが手作業で大切に焼き上げられているのが分かる。
原材料や製法など各所にこだわりが詰められた京ばあむは本当においしくて、筆者も京都に住んでいた頃は帰省する度にお土産として実家に持ち帰っていた。
そんな京都の定番お土産・京ばあむと共にいざ友人の家へ。いよいよこの至極のスイーツを味わってもらおうじゃないか……!
・実食してもらった
到着後、箱に同梱されているプラスチックのナイフを使ってさっそく京ばあむを切り分ける。
パッケージを開封している際、「わ~! こんな感じになってるんや~!」と新鮮なリアクションをしてくれる友人。分かる分かる、こんなにオシャレな梱包がされてるお菓子ってなかなかないもんね。口に運んでもらうと……
「あ、すごい優しい味! 抹茶の味がくどくなくていいなぁ。うち豆乳好きだからこれ好きやわ」
直前にそれなりの量の食事を済ませていたにも関わらず、「これは皆買ってるのも納得~」とぱくぱく京ばあむを頬張っていく。
完食した後に「リピートする?」と聞いてみたところ、「京都駅とかお土産屋さんに寄ることがあったらまた買うかも」とのことだった。
おぉ、これは布教成功と言っていいのでは……!? 是非是非買ってください。本当にあれは京都府民が誇っていいお土産だよ。買おうと思えばいつでも買えるの、羨ましすぎるぜ……!!
・たまには地元の味もいいかも
普段お菓子を買う時って「わざわざ地元の味を買うのもなぁ……」と思ってしまいがちだけど、たまには観光客気分で地元のお土産を味わってみるのも楽しいかもしれない。今回ご紹介した友人のように思わぬ発見ができちゃうかもだ。
1回味わっておけば他の人にも自信を持ってお渡しできるもんな。よし、私も今度地元のお土産で気になるものがあったら買ってみよう。
知っていそうで実は知らない地元銘菓の味。是非皆さんも1度味わってみてはいかがだろうか。